【GAFA】分散化する仮想通貨の今後を考察。一極化する未来はあるのか



サトシナカモトがビットコイン論文を発表してから10年。

サトシ・ナカモトの論文から学ぶ 仮想通貨の仕組み【ビットコイン ホワイトペーパー】

2018.10.28

仮想通貨は現在、2000種を超えたと報告されており、さらに新たな種類の通貨が日々開発されています。

多種多様な通貨があり、同じ目的をもつ通貨や似た機能をもつ通貨が多数存在しています。
つまり、現在の仮想通貨は「分散化」している状態です。

一方、テクノロジーの発展を振り返ると、「集約化」することによって、爆発的に開発を進めてきたことがわかります。

そこで本記事では、過去から現在にかけて進んできたさまざまなテクノロジーの「分散」と「集約」を解説します。

GAFAによる集約化と分散化を読み解く

まずはじめに集約化の代表ともいえるGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)について説明していきます。

GAFA
世界的に個人データを圧倒的な規模で集めている企業4社の俗称。
代表的な4社、Google、Amazon、Facebook、Appleの頭文字をとって「GAFA」と表されます。

GAFAは国家レベルでの分散化である

まずはじめにGAFAによる分散化についてです。

GAFAは、国家に帰属せずにインターネットをベースとしたネット国家的な形態を目指しています。

通常の企業は国家の監視下のもとで、国家に帰属する形で存在します。
これは企業たちが国家に集約している状態でした。

GAFAが通常の企業と違うのは、国家と同レベルの影響力を持っていることです。
そのため、国家に帰属せずとも、対等に関係性を保つことができます。

まさにGAFAは国家レベルの分散化を実現しているのです。

また、アリババも中国ではGAFAと近い立ち位置です。

アリババが中国にてスマートシティ8都市を管理しているのが、良き事例です(NewsPicks )。

テクノロジーによって、政府と同じように民間企業が都市を管理しています。
まさに国家権力の分散化です。

【仮想通貨の未来を覗く】アリババのキャッシュレス決済がアップルの技術を超えていた

2018.10.31

GAFAはテクノロジーの力によって集約化した

次にGAFAによる集約化についてです。

膨大なデータを経済に生かす「データエコノミー」の覇者として君臨するGAFAは2018年に転機を迎えた。相次ぐ個人情報流出や競争をゆがめるデータ寡占に批判が集中。規制を強める国家とのせめぎ合いが、激しくなっている。(NewsPicks )

上記の記事が報道されており、私たちの生活はデータ化され、GAFAに集約し、管理されているといっても過言ではないです。
テクノロジーによって、個人情報がGAFAに一極集中し、それに伴う権力さえも集約しています。

国家からの分散を目指した結果として、国家レベルでの権力がGAFAに集約してしまいました。

Google、Facebookへの集約化によるデメリットは、こちらの記事で詳しく解説しています。

Google・Facebookの流出事件から個人情報の価値を考え直す

2018.12.23

ただし、集約化によるメリットも存在します。

現在までのテクノロジーの進化はGAFAなしには考えられず、GAFAが世界のテクノロジーを推し進めてきたと言っても過言ではありません。

GAFAがデータを集め、先陣を切って、画像認識、音声認識などを含むディープラーニングをしていることにより、研究的進化に加え、実用的進化が生まれてる事実があります。

GAFAは集約化によって、テクノロジーを進歩させているのです。

GAFAの事例をみると、分散と集約は連続的に引き起こされていることがわかります。
GAFAとメルカリのビジネスモデルを比べながら、分散と集約を詳しく記事にしているのでご覧ください。

【メルカリが最強?】理想のビジネスモデルはいかに?

2018.12.31

クレジットカードの分散化と集約化を読み解く

次にクレジットカードの分散化と集約化について、考えていきます。

【アメリカ】VISAのCEO「仮想通貨は脅威ではない」

2018.10.31

クレジットカードの多様化による分散化が起きている

現在のクレジットカードは、VisaとMasterの2つのブランドが主流になっています。

クレジットカードのブランドは特定の企業に絞られていますが、カードの種類で考えるとかなり多くのクレジットカードがあります。
みなさんの中にもクレジットカードを複数持っている方が多いのではないでしょうか?

銀行、百貨店、航空会社、eコマースなど、それぞれの業種で多くのカードが発行されています。
競争によって、クレジットカードの種類が多様化し、分散化されているのです。

実際にイギリスのCurve社の調査 によると、イギリス国民の1人当たりのカード保有枚数は平均3.6枚で、アメリカでは7.5枚に達しているとのことです。

多くの種類のクレジットカードが分散化することで、その場に最適なカードを選ぶことができます。

分散したクレジットカードの集約化が始まる

一方で、分散化したクレジットカードを、集約するという流れが進んでいます。

一つの例としてクレジットカードを一括管理するアプリがイギリスにて開発されました。

ユーザーは、保有する全てのクレジットカードをCurveアプリに集約し、決済時にはアプリをタップして使用するカードを選ぶことができる。また、決済後14日以内であれば利用カードを変更したり、海外での利用時にカードの種類に関わらずに手数料がかからないといったサービスを提供している。ForbesJapan 

このように1つのアプリで、複数のクレジットカードを集約化させ、管理できるようになっています。
つまり、分散化によって集約化が生まれました。

クレジットカードもGAFAの例と同様に、分散化と集約化が連続的に引き起こされています。

キャッシュレス決済の分散化と集約化を読み解く

仮想通貨の分散化と集約化を考える前に、もう1例だけ事例を紹介します。
2018年、話題となることが多かったキャッシュレス決済についてです。

2018年はキャッシュレス決済の分散化が起きた

PayPay、LINE Pay、楽天Pay、ORIGAMI Pay、merpay、amazon payなど、2018年にかけて多くのキャッシュレス決済が開発されました。
またPayPayやLINE Payは大規模なキャンペーンを行うなど、キャッシュレス決済に対する取り組みの本気度が伺えます。

こちらの記事でキャッシュレス決済事業者をまとめていますので、ご覧ください。

【2019年最新比較】加速するキャッシュレス決済の事業者まとめ

2018.11.14

まさに今、キャッシュレスの世界は、分散化が進んでいるまっただ中です。

キャッシュレス決済の集約化する時代がくる

大手企業が参入していることを踏まえると、さらににキャッシュレス業者が増えるとは考えづらく、2019年には集約化に向かう流れが来るのではないかと予想できます。

その先駆けとして、ローソンスマホペイがすでにキャッシュレス決済の集約化を始めました。

ローソンスマホペイ
お客様自身が商品バーコードをスマホのカメラで読み取ることで、店内のどこでも決済できるサービス。LAWSON

ローソンスマホペイはローソンアプリさえあれば、様々なキャッシュレス決済から自分に合った方法を一つ選ぶことができます。

分散化されていた様々なキャッシュレス決済を一つのアプリに集約し、その中からユーザーにとって最適な決済方法を選ぶことが可能です。
最終的には集約化されていく過程の中で、ユーザーのニーズに合ったキャッシュレス決済が残っていくことが予想できます。

キャッシュレスも、分散化と集約化が連続的に引き起こされています。

仮想通貨の分散化と集約化を読み解く

最後に仮想通貨の今後について、今まで説明してきた分散と集約の観点から考察していきます。

現在は仮想通貨の分散化時代である

仮想通貨が誕生してから10年が経ちました。
その中でもここ2年の間に、かなりの数の仮想通貨が急速に増えています。

2019年1月7日現在、仮想通貨はCoinMarketCapに載っているものだけで、2086種類にものぼります。

ビットコイン、イーサリアム(Ethereum/ETH)リップル(Ripple/XRP)ネム(NEM/XEM)などの主要な仮想通貨が発展してきた歴史はこちらの記事にて紹介していますので、ぜひご覧ください。

【ビットコイン神話説】仮想通貨の歴史から読み解く仮想通貨の今後と全体像

2018.09.06

膨大な数の仮想通貨の中には、ICOで金銭を稼ぐためだけの詐欺プロジェクトも含まれており、社会問題にもなったのは記憶に新しいです。

また、イーサリアムのERC規格を使用していたイオス(EOS/EOS)トロン(TRON/TRX)は、イーサリアムのプラットフォームから抜け出し、独自のプラットフォームを立ち上げています。

ERC20だけではない!?ERCの進化についてこられるか?

2018.11.14

イーサリアムやイオス、ネム、ネオなどのプラットフォーム型仮想通貨は、一般の方からみると似たような機能を持っており、ほぼ差があるようには見えません。
また、同じようなプロジェクトの目的を持っている仮想通貨も多く見受けられます。

類似している仮想通貨が競争しあうことで、しのぎを削っているのが仮想通貨業界の現状です。
多種多様な仮想通貨が出てきており、仮想通貨の分散化時代が今、到来しているのです。

仮想通貨が集約化する未来は近い?

現在は、似たような機能やプロジェクトの仮想通貨が乱立し、仮想通貨の分散化時代です。

GAFAやクレジットカード、キャッシュレスが分散と集約を繰り返してきたように、仮想通貨も同様のことが起こることが予測できます。

今後は技術革新によって、よりユーザーにとって利便性が高く、機能性の高い仮想通貨が残っていき、集約化していきます。
イーサリアムなどがアップデートをこぞってしているのも、現在が仮想通貨の分散化時代であるためです。

仮想通貨が集約化した先にある未来は?

最後に、仮想通貨の集約化時代の先を考察します。

集約化された有能なプラットフォーム型仮想通貨を使って、多くの新たなトークンが生まれます。

これによりトークンに紐づく、小さい経済圏がたくさんでき、分散化されたトークンエコノミーが形成されます。

つまりは分散、集約、分散を繰り返すことになるのです。
この繰り返しによって、真の意味で分散し自立した経済圏ができ、非中央集権社会に近づいていきます。

技術革新が起こり続け、アップデートされ続けるブロックチェーンが生まれるからこそ、真の意味での分散化社会、非中央集権社会になっていきます。

【分散型社会】中央集権がトークンエコノミーによって淘汰される日

2019.01.07

現在は仮想通貨が真の意味で分散化するための、多様化しているフェーズであり、この時期も未来のために必要です。

今の時代を俯瞰して捉え、社会はどこに向かっていくかを考え、どのフェーズにあるのかを、日々考えると新たな視点を得ることができます。

中央集権が悪で、非中央集権が善であると言いきれるシンプルな理由

2018.12.18

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