【Ripple×SBI】内外為替一元化コンソーシアムを3つのポイントで解説



送金機能に優れる技術をもつ「Ripple(リップル)」と国内の金融関連企業「SBIホールディングス株式会社」による「内外為替一元化コンソーシアム」が進められています。

送金インフラの整備で、実現すれば低コストで素早い送金が可能になります。

今回は内外為替一元化コンソーシアムのプロジェクトについて、丁寧に解説していきます。

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内外為替一元化コンソーシアムを実施しているSBI Ripple Asiaとは何か

内外為替一元化コンソーシアムのプロジェクトはSBIホールディングスとリップル社の共同会社「SBI Ripple Asia」が主導で行います。

SBI Ripple Asiaは日本国内を中心に様々なプロジェクトを金融機関との提携し、進めています。

ちなみに、株式の保有比率はSBI:リップル=6:4です。

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内外為替一元化コンソーシアムを実施しているRipple(リップル)のおさらい

次に、リップルに関しておさらい程度に解説します。

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Ripple(リップル)の送金における利点

リップルは圧倒的に送金技術に長けています。
送金は約4秒で完了し、毎秒1000件もの取引処理が可能です。

リップルの送金(取引)スピードがいかに速いかは、他の仮想通貨と比べると一目瞭然です。

仮想通貨のビットコインは1時間以上かかる場合もあります。
イーサリアムも約2分の取引スピードですので、リップルの送金スピードは群を抜いています。

取引にかかるコストも平均するとビットコインが0.48ドル(約50円)なのに対しリップルは0.0003 ドル(約0.03円)と圧倒的な安さがあります。

速さと安さを併せもった技術を売りにしているのがリップルなのです。
送金スピードや取引コストが抑えられる理由に「xCurrent」と「xRapid」という仕組みがあります。

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内外為替一元化コンソーシアムを主導しているRipple(リップル)を支えるxCurrentとxRapidとは何か

「xCurrent」と「xRapid」には以下のような特徴があります。

【xCurrent】
リップルの国際送金に使われる仕組みで、企業向けの送金システムになります。
依頼者が銀行に送金依頼をしたら、マネーロンダリングなどがないか事前チェックが入ります。

その後為替レートの提示を受け総コストを計算し依頼者に通知します。
国際送金をする前に手数料がわかるメリットや即時送金のメリットがあります。

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【xRapid】
顧客の評価をもっと向上させたい送金業社の流動性を高めるためのシステムです。
xCurrentよりもさらに安く送金することを可能にしています。

xCurrentを利用してから、さらに、xRapidを使うことも可能ですので送金に対してストレスを感じることは少なくなります。

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さらに、xRapidはノストロ口座の削減にも利用できます。
ノストロ口座とは銀行同士の取引で使う決済用の口座です。
もしくは、外国に現地の通貨で保有する決済口座のことです。

特に発展途上国へ送金するときは現地の通貨を確保するためにノストロ口座へ事前に入金するのがほとんどです。
その為、コストもかかり流動性は鈍くなります。
そこにリップルを噛ませると流動性を向上させることができます。

xCurrentもxRapidも送金を迅速にさせていることは間違いありません。

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内外為替一元化コンソーシアムを主導しているRipple(リップル)とサウジ中銀との提携について

リップルの送金能力の高さから国内外問わず、多くの金融機関が提携をすすめています。

2018年2月14日にはサウジアラビアの中央銀行(サウジ中銀)がリップルとの提携を発表しました。

先ほど紹介した「xCurrent」を利用して送金をリアルタイムに確認できるシステムをサウジアラビア通貨庁と共同開発したとのことです。

加えて、サウジアラビア通貨庁はリップルの革新的なブロックチェーン技術を利用して即時決済できるようにしていきたいと発表しています。

自国の銀行の要望に対応する初めての中央銀行として、世界の先頭をいきたいと前向きな発言もありました。

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内外為替一元化コンソーシアムとは何か | 理解するための3つのポイント

ではここから、本題である「内外為替一元化コンソーシアム」について解説していきます。
内外為替一元化コンソーシアムは一言で言うと「国内外問わず安く速く送金する」ことを目指すプロジェクトです。

ここまでの内容でリップルの技術を使えば、国際送金を安く速く送金できることが認識できたと思います。
それにプラスして国内での送金もリップルのシステムを使おうとしているのです。

内外為替一元化コンソーシアムについて、注目すべき内容を3つにまとめました。

内外為替一元化コンソーシアムの3つのポイント
  1. 参加する銀行
  2. RCクラウド2.0
  3. マネータップ

内外為替一元化コンソーシアムに参加する銀行

リップルと提携している国内銀行は数多くありますが、内外為替一元化コンソーシアムに参加している国内銀行は2017年7月11日時点で61行まで増えました。

地方銀行で言うと北は秋田銀行から南は琉球銀行。
みずほフィナンシャルグループや三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行といったメガバンクも参加しています。

参加銀行はSBIホールディングスの公式サイトで確認ができます。

今後も参加する金融機関は増加すると見込まれています。

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内外為替一元化コンソーシアムのキーポイントになるRCクラウド2.0とは何か

内外為替一元化コンソーシアムのプロジェクトの鍵は「RCクラウド2.0」です。
RCクラウド2.0とはもともとあるリップルの技術を使い、プロジェクトに参加している銀行にリアルタイムで送金を可能にします。

RCクラウド2.0はリップルの仕組みをクラウド上に実装させているのです。
この技術は日本では初めて、さらに世界でも初めての試みとなります。

クラウド上で実装していますので、参加銀行は導入コストを抑えた送金システムの導入が可能となります。

2017年12月には韓国のメガバンク2行で共同の実験が行われています。
あとは実用化と新たなアプリケーションの開発に期待がかかります。

内外為替一元化コンソーシアムの注目ポイントである「マネータップ」とは何か

次の注目事項は「マネータップ」です。
マネータップはモバイル送金用のアプリであり、スマホのみで送金を簡単にできるようにします。

国内の銀行では平日の営業時間内に送金しなければ相手には着金しません。
マネータップを使えばリアルタイム送金が可能になります(365日24時間送金可能)。

これはリップルのxCurrentをクラウド上に再現し参加銀行間を連携させてるためにできることです。

このアプリは個人ユーザーにはとても便利になると考えられます。
海外の銀行も参加することになれば海外旅行で両替の必要もなくスムーズな決済ができることでしょう。

マネータップの取り扱い銀行は現段階では、住信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行の3行になります。2018年10月にリリースされました。

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内外為替一元化コンソーシアムのまとめ

ここまで、リップルについてと、内外為替一元化コンソーシアムを解説してきました。
最後にSBI Ripple Asiaの実現したいこととリップルのこれからに触れてみます。

内外為替一元化コンソーシアムを主導しているSBI Ripple Asiaの実現したいこと

SBI Ripple Asiaは送金革新を目指しています。

これまでの国際送金、国内送金の課題でもあったコストを削減し、銀行の垣根を超えた決済や送金を実現させようと取り組んでいます。

ブロックチェーンと言う素晴らしい技術をもとに、安全で迅速な次世代型決済を提供することを至上命題に、今後も新たな取り組みをみせるでしょう。

少なくとも、日本国内における金融とITの融合「フィンテック」においてリーダー的存在として今後も期待できます。

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内外為替一元化コンソーシアムを主導しているRipple(リップル)のこれから

リップルの今後にも大きな期待がかかります。
内外為替一元化コンソーシアムやマネータップなど様々なSBI Ripple Asiaの動きも含め、リップル社がニューヨークで上場するのではないかとも言われています。

リップルにはグーグルやマイクロソフトなど世界的な大企業も出資していますので、上場の可能性は大いに考えられます。

プロジェクトの進行や様々な企業との提携が重なり、リップルの価値も上昇する可能性は非常に高いです。

今後のリップルの動向がとても楽しみですね。

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