テザー疑惑から約2ヶ月!結果どうなったの!?問題の真相から相場への影響まで

テザー疑惑



2018年に入ってから悪いニュースが続く中、Tether(テザー)をめぐる疑惑は、最もインパクトが大きかったニュースの一つであり、今後の展開が最も注目されています。

結局テザー疑惑って何だったのか?問題の真相

テザー疑惑には大きく分けて3つ問題がありました。

  1. テザーが米ドルと換金可能であるか否か。
  2. テザーと仮想通貨取引所であるBitfinexが独立した機関であるか否か。
  3. 三つ目は、テザーによってビットコインの価格操作が行われているか否か。

という三つの論点に整理されます。
テザーをめぐる疑惑について、テザーを批判してきたことで最も著名なブロガーであるBitfinex’edに着目するとその疑惑の出どころが少し見えてきます。
Bitfinex’edの記事を見ていくと、ビットコインの世界的な取引所として有名なBitfinexとテザーの癒着した関係から、テザーをめぐる疑惑について指摘されてきました。

たとえば、Bitfinex’edはカリフォルニアでWell FargoとBitfinexが争った判例から、Bitfinexの株主がテザーの株主でもあり、癒着の関係があることを明らかにしました。

また、テザーとBitfinexの顧問弁護士であるStuart Hoegner氏によって、テザーが米ドルとの換金ができないことを指摘していることもBitfinex’edが紹介しています。

Bitfinex’edは、Bitfinexを利用して、ビットコインの価格操作を行っているユーザーを告発し、テザーによって、ビットコインの価格操作が行われていることを指摘してきました。

一見、テザーによってビットコインの価格操作がどのように行われるのかピンと来ないかもしれません。
そこで、これらの疑惑の真相を知るために、続いて、テザーとはそもそもどんな仮想通貨なのか見ていきましょう。

そもそもテザーとは

テザーとは、冒頭でも述べているように、ステーブルコインとして活用されています。

ステーブルコイン(Stablecoin)とは
法定通貨の基軸通貨と同様に価格の変動を抑えた仮想通貨のことを指します。

ステーブルコインは、仮想通貨によく起きる急激な価格変動が起きにくく、米ドル、ユーロや日本円のような基軸通貨のように、急激に価格が上下しない安定性を有することが特徴だといえるでしょう。

また、海外では仮想通貨のみを取引するBinanceやOkexのような取引所で取引を開始するにあたって、このような取引所ではテザーを使用する頻度が多いです。
価格が安定することで、ステーブルコインの普及が進み、基軸通貨のような役割を担うようになることが期待されています。

また、テザーは法定通貨を裏付けしており、法定通貨からステーブルコインへの変換が容易にかつ、迅速に行うことが可能になる利点があります。
通常の仮想通貨であれば、法定通貨と仮想通貨の取引は費用が掛かるため、ステーブルコインを使用して、そのコストを削減することが狙いになっています。
この原理を支えるには、理論上、発行されているテザーと同額の法定通貨が存在することが前提となります。
そのため、テザーをめぐる不正疑惑は、発行されているテザーと同額の米ドルが準備金として存在するのかが、証明できない可能性が高まったことにあります。

問題の真相

疑惑1、米ドルとテザーの換金が可能か否か?
テザーの信用は、仮想通貨と法定通貨が同じ価値で取引されることで、価格が安定した仮想通貨としての機能を有することから由来しています。
つまり、理論上は、1テザーは$1に相当することになります。
このようなステーブルコインとして、テザーが注目を得るようになった矢先、テザーをめぐる不正の疑惑が生じ、ステーブルコインの信用を揺るがす事態にまで発展しています。
テザーの銀行口座に市場に出回っているテザーと同額の米ドルが存在することを証明するために、テザーは会計監査会社であるFreidman LLPに資産の監査を依頼していました。
しかし、2018年1月末にFreidmanLLPとの関係を解消したことで、更に疑惑が深まったと考えられます。

ステーブルコインであるはずのテザーが実は、米ドルとのペッグ制を有していないのではないか?
そのような疑問が生じる中で、これを解消する明確な証拠が提示されていません。
テザーのHPでは、疑惑を解消しようと情報を発信していますが、発行されているテザーと同額の米ドルが果たして本当にあるのか、いまだに謎が深まるばかりです。

疑惑2、テザーと仮想通貨取引所であるBitfinexが独立した機関であるか否か?
これについては、Bitfinex’edによって指摘されているように、テザーとBitfinexは独立した運用をしていない疑惑が強まっています。
Bitfinexとテザーの運用は完全に独立している別々の法人であることを双方が主張しています。
しかし、2017年にタックスヘイブン(租税回避地)を利用したスキャンダルを明るみにした「パラダイスペーパー」において、2014年にBitfinexとともにテザーの登記をイギリス領バージン諸島で行ったことを明らかにしました。
このスキャンダルに加えて、Bitfinexとテザーが癒着して、ビットコインの価格変動に影響を及ぼしてきたことが、2017年11月21日付けのニューヨークタイムズ誌による報道などによって明らかにされてきました。

この報道からも、疑惑が限りなく黒に近いことがわかります。

疑惑3、テザーによってビットコインの価格操作が行われているか否か。
これについては、後述するテザーとビットコインの相場の関係をみるとわかります。

結局問題なの?

近年、仮想通貨の評価を開始した数十年来の投資調査会社であるWeiss Ratingsは、仮想通貨テザーは仮想通貨エコシステム全体へ影響を及ぼす問題を起こすと投資家に警告しています。
<https://weisscryptocurrencyratings.com/news/the-danger-of-tether-218>

つまり、テザーによって生じた疑惑が、仮想通貨全体の経済システムを破壊しかねない重大な問題であることがわかります。

相場に与えた影響

テザーの疑惑は、2017年11月からアメリカ大手の仮想通貨取引所であるBitfinexとテザーが癒着して、ビットコインの価格上昇を招いたとされる批判が生じるようになりました。
この時、何が起きたのか?
2017年11月19日に、テザーのウォレットから総額3,100万米ドル相当のテザーが盗まれたことが報道されたことを受けて、ビットコインの価格操作にテザーが関わっているという疑惑が生じるようになりました。
テザーの盗難事件を受けて、ビットコインとイーサリアムの市場が一気に急落したことも、その疑惑に拍車をかけるきっかけになったと思われます。

ビットコインとテザーの関係が問題となったのは、ビットコインの価格が急落したときに、テザーの発行数が急激に増加する現象がみられたときに指摘されました。

これらのレポートをまとめたMashableの記事には、テザーの発行とビットコインの価格操作がBitfinexにおいて生じていることが明らかにされ、Bitfinexにおけるテザーとビットコインの関係性が明るみに出るきっかけになりました。

さらに、BitfinexのCEOとテザーのCEOが同一人物であったことに加え、テザーの銀行口座、会計監査に関わる情報が不透明であることが明らかになってきたことから生じています。
この混乱を受けて、アメリカ商品先物取引委員会(CFTC)が召喚状をテザーと仮想通貨取引所であるBitfinexに送って、介入する事態にまで発展しました。

結果どうなったのか?

先に引用したMashableの記事でも指摘されていますが、テザーをめぐる疑惑は何一つ解消されていません。

TrueUSD(USDT)となって、テザーが生まれ変わったかのような宣伝がなされているが、準備金に関する疑惑が解消されていないため、懐疑的な投資家が多いのも事実です。
テザーをめぐる疑惑は、テザーのステーブルコインとしての役割を疑うものだけであったのに、次第に、テザーとBitfinexの癒着関係やビットコインの価格操作に関わる新たな疑惑が生じるなどして、テザーは疑惑に満ちたステーブルコインとして悪評が増えています。

それでも、テザーは仮想通貨市場では数少ないステーブルコインであるため、現在もUSDTとして、Bitfinex以外の仮想通貨取引所において利用されています。

今後どうなるのか?

テザーに関する展望は、疑惑が深まっていることから、必ずしも明るいものではないことがわかります。
ただし、テザーに変わるステーブルコインが登場しない限りは、テザーが仮想通貨と法定通貨との換金性を有し、仮想通貨市場の活性化に一役買うことは続くと考えられます。

ただし、今後の成り行き次第では、テザーをめぐる疑惑が更に深まると仮想通貨市場の崩壊に繋がることも懸念されます。
仮想通貨市場を安定化するためにも、テザーをめぐる疑惑が解消されるか、テザーに変わるメジャーなステーブルコインが登場することが必須です。




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