【DEXってなに?】最先端の取引所とその未来



6回目のまるわかり講座でウォレットの解説をしてもらったカレンちゃん。

【後編】ウォレットが創るあたらしい経済とは?ビット編集長の発展講座

2018.11.30

その冒頭で、仮想通貨取引所(以下、取引所)について軽く触れていました。

カレンちゃんも記事を書くためにたくさんのニュースを読むようになりましたが、「DEXが今後はいい、あっている」というニュースを多く目にします。

DEXとは「分散型取引所」のことを指しますが、取引所が分散化しているということがよくわからなかったようです。

今回は、ビット編集長が普通の取引所とDEXの解説をしてくれるようです!それでは始めましょう!

非中央集権型の取引所とは?仮想通貨の本質から考えてみた

2018.06.25

取引所とDEX

カレンちゃん
編集長!この前、ウォレットの話をしてくれた時に取引所についても軽く触れてくれましたよね?
ビット編集長
そうだな。今現在、仮想通貨を使うにはウォレットを持って取引所に行って仮想通貨を買わなければならない。
カレンちゃん
私まだ取引所がどんなものかよくわかってないんですよね。
ビット編集長
なるほどな。じゃあ今回は取引所の説明をしよう
カレンちゃん
それと!最近、ニュースを見てるとDEXっていう言葉を聞いたんですけどそれも取引所の一種ですよね?
ビット編集長
じゃあ取引所とDEXの説明をしていこう
カレンちゃん
お願いします!

取引所の説明

ビット編集長
じゃあまずは取引所の説明をするぞ
カレンちゃん
取引所ってなんのためにあるんですか?
ビット編集長
仮想通貨取引所は仮想通貨を売りたい人と買いたい人をマッチングさせるためにあるんだ。
これは株の取引をするのと同じものだな。
カレンちゃん
なるほど。じゃあ仮想通貨の売買をしたいときには取引所に行けばいいんですね!
ビット編集長
基本的にはそうだな。取引所で取引を開始するためには、まずは口座を開設しないといけない。これも株の取引と同様だな。
カレンちゃん
でも私、仮想通貨はもちろんですけど、株の取引もしたことないんです、、
簡単にどんな感じか教えてもらってもいいですか?
ビット編集長
ここから下は取引方法の説明になるので、興味のない方は次のDEXの説明へ!

取引の方法

ビット編集長
そうだな、簡潔に説明しておこうか。
さっきも言った通り、取引所は買いたい人と売りたい人をマッチングさせる場所なんだ。
カレンちゃんが通貨を買いたい人(売りたい人)だと仮定しよう。
カレンちゃん
わかりました。できれば安く買いたい(高く売りたい)ですね~。
ビット編集長
()の中では売りたい人の動きについて書いてあるぞ。取引所内で行われる行動のことを「注文」というが、これは大きく分けて2つの方法があるんだ。「成行注文」と「指値注文」だ。
カレンちゃん
指値注文はなんとなく名前で想像できますね!
ビット編集長
指値注文はその名の通り、欲しい通貨がいくらになったら買うのか(売るのか)をあらかじめ決めておいて、その値段になったら自動的に買う(売る)注文方法だ。
カレンちゃん
やっぱり!成行注文はどんな感じですかね?
そのときの値段次第って感じですか?
ビット編集長
だいたい正解だな。成行注文は、そのとき最も低い価格(高い)で通貨を買う(売る)注文方法だ。
カレンちゃん
それぞれのメリットやデメリットはあるんですか?
ビット編集長
あるぞ。表にまとめてみよう。
メリット デメリット
指値注文 ・チャートを常に見続けなくてもいい
・自分の希望価格で売買できる
取引成立までの時間がかかりやすい
成行注文 取引にスピード感がある 希望価格で取引しにくい
カレンちゃん
なるほど。じゃあ取引の初心者である私は、自分でいくらで注文するのか決められる指値注文のほうがいいんですね!
ビット編集長
そうだな。取引所に似たもので「販売所」というものもあるが、一般的に多く使われているのは取引所だから、販売所についてはまた今度話そう。

取引所はなにで成り立ってる?

カレンちゃん
取引所ってなにで利益を得ているんですか?
ビット編集長
基本的には書い手にも売り手にも手数料をかけているんだ。
手数料に関しては取引所によって違いはあるがな。
カレンちゃん
なるほど!じゃあ取引する人からしたらメルカリみたいにいくらか利益がとられている感じなんですね!
ビット編集長
そうなるな。ほかにもスプレットを設けたり、ほかの事業を行ったりしているようだぞ。

DEXの説明

ビット編集長
ここからは、DEXの説明をしていこうと思う。
カレンちゃん
DEXってなんの略称なんですか?
ビット編集長
「Decentralized Exchange」、分散型取引所と呼ばれるものだ。
カレンちゃん
ということは、普通の取引所は中央集権型みたいな感じですか?
ビット編集長
まさしくそうだな。さっき紹介した取引所は管理者がいて、その管理者に手数料を払いながら取引をしていくものだった。
しかしDEXには管理者は存在せずに、完全に個々人で取引をすることになるんだ。
カレンちゃん
それってまさしく仮想通貨の本質って感じじゃないですか!
ビット編集長
そうなんだ。コインチェックやZaifなどの取引所で起きた流出事件から、取引所の在り方が問題になった。これは、サトシ・ナカモトがビットコインを構想したときと全く同じだな。詳しくは以下の記事を見てくれ。

ビット編集長の初心者まるわかり講座 #01「ビットコインは神である」

2018.11.30
カレンちゃん
DEXではどういう感じで取引が行われるんですか?
ビット編集長
DEXでは口座の登録などは行われないんだ。個人のウォレット同士で取引が行われるから口座は必要がない。
カレンちゃん
え!それってかなりすごくないですか?
ビット編集長
次世代型の取引所と言えるな。実際に稼働しているDEXもいくつかあるんだ。
カレンちゃん
そうなんですね!DEXの特徴ってなにかあるんですか?
ビット編集長
じゃあメリットとデメリットにわけて解説していこう。

DEXのメリット

カレンちゃん
まずはメリットからお願いします!
ビット編集長
全部で3つメリットを挙げるぞ。まず一つ目のメリットは、手数料がかなり安くなることだな。
カレンちゃん
それは管理者がいないからですよね?
ビット編集長
それもあるし、そこにつながるけどシステムの維持費がかからないっていうのもあるな。
DEXはブロックチェーン上に存在するから誰かが管理する必要もないんだ。
カレンちゃん
中央集権的なシステムだとサーバーの維持費もかかりますもんね!
ビット編集長
2つ目のメリットは、安全性が担保されているところだな。
これもブロックチェーンの仕組みだからこそ発揮できるメリットだ。
カレンちゃん
ブロックチェーンはたくさんのノード上で管理するんでしたね!
どこか一つが攻撃を受けても残りの複数が生きている限りシステムはダウンしない!
ビット編集長
その通りだ。ビットコインもブロックチェーンで成立しているが、いまだに一回もシステムダウンをしたことがない。ずっと動き続けているんだ。
カレンちゃん
何気なく言ってますけど、これって本当にすごいことですよね!
ビット編集長
最後のメリットは、本人確認みたいな煩わしい手続きがいらないことだ。
カレンちゃん
これも管理者がいないからこそのメリットですね!
ビット編集長
やはり本人登録のような作業は少なからずめんどくさいと思われているのが事実だからな。
それがないだけでも取引に参加する人の数は増加するはずだ。以上がDEXのメリットだ。
カレンちゃん
ありがとうございます!

DEXのデメリット

カレンちゃん
こんなにいいところばっかりなのにデメリットってあるんですか?
ビット編集長
ないとは言えないな。2点挙げよう。
まず一つ目は、DEX内での流動性が低いことにあるな。
カレンちゃん
流動性が低いっていうのは具体的にどういうことですか?
ビット編集長
流動性が低いっていうのは、DEX内での通貨の動きが少ないっていう意味だ。
実際にDEX内で取引する人の数が少ないから、自分が取引したいと思う通貨の組み合わせが見つかりにくい。今後DEXが普及していくことによってこの問題は解決されるが、現状はこのデメリットのせいで参加しようと思わせられなくなっている。
カレンちゃん
たしかに自分の希望通りになりにくいのがわかっていたら参加したいと思えないですもんね。
ビット編集長
そうだな。DEXは基本的に「イーサリアム建て」や「ウェーブス建て」のように、基軸通貨を決めて運営されることが多い。EtherDelta(イーサデルタ)やWaves Lite Client(ウェーブスライトクライアント)が代表されるDEXだ。
カレンちゃん
中央集権型取引所ではかなりたくさんの通貨が扱われているじゃないですか?
そういう感じのDEXはないんですか?混在している感じの。
ビット編集長
Bitsquare(ビットスクエア)がそれに該当するな。ビットスクエアはどの通貨で取引をするのかを全く制限をかけない最先端のDEXなんだ。
カレンちゃん
それが本来のあるべき姿ですよね!
ビット編集長
話がそれてしまったな。
2つ目のデメリットが、責任を取る人がいないということだ。
カレンちゃん
どういうことですか?
ビット編集長
コインチェックの流出事件の時は、コインチェック側に責任を問うことができた。
コインチェックが管理していたからだ。
カレンちゃん
あ、そういうことですか。DEXだと管理者がいないから、万が一なにかあったときに誰に責任を問うたらいいのかがわからないってことですね。
ビット編集長
その通りだ。完全に自己責任で取引を行わなければならないな。
そこの安心感も今後のDEXには必要になってくるな。

これからのDEXの在り方と今回をまとめる

カレンちゃん
どう考えても、DEXが今後普及していくのは当然に思えました!
ビット編集長
そうだな。さっきも話したが、仮想通貨というもの自体が非中央集権的なのに、それを取り扱う取扱所が中央集権的なのはおかしいよな。
カレンちゃん
DEXのデメリットで挙げられていた「流動性の低さ」と「責任の追及相手」は今後普及していくことによって解消されていきますよね!
ビット編集長
責任の追及相手は法律での保護が必要になってくるが、そもそもDEXでそんな不正や不祥事が起きることのほうが考えられないというのが今の考えだな。
カレンちゃん
前にウォレットの話をしていただいたときに、取引所は今後必要なくなるみたいな話もありましたよね?それとDEXとの関係みたいなのってあるんですか?
ビット編集長
その話をして今回は終わりにしようか。最終的にはウォレットでの取引が当たり前になると思っているんだ。そのマイルストーンとしてDEXがあると考えている。
詳しくはこっちの記事を読んでほしい。

仮想通貨の両替ってめんどくさくない?ウォレットが取引所を「潰す」

2018.10.30
カレンちゃん
今は中央集権的取引所が主流になっていますよね。
ビット編集長
俺はこの考えのことを「集中から分散」と呼んでいるんだ。取引所だけではなくて、金融システムや社会のシステムでもこの考えは当てはまる。
カレンちゃん
完全な分散をウォレットにおいてるってことですね!
ビット編集長
そうだ。だから俺たちがすばらしいと捉えているDEXもただのマイルストーンにすぎないってことをしっかりと考えておかなければならない。
そのためにもまずはDEXが普及していくような社会を作っていかないといけないな。
カレンちゃん
なるほど!わかりました!

カレンちゃんはDEXがどう言ったモノなのか、DEXが今後どうなっていかなければならないのかをしっかりと学びました。

DEXはあくまでもマイルストーン。私たちが目指すべきトークンエコノミーの形成に必要な大事な一歩なのです。

中央集権が悪で、非中央集権が善であると言いきれるシンプルな理由

2018.12.18

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