リップル(Ripple/XRP)がxRapidの商用利用を開始。何がすごいのかを徹底解説!



リップル(Ripple/XRP)社が開発を進めてきた国際送金システム「xRapid」が公式に商用利用することが明らかになりました。
10月1日、リップル社の大規模カンファレンス「SWELL」にて発表されました。
MercuryFX, Cuallix, Catalyst Corporate Federal Credit Unionの3社がxRapidの利用者第一号となることも同時に発表されています。

リップル(Ripple/XRP)がxRapidの商用利用を開始する

CEOのBrad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)氏がリップ社のカンファレンス「SWELL」内にて、xRapidの商用利用化を開始することを発表しました。

リップル(Ripple/XRP)が開発したxRapidを解説する

xRapidは、XRPトークンを仲介通貨(ブリッジ通貨)とした外国為替を行うことのできるリップル社が開発したシステムです。
従来の外為システムと比べ決済にかかる時間や費用を大幅に短縮・削減できるメリットがあるとされています。
xRapidは主に送金業者に向けたサービスです。

ブリッジ通貨についてはこちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

ブリッジ通貨とは?従来の国際送金と比べてみる。

2018.07.13

リップル(Ripple/XRP)が開発したxCurrentとxRapidの違いとは?

xCurrentとは国際送金や銀行間送金の送金スピードを速めるために銀行が導入するためのコミュニケーションソフトのことです。

このソフトウェア、xCurrentを使用することで、銀行や他の金融機関が送金のすべてのプロセスを見ることができるようになります。

さらに、銀行間でのリアルタイムでのメッセージのやり取りもこのソフトウェアによって可能になります。
そのため現在では、取引前の決済内容の確認や決済後の着金が簡単にやり取りできるようになりました。
実際に世界中の多くの銀行がリップル・ネットワークに参加し、xCurrentをすでに採用しています。

【xRapid】
顧客の評価をもっと向上させたい送金業社の流動性を高めるためのシステムです。
主に送金送金業者に向けたサービス。
XRPをブリッジ通貨とすることで、xCurrentよりもさらに安く送金することを可能にします。
【xCurrent】
リップルの国際送金に使われる仕組みで、主に銀行向けのコミュニケーションツールです。
依頼者が銀行に送金依頼をしたら、マネーロンダリングなどがないか事前チェックが入ります。

その後為替レートの提示を受け総コストを計算し依頼者に通知します。
国際送金をする前に手数料がわかるメリットや即時送金のメリットがあります。

【Ripple×SBI】内外為替一元化コンソーシアムを3つのポイントで解説

2018.06.22

つまり今までは、xCurrentはすでに銀行間の送金に使われていたのに対し、xRapidはまだ使われていなかったのです。
xCurrentはただのコミュニケーションツールのため、XRPをブリッジ通貨とする必要はありませんが、xRapidはXRPをブリッジ通貨としている点がもっとも大きな違いです。

リップル(Ripple/XRP)のxRapidの商用利用化の何がすごいのか?

xRapidは、XRPトークンをブリッジ通貨とすることで、決済にかかる時間や費用を大幅に短縮・削減できるメリットがあります。

つまりxRapidを利用することで、真の意味での「即時送金」「マイクロペイメント」の実現が可能になります。

例えば、xRapidを利用してアメリカから日本に送金する場合、アメリカの銀行で米ドルをXRPに両替し日本の銀行に送金、その後XRPを日本円に両替する、という簡単な手順で取引が完了します。

今まで「xCurrent」は、銀行間のコミュニケーションツールとしてすでに世界120社の銀行で実装されていますが、xRapidの利用は始まっていませんでした。

今回の発表により、xRapidの利用が始まり、世界中でのお金の巡りがより滑らかになることが期待できます。

リップル(Ripple/XRP)のxRapidの利用企業はどこか?

MercuryFX, Cuallix, Catalyst Corporate Federal Credit Unionの3社がxRapidの利用者第一号となることが10月1日、リップル社の大規模カンファレンス「SWELL」にて発表されました。

リップル(Ripple/XRP)のxRapidの利用企業である3社を解説する

MercuryFXはロンドン発の国際決済サービスを提供する企業で、ヨーロッパ-メキシコ間の取引にxRapidを利用することでユーザー・企業両者のコスト削減を目指すとしています。

MecuryFXと並びxRapidのテスティングに参加していたCuallixも、アメリカ-メキシコ間の外国送金にxRapidを導入するとされています。

最後に、アメリカの共同組織金融機関であるCatalyst Corporate Federal Credit Unionも、xRapidを導入することで加盟組織が円滑・安価な外国送受金を行えるようにするとしています。

またこれら3社以外の企業にもxRapidの採用を広げていくことを示唆しており、今後のxRapidの利用拡大が期待されます。

リップル(Ripple/XRP)のxRapidの商用利用化をまとめてみた

今回リップル社がxRapidの商用利用を開始したことで、真の意味での「即時送金」「マイクロペイメント」の実現が可能になりました。

今回の発表ではアメリカ、メキシコ、ヨーロッパ間での送金にしかxRapidが採用されていませんが、今後日本をはじめとするアジア、その他の地域で普及していくことも示唆されています。

仮想通貨、ブロックチェーンシステムを利用して金融業界があるべき姿に誘導しているリップル。今後のリップルの動向から目が離せません。

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