【トリレンマ撃破】IOSTを紹介します



IOSTという単語を聞いたことはありますか?

iOSでもIOTAでもありません、IOSTです。

2018年1月にBinanceに上場したことで有名になりました。
このIOSTは今までのブロックチェーンの一歩先を行く、次世代ブロックチェーンです。

今回の記事は、ブロックチェーン業界の現状と理想を考察し、IOSTについて紹介していきたいと思います。

新時代を彩る素晴らしいテクノロジーをご紹介します!

ブロックチェーンの現状を考察する

「ブロックチェーンのトリレンマ」を知っていますか?

トリレンマとは、3つの事象が存在し、それらの全てを同時に達成することができない状態のことを言います。

トリレンマに似た言葉で、みなさんがよく耳にするのは「ジレンマ」でしょう。
ジレンマとは、相反する二つの事象が存在し、それらに板挟みされ、どちらがいいか決めかねる状態のことをいいます。

「ブロックチェーンのトリレンマ」とは、

  • 処理速度
  • 非中央集権性
  • 安全性

の全てを実現させることができないというものです。

現状のブロックチェーンはこのトリレンマがあるからこそ、実用化において足踏みをしている状態と言えるでしょう。

有名どころだとビットコインやイーサリアム。これらは処理速度を犠牲にしたためブロック生成に時間がかかってしまいます。

逆にスピードを取ったEOS。こちらは非中央集権性を犠牲にしたため、本来のブロックチェーンのあり方からはそれているようにも見えます。

このように既存のチェーンはトリレンマにおける一要素を犠牲にしており、完璧なものがいないのが現状です。

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2019.03.03

ブロックチェーンの理想のあり方を考察する

では、今後のブロックチェーンの理想のあり方とは?

「Web3.0」と呼ばれる時代がもうすぐ来ると言われており、ブロックチェーンが基盤になった社会のことを言います。

Web1.0はホームページ時代、Web2.0はSNS時代のことを指します。
それぞれの時代がどれほどアップデートされてきたのかはイメージがつくと思いますので割愛します。

Web3.0の社会は分散型でボーダーレスで、個人主義です。
つまり何が言いたいかというと、信用度と透明度が高い状態の社会でとてもハッピーということです。

そこに到るまでにトリレンマが解消されていて、今のインターネットと同様の普及の仕方をすることがブロックチェーンの理想の形と言えるでしょう。

IOSTを紹介する

では、ここまでみてきたトリレンマを解消する可能性を持ったIOSTについて紹介していきたいと思います。

IOSTとは?

IOSTはInternet Of service Tokenの略称です。IOSという、サービスを作ることに特化したプラットフォームがあり、その中のトークンのことをIOSTと呼びます。

様々なDappsや既存のオンラインサービスにも活用できるDappsを構築するプラットフォームです。

プラットフォーム型仮想通貨はたくさん存在しています。有名なのはイーサリアムですが、Amazonやfacebookなどの既存のサービスで行われる決済にトランザクションが追いつきません。

前パラグラフで触れたように、処理速度を犠牲にしているからです。

しかし、IOSTはその処理速度を担保しているため、よりシームレスなDappsを作ることが可能になるのです。

イーサリアムを生んだ天才創設者ヴィタリック・ブテリン氏は何者なのか?

2018.10.13

高速でトランザクション処理が可能である

IOSTはテストネットの状態で8000TPSを達成しています。最終目標は100000TPSと公言しており、これからの進化に期待です。

これほどの処理速度を支えるのがシャーディング技術です。
詳しくは以下の記事をご覧になってください。

スケーラビリティ問題対策3選

2018.12.31

シャーディングは、承認作業を複数のグループに分けて行い、作業効率をあげる技術です。

一般的に、処理速度をあげるときに考えられるのがサイドチェーンを用いることによってスケール問題を解消する方法です。しかし、この方法はセキュリティ面での不安が残されていることもあり、完璧であると言えません。

IOSTは全てをオンチェーンで処理しつつ、高速のトランザクション処理を担保しているのです。とても優秀なシステムであると言えます。

PoBを採用している

IOSTで採用されているコンセンサスアルゴリズムはPoB(Proof of Believability)です。
あまり聞きなれないですよね。

ビットコインならPoW、イーサリアムならPoSなど有名なものとは少し違います。
このPoBによって高速トランザクションは成立しています。

「ユーザーの通貨に対する貢献度+ステークされたトークン」に基づいて承認者を選出する仕組みです。承認者を選出するという点でDPoSと、通貨への貢献度という点でPoIと似ています。

両者のいいところを足していった感じです。

コンセンサスアルゴリズムについてはこちらの記事でさらに詳しく紹介しています。

ビット編集長の初心者まるわかり講座 #08「PoW以外の承認方法」

2018.11.30

DPoSと違って、確実に承認者を決めることができるので、高速のトランザクションを生み出すことができるのです。

JavaScriptで構築できる

IOST上でDapps作成をするときに使う言語はJavaScriptです。
他のプラットフォームの場合、専門性の高いプログラミング言語が必要になり、簡単にDappsの作成を行うことができません。

しかしJavaScriptのような使用者がとても多い言語の場合、既存の開発者が参入するハードルがとても低いので、革新的なサービスが誕生する可能性が高くなります。

IOSTのこれからを考察する

IOSTがこのままトランザクションの処理速度を上げていきつつ、非中央集権性とセキュリティの高さを担保していくことができれば、トリレンマを解消した初めてのブロックチェーンとなります。

徐々に普及していくと思いますが、間違いなくWeb3.0を担うサービスになると言えます。

開発者も、支援するVCも世界最高峰なので、安心してこれからに期待することができるでしょう!

IOSTをまとめる

今回の記事では、IOSTというプラットフォーム型仮想通貨について紹介しました。

トリレンマを解消するように、まさに三角形の重心の上にいるようなIOST。
Web3.0が現実不可能ではないかと言われている現状を打破して欲しいですね!

これからのブロックチェーン業界を刷新するような進化を期待します!

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2018.12.31

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