前回でカレンちゃんはビットコインがどのように誕生したのかをビット編集長にわかりやすく教えてもらいました。
しかし前回のまとめでは「ビットコインがベストな通貨ではない」ということにも触れていましたね。
カレンちゃんはビットコインが「神」であることは少し理解したようですが、前回の最後からずっと「革命」という言葉が気になっていました。
今回はカレンちゃんがビット編集長に「第一次通貨革命」について質問したところから始まります。
第一次通貨革命ってなに?
第一次通貨革命の何を知りたいんだ?
まずは第一次通貨革命の概要について話そう!
次回紹介する「第二次通貨革命」では、ビットコインの「プラットフォーム」であるブロックチェーンに着目しているからだ。
それ以外に通貨って言われてもパッとは思い浮かばないです。
それ以外にもビットコインの機能として改善が必要だといわれていたものがあるんだ。
- 決済機能
- 匿名性
- 送金機能
の3つの機能の革命から第一次通貨革命をひも解いていこう。
決済機能革命
ビットコインだとなにができなかったんですか?
うまくお金を払えないとかじゃないですよね?
- スケーラビリティ問題
- トランザクション展性
の2つがビットコインの決済機能での問題点だ
先に結論を述べると、「ライトコイン」という仮想通貨の誕生がこの2つの問題点を解消したんだ
わかりやすく解説してください、、
スケーラビリティ問題
今回伝えたいのは、決済機能を改善したものが生まれたってことだからね
世界中で行われている取引のデータを紙きれだとしたら、その紙を箱にしまっている行為がブロックにデータを入れていることと等しくなる
今回のブロックの一つ前のブロックと整合性があるかどうかを見るんだ
一つ前のブロックでは、最終的に「Aさんは1000ドル持ってます」って書いてあったとしよう。
でも今回のブロックでは、「AさんがBさんに2000ドル送りました」っていう取引があったとしよう。
どう思う?
1000ドルしかもっていなかったのに2000ドルいきなり送るなんて、嘘ついてますよね。
それが整合性をとるっていうことなんだ。
たくさんの人がそのブロックの中にあるデータが正しいと承認することで簡単には改ざんできない、強いセキュリティを誇っているんだな
その数っていうのはとても測り知れないもので莫大な量だってことはわかるな?
でも、箱をつなげるのには時間がかかる。
トランザクション展性
「トランザクション」「展性」はそれぞれ意味はわかるか?
中学生の時に金属の性質で「延性展性」を勉強しました。たしか金属は「引っ張って伸び」「叩いて広がる」っていう性質だったと思います!
トランザクションはさっき出てきた、取引データのことを指すんだ。
ということはトランザクションを叩いても広がるってことですか?
もっと言うと「トランザクションの内容自体は変わらないが見た目は変わってしまう」っていう感じだな
取引は、ものを「渡す側」と「受け取る側」がいないと成り立たないのはわかるな?
そのIDがブロックの中にしまわれていく感じだな。
その二者のデータは書き換えが可能なんだ。
その書き換えっていうのも、実際の取引内容は変えずに言い回しを変えることができるのが問題点にある。
結局届くのなら一緒な気がしますけど、、、
実際に承認作業が行われるときには、取引内容には問題はないからその「別のID」がブロック内にしまわれる。
ここでポイントなのは、受け取り側がIDを変えても渡す側が気づかない点にある。
渡す側は送れなかったっていうふうに勘違いしてしまいますよね
これはいわゆる二重取引って言われていてこれを引き起こしてしまうからトランザクション展性がよくないといえるな。
ライトコインが革命を起こす
ビットコインがだいたい10分だからライトコインは2.5分ってことだな
簡単に言うと、トランザクションをぎゅっと圧縮する機能なんだ
トランザクション自体を小さくすることによって、ブロックの中にたくさんトランザクションを入れられるから時間の短縮になる。
ぎゅっと圧縮されているからこそデータを書き換えることができなくなったんだ
匿名性機能革命
どのアドレスからどのアドレスにビットコインが渡されたかっていうのがすべてわかるようになっている
なにを買ったのかとかがわかっちゃうってことですよね?
ただし、わかるのはアドレスであってそのアドレスが誰なのかまではわからないんだ。
だから匿名性は高くないって言ったんですね。
すっごく犯罪に使われそうな気もします、、、
これに関しては世界中で話し合われるほどの問題で、日本では実際に「取引記録が追跡できない匿名性通貨に対して取扱を禁止する」ていう規制が敷かれているんだ。
送金機能革命
実際にビットコインの誕生でそれらはかなり改善された。
でも、やはりビットコインの決済でも10分はかかってしまうように、送金においても10分はかかってしまう。
もともと10分かかっていた送金を、このリップルは4秒でできるようになったんだ。
リップルは法人向けに開発されたもので、個人向けにはステラー(Stellar/XLM)という送金特化型仮想通貨も誕生したんだ。
しかしリップルでは、その承認する人の数を極力小さくすることで高速で承認できる仕組みをつくったからだな。
第2回をまとめる
その内容は
- 決済機能革命
- 匿名性革命
- 送金機能革命
の3つでした!
未来を見据えたときに、新たな基盤として仮想通貨のシステムが必要になってくる。
ブロックチェーンに無限の可能性を感じたある男の話がメインだな。
通貨革命の半分の説明が終わりましたね。
第3回では、まさしく革命といえるイーサリアムの誕生の経緯から今後の発展について考えていきましょう。
次回をお楽しみに!