イオス(EOS/EOS)とは、EOSプロジェクトの中で開発されている分散型アプリケーション、そのプラットフォームです。
ではどうして、イオスは仮想通貨として売買されているのかというと、前述のプロジェクトを推進するための資金になるからです。
つまりイオスは、EOSプロジェクト、そして資金調達のための仮想通貨という二面性があります。
イオスはイーサリアム(Ethereum/ETH)と比較されることも多いのですが、どちらも分散型アプリケーションプラットフォームとして有名です。
しかしイオスには、イーサリアムを超えるとされる処理能力もあるため、今では注目の仮想通貨となりました。
目次
仮想通貨においてイオス(EOS/EOS)とは?
仮想通貨のイオスは、あくまでも資金調達のために利用されているだけです。
イオストークンとして売買されているのですが、2018年6月1日に配布終了となりました。
特徴的なのは、配布終了から48時間後には取引できなくなるシステムです。
イオス(EOS/EOS)に対する著名人の発言とは
著名ビットコイン開発者・奨励家のジミー・ソンはイオスが5年後にはなくなるだろうと発言しています。
まず、私はEOSが詐欺だと思い、それに取り組むべきだとは思わない。
EOSは、後5年でゴミ箱で炎上して死ぬだろう。
ICOのために何かをするというのは長続きするものでなく、職歴のプラスにはならないだろう。
イーサリアムの創設者であるヴィタリック・ブテリン氏はイオスの仕組みを金権的であると批判しています。
全てのコインの1.8%以上を保有することで代表者としてのスポットを買うことができる上、EOSの代表者に与えられる年1%の利子を享受することができる。
資本の分配という点で、コインを使った投票ガバナンスが失敗する例の一つだ。
イオスは長年にわたって評価され続けるものではない、消えてなくなるといった厳しい意見が多く見つかりました。
イオス(EOS/EOS)に関する有名なニュースとは
イオス(EOS/EOS)が4日間で26万ドルのハッキング被害
DEOSGames(ディオスゲーム)、EOSBet(イオスベット)のスマートコントラクトは4日間で、総額26万ドル(約3000万円)にのぼるハッキング被害を受けていました(仮想通貨ニュース.com)。
イオス(EOS/EOS)がICOで調達した1800億円分のイーサリアムをBitfinexで売却
イーオスのICOで調達したイーサリアムのほとんどすべてが、Bitfinexで売却されました(CoinChoice)。
このことが要因となって、今ではイーサリアムの下落が懸念されるようになっています。
イオス(EOS/EOS)の投票にまつわる黒い噂
EOSに関する噂とは、Block Producerの投票において、EOSのノードが中華系の取引所によって寡占されているというもので、Block.one(ブロックワン)から弁明を受けるという流れになりました(CoinChoice)。
イオス(EOS/EOS)の概要を解説する
- 通貨名称:EOS
- 読み方:イオス
仮想通貨のイオスは、2017年に公開された暗号通貨のことです。
通貨タイプでは、もともとは「ERC20トークン」と呼ばれるトークンのことで、2017年の6月にICOを行い、18時間で16億円を集めることに成功しました。
イオス(EOS/EOS)が解決を目指す問題とは?
イオスが解決を目指す問題や課題というのは、スケーラビリティ問題です。
スケーラビリティ問題が解決した後は、イオスはより優れたDAppsプラットフォームを目指すことになります。
イオスは非同期通信、並行処理を採用しているため、イーサリアムと比較して取引処理能力が大幅に拡大しています。
イーサリアムのボトルネックとされる取引処理能力についても、イオスであれば解決できると言われています。
イオス(EOS/EOS)の歴史を読み解く
イオスの歴史を解説していきます。
まずは簡単にイオスのこれまでの流れを載せておきます。
- 分散型アプリケーションプラットフォームに特化するため開発されている
- 個人利用ではなく、企業間で利用されることを目的として開発された仮想通貨
- 2017年6月末に、ICO(Initial Coin Offering)が開始
- 2017年6月末のICOで、18時間で16億円もの資金を集めることに成功
- 現在、10%のイオスはイオスの運営側が保有している
イオス(EOS/EOS)のロードマップを読み解く
イオスのロードマップを読み解くと、以下のようなことがわかります。
まず、公式のイオスのロードマップによると、サイドチェーンの並列処理の最適化が予定されています。
こちらは2018年秋までを目処としているのですが、現在も進行中となっているため、2018年秋中に終わるのかは不明です。
その他のイオスのロードマップでは、イオストークンに用途がないというものもあります。
Zaifトークンと同じで、イオストークンも使いみちが無い状況のままです。
イオス(EOS/EOS)とイーサリアム(Ethereum/ETH)との関係を読み解く
当初のイオスには以下のような特徴がありました。
- イーサリアムブロックチェーンを利用して動作する(ERC20トークン)
- イオスプロジェクトはメインネットが不要
- 資金調達のみを目的として発行されていた
しかしその後はイオスの価値が認められるようになり、市場価値がグングンと上がるようになっていったのです。
イオスはイーサリアムブロックチェーンの1つとしてではなく、今ではメインネットを持つプロジェクトに移行したのです。
新たなメインネットが構築されてからは、ERC20トークンではなく、仮想通貨の1つであるイオスとして動き始めるようになりました。
イオス(EOS/EOS)の機能性や利便性について解説する
イオスの機能性、利便性ですが、イオスは1度の取引量が多いため、ビットコイン、イーサリアムとは比較にならないほどの取引量を誇ります。
- ビットコイン:約3件/秒
- イーサリアム:約30件/秒
- イオス:100万件/秒
イオスは処理能力が高いと言われていますが、実際に比較すると、その凄さが良くわかります。
利用する側の利便性としては、取引する人が大幅に増えたとしても、待ち時間なく処理できるため、従来の仮想通貨よりも素早い取引を行うことができます。
イオス(EOS/EOS)のコンセンサスアルゴリズムはDPoSである
イオスのコンセンサスアルゴリズムは、DPoS(Delegated Proof of Stake)です。
基本的な仕組みはPoSと似ているのですが、明らかにPoSと違っているところもあるため、比較してみるとDPoSのメリット、PoSとの違いが良くわかります。
DPoSは、PoSのように通貨の保有量で有志を決定することはできず、通貨の保有量に応じて、有志を選抜するという仕組みになっています。
つまりイオスのマイニングは、有志として選抜されたものが行うため、PoSとは似ているようで別物なのです。
DPoSのメリットですが、PoSよりも処理能力が格段に上がっているところ、そして、マイニングの一極集中を有志の選抜という形で対処しているところです。
イオス(EOS/EOS)は送金スピードが格段に速い
イオスのトランザクション処理速度ですが、1秒あたり数百万ものトランザクションを処理できるレベルです。
トランザクション処理速度が高いと言われているFacebookでも、1秒あたり5万、Googleは1秒あたり4万とされているため、比較にならないほどのトランザクション処理となっています。
イオス(EOS/EOS)と王道コインを比較する
トランザクション | コンセンサスアルゴリズム | |
---|---|---|
イオス | 100万件/秒 | DPoS |
ビットコイン | 約3件/秒 | PoW |
イーサリアム | 約30件/秒 | PoS |
王道コインのビットコイン、イーサリアムと比較しても、イオスはトランザクション処理、コンセンサスアルゴリズムで優れていることがわかります。
イオス(EOS/EOS)の実用性はあるか
イオスは、現状では実用性が無い仮想通貨です。
ただし将来的には、企業の業務サポートとして利用されるようになるのではないかと予想されています。今後のイオスに期待です。
イオス(EOS/EOS)の最新ニュースを紹介する
様々な憶測が飛び交っているイオスですが、イオストークンなどについて、仮想通貨の専門家たちはどのような考えを持っているのか、その辺りをクローズアップしてみました。
イオス(EOS/EOS)のポジティブなニュースとは
時価総額5位にランクイン
CoinMarketCapによると、2018年10月28日時点で、イオスは時価総額5位になっています。
イオスは、Block.oneによりほぼ1年とされる341日間の資金調達期間が設けられていました。
すでに10億枚限定のイオストークンは、約20%が販売を終えている状況となっており、企業についてもEOS.IOに関心を示すようになったのです。
中国の第5回「国際パブリックブロックチェーン技術評価指標」によりイオスが一位に選出
中国行政機関である中国情報産業省電子情報産業発展研究院(CCID:China Center for Information Industry Development)による「国際パブリックブロックチェーン技術評価指標」でイオスが1位に選ばれました。
この指標では、仮想通貨のプロジェクトを「基礎技術」「応用性」「革新性」で評価しています。
イオスがWeiss Ratingsの仮想通貨格付でB+と高評価を得る
Weiss Rating(ワイスレーティング)という仮想通貨のプロ集団が仮想通貨の格付けを行ない、イオスがB+の評価を得ました。
B(Good,良い)に格付けされた仮想通貨は少なく、イーサリアム(Ethereum)やイオス(EOS)といった仮想通貨が格付けされています。
イオス(EOS/EOS)のネガティブなニュースとは
ホワイトペーパー上の仮想通貨と非難されている
イオストークンには利用用途がまったくありません。
イオストークンは、購入後48時間以内に移転もできなくなるため、企業が興味を示さない限りは無価値だと非難されています。
仮想通貨カルダノ共同創設者ホスキンソン氏がイオスを痛烈に批判
仮想通貨のイオスは、「業界存続に関わる脅威」として批判されています。
その理由は、イオスのシステムが「中央集権的」、「金権的」であるためという意見を残しています。
イオス(EOS/EOS)の将来性をどう読む?
イオスの将来性ですが、客観的にはどのようになるのかわからないとされています。
これからもイオスに有用な機能が実装されていくのは確かですが、2018年内において、プラットフォームのアップデートであるEOS.IO1.0の実装以外は、ハッキリとした情報が出ていません。
その他の将来性では、イオスはBitfinexと提携することで、新しい仮想通貨取引所を立ち上げるのではないかと予想されています。
しかしこれらはすべて予定であり、中止となる可能性があります。
イオスの取引でオススメの取引所は?
イオスを取り扱っている取引所というのは、以下のような海外取引所が該当します。
- BINANCE
- OKEx
- Huobi
ですが、取引所によって手数料が違ってくるので注意してください。
最も手数料が安い取引所はBINANCEです。
イオス(EOS/EOS)のまとめ
イオスは、ロードマップ上の計画についても、計画進行状況が後半に差し掛かっているため、安定した進行を見せているという大きな特徴があります。
また、EOSプロジェクトそのものも注目されているため、これからは企業からの関心が高まっていくとされているのも、他の仮想通貨では見られない、イオスだけの特徴と言えるでしょう。
ただし、イオスにとっての好材料のほとんどは、ホワイトペーパー上の話でしかありません。
イオスの評価そのものは良いのですが、本格的にイオスを購入する人、企業が少ないため、これからの動向によって大きな変化を見せるようになるでしょう。
その時初めて、イオスのトランザクション処理、コンセンサスアルゴリズムの高さも評価されるのかも知れません。
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