ビット編集長の初心者まるわかり講座 #04「ブロックチェーンの仕組み」



カレンちゃんはビットコイン誕生の経緯、仮想通貨のおおまかな全体像を学びました。

第一回から第三回までで、ビットコインを軸として仮想通貨が広がってきたことを知りました。

ビット編集長の初心者まるわかり講座 #03「第二次通貨革命」

2018.11.30

その説明の中でブロックチェーンの仕組みをとても簡単に教えてもらいましたが、カレンちゃんの知的好奇心は満たされなかったようです。

今回はブロックチェーンの仕組みを理解することによって、ブロックチェーンのなにが魅力的なのか、どのように応用されて行くのかをカレンちゃんと一緒に勉強していきましょう。

そもそもブロックチェーンって?

カレンちゃん
ビットコインが誕生してその派生の話を前回まででしてもらいましたよね!

その話の中でブロックチェーンについて簡単に説明してもらったんですけどもうちょっと細かく教えてもらいたいです!

ビット編集長
そうだな。第三回の中で、ブロックチェーンを応用して生まれたプラットフォーム型仮想通貨の説明をしたが、もちろん世の中にはブロックチェーン自体を利用して非中央集権を目指しているものもたくさん存在している。
じゃあ今回は

  • ブロックチェーンの仕組み
  • ブロックチェーンのここがいい!
  • ブロックチェーンはこんなことに応用されている!

この3つに分けて説明していくぞ!

カレンちゃん
おねがいします!

ブロックチェーンの仕組み

ビット編集長
ブロックチェーンの仕組みを理解していくうえで念頭に置いてほしいことがあるんだ
カレンちゃん
なんですか?
ビット編集長
ブロックチェーンの誕生は「中央集権という悪ではなく、非中央集権という善を目指している」ということだ。
カレンちゃん
なぜ中央集権を「悪」ととらえているんですか?
ビット編集長
そもそも中央集権は「信頼」があって初めて成り立つ仕組みなんだ。

「人々が生まれながらに悪である」って考えているから、その人のことがしっかりと信頼できないとやっていけないんだ

カレンちゃん
性悪説っていうやつですね
ビット編集長
そうだ。それにたいして性善説っていう考え方もあるのは知っているな?
カレンちゃん
はい、生まれながらに人は善であるっていう考え方ですね。
ビット編集長
性善説と性悪説だったらどっちがいいと思う?
カレンちゃん
それはもちろん性善説ですね。

人のこと疑ったりしたくないですしね

ビット編集長
だよな。だからブロックチェーンっていう仕組みでは、誰かを信頼しないといけない中央集権ではなく、信頼しなくてもいい、「トラストレス」な非中央集権を目指しているんだ。

これを忘れないでくれ。

カレンちゃん
はい!わかりました!

中央集権で生きるあなたへ問う「自由ですか?」

2018.10.28

ブロックチェーンは本である

ビット編集長
じゃあここからブロックチェーンの仕組みを理解していくぞ

まずはブロックチェーンは本だってことをイメージしてくれ

カレンちゃん
はい、本ですね。イメージできてます
ビット編集長
その本がブロックチェーンで、本を構成している紙1枚1枚がブロックだ。

まあ背表紙がチェーンって感じだな

カレンちゃん
なるほどなるほど

質問なんですけど、ブロックチェーンは分散台帳技術って聞いたんですけどそれってあってますか?

ビット編集長
正確には同じではないな。

分散台帳技術(Distributed Ledger Technology、DLT)の中にブロックチェーンという技術が内包されているイメージだな。

DLTの中にはブロックチェーン以外の技術も存在しているんだ。

カレンちゃん
ブロックチェーン=DLTではなかったんですね。
ビット編集長
だがブロックチェーンも、分散台帳であることに変わりはないな。

さっきの本はたった一冊あるんじゃなくて全く同じ内容の本を持っていることをイメージしてくれ。

たった一人がその本を持つんじゃなくてみんなでその本を持っているから分散型って説明されるんだ。

カレンちゃん
なるほど!理解できました!

発生する取引を記録していく

ビット編集長
ここからは本にページが追加されていく仕組みについて考えていこう。
カレンちゃん
まずは取引が行われるところからですね
ビット編集長
そうだな。前提として、最終的にブロックが追加されて初めて取引が成立するってことは覚えておいてくれ!
カレンちゃん
わかりました!
ビット編集長
まずは「AさんからBさんに10コインが送る」っていう取引について考えてみよう。

基本的に取引をする人たちはみんな紙を持っていて、なにか取引が行われるときはその紙に取引内容を書いて自分のサインを書くんだ。

カレンちゃん
なんのために自分のサインを書くんですか?
ビット編集長
その取引を間違いなく自分がするよってことを証明するためだ。

サインをちゃんと書くことによって、その取引がほかの人によって偽装されたものじゃないことを証明しているんだ。

カレンちゃん
なるほど!詐欺とかがないようにするんですね!

紙を集めてページに追加する準備をする

ビット編集長
次のステップに移ろう。

今度は自分たちのする取引が書いてある紙をみんなにコピーして渡すんだ。

カレンちゃん
「こんなことします~よろしく~」って感じですね
ビット編集長
そしてその情報を1枚の紙にまとめなおすんだ。
カレンちゃん
え、めちゃめちゃめんどくさいですね。

取引とか世界中で行われてるだろうから数がやばそうです。

ビット編集長
そうなんだ。この紙にまとめる人を決めるのもいろいろな種類があるんだがそれは今度にしよう。

みんなが順番にやるんだったら公平でいいんだけど、それをしたくないがためにそのシステムから抜けていくのも問題だしな。

カレンちゃん
じゃあ今回は仮に順番でやるってことにしましょうか
ビット編集長
じゃあ今回まとめてくれるのはCさんだとしよう。

このCさんがみんなから送られてくる情報を1枚の紙にすべて書き記すんだ。

そして本の最後のページに書いてあるそれぞれの残高に反映させる。

カレンちゃん
やること多いですね。

その作業は絶対にしたくないですね。

ビット編集長
たしかにそうだな。
Cさんが今回送られてきた取引を全部まとめて、最後のページに書いてある残高に今回の取引の結果を反映させたら準備完了だ。

その結果があってるのかをみんなに判断してもらう

カレンちゃん
いよいよ本に追加される瞬間ですか?
ビット編集長
そうだな、Cさんは自分が作ったその1枚の紙に「私が作りました!」っていう感じでサインをする。

そしてその紙を自分以外の人に見てもらうんだ。

カレンちゃん
こんな感じでできたんですけど、みんなが持っていた本に入れても問題ないか確認して!」ってことですね!
ビット編集長
そうだ。その内容に問題がないなって判断した人はその紙にサインをする。

そしてその紙に十分たくさんの人のサインが集まったら、晴れてその紙が本のページにふさわしいってことが承認されるんだ

その承認された紙をみんなに渡してみんなが本に綴じたら新しくブロックがつながったってことになる

カレンちゃん
すごい手間がかかりますね、、、

でも絶対にズルできなさそうです。笑

ビット編集長
そうだ。逆にここまでの時間がかかってしまうことがデメリットでもあるな。
カレンちゃん
でもこれでブロックチェーンの仕組みを理解することができました!

ブロックチェーンのここがいい!

ビット編集長
さっきから説明しているからなんとなくは理解できているかな?
カレンちゃん
そうですね。ふわっと、ブロックチェーンいいなって思えてます。
ビット編集長
よし、じゃあもう少し細かくメリットを見ていこうか。
カレンちゃん
はい!お願いします!

改ざんできない

ビット編集長
まさにさっきまでの内容がこれだな。
カレンちゃん
そうですね!
ブロックチェーンの一連の流れの中をみても、絶対に改ざんしたことってばれますよね
ビット編集長
一連の流れのどのタイミングでも、取引を全員で見るからそれが可能になっているんだな
カレンちゃん
じゃあブロックチェーンはみんなが安心して使えますね!
ビット編集長
実はそうとも言えないんだ。

「51%攻撃」っていうのがあって、理論上はこの51%攻撃をすることによって改ざんは可能なんだ。

カレンちゃん
ええ!?そうなんですか?
ビット編集長
詳しい説明はまた今度にするが、その条件をそろえるのがとっても難しいから実質改ざんは不可能だといえるな。
カレンちゃん
なるほど、、、

低コストである

ビット編集長
カレンちゃんは海外にお金を送ったり、振り込みをしたことはある?
カレンちゃん
海外に送金をしたことはないですけど、振り込みならあります!
ビット編集長
基本的に誰かにお金を渡すときは、手渡しの時を除いて手数料が発生しているんだ
カレンちゃん
コンビニ振り込みとかATMでの振り込みもそうですよね!
ビット編集長
とくに海外に送金するときなんかは、高くて数千円することもあるんだ
カレンちゃん
そんなに高いんですか?驚きです
ビット編集長
それはその取引を第三者が仲介していることによって発生しているものなんだ

ブロックチェーンでは、その第三者の存在がないから手数料は極力小さいものになるんだ

カレンちゃん
しかもネット上だから維持費が安く済みそうですよね
ビット編集長
そうだな。既存のシステムにはサーバーがあって、そのサーバーの運用管理にお金が必要だったんだ。

しかもサーバーがダウンしたり、そのサーバーをハッキングされたら全システムが止まってしまうよな

カレンちゃん
たしかに!ブロックチェーンだったら複数の媒体でシステムを構築しているから、どれか一つがやられても問題なく動き続けますね!

ブロックチェーンはこんなことに応用される!

ビット編集長
最初にも話をしたが、このブロックチェーンは仮想通貨だけじゃなくても、いろいろなものに応用されているんだ
カレンちゃん
そうなんですね!どんなものがあるのか知りたいです!
ビット編集長
たくさんあるが、とくに活用されそうな4つを紹介しよう。

銀行業務

ビット編集長
まずは仮想通貨の機能とも少し被るかもしれないが銀行がしている業務についてだ

カレンちゃんはどんなときに銀行を使っている?

カレンちゃん
そうですね~お給料を振り込んでもらったり貯金をしたり通帳を書いたりですかね?ATMも使いますね!
ビット編集長
つまり預貯金のシステムだ。これはブロックチェーン上で行うことができるな。

さっきも説明したが、ブロックチェーン上には常に残高が記録され続けているんだ。

カレンちゃん
改ざんもできないから安心して資産を管理することができます!
ビット編集長
銀行の業務としては貸付もあるな
この貸付は前回説明したスマートコントラクトを利用するんだ
カレンちゃん
スマートコントラクトって取引行為全般を自動で行ってくれる機能ですよね
ビット編集長
そうだ。この機能を使って、借りたお金が決めた期限までに返金されるという風に設定しておくことで安心してお金を貸すことができる
カレンちゃん
お金を借りたっていう事実はブロックチェーン上に絶対に残るので、返さなかったら「返さなかった人」ていうレッテルが張られ続けますね
ビット編集長
そうだな。ブロックチェーンの機能性が認知されるほど銀行業務の代替が起きてくるはずだ。

そもそも銀行ほど中央集権なものはないしな。

【金融庁】ステーブルコインは仮想通貨ではない。銀行のみ発行できる

2018.10.31

投票システム

ビット編集長
次は投票のシステムだ

カレンちゃんは実際の投票に行ったことはある?

カレンちゃん
実はないんです、、、

友達もめんどくさいから行かなくていいかなって言ってたんで、、、

ビット編集長
既存の投票は投票所までいかないと投票ができないし、開票にもコストがかかるのが現実問題だ

しかもカレンちゃんのような若者世代はとくに投票に行く率が低いそうだ。

カレンちゃん
スマホで投票できたらいいのにって思います
ビット編集長
ブロックチェーンが利用されたら改善できる点が多いんだ。

まずは今言ったようにスマートフォンでの投票が可能になる

カレンちゃん
スマホで投票できるようになったら若者の投票率もものすごく上昇しそうですよね
ビット編集長
次に開票にコストがかからないことだな

従来の開票だと、人が枚数を数えていて時間もかかるし、数える人を雇うお金もかかってしまうんだ

カレンちゃん
なるほど。ネット上で行われれば一瞬で結果がわかるから便利ですよね。

数え間違いなんかもなくなりそうです!

【実証済み】5年以内にネット投票が変わる?広がるブロックチェーンの可能性

2018.11.17

芸術

ビット編集長
ここでいう芸術っていうのは音楽やイラストなど、著作権のあるデジタルなものに焦点を当てて解説するぞ
カレンちゃん
音楽の違法アップロードとかイラストの無断使用とかってよく聞く問題ですよね
ビット編集長
そうだな。しかも音楽の場合、アーティストから直接聞き手に届けられることは少なく、音楽会社が仲介に入って市場に流れている
カレンちゃん
その仲介で手数料を取っているっていうのも問題なんですね!
ビット編集長
その通りだ。だから自分で作った音楽やイラスト自体に目印のようなものをつけておくことで、それが使用されたらこっちにわかるようにして対価の支払いが起きるようにするんだ
カレンちゃん
そうすればアーティストと顧客の関係がより明確になって自由な活動につながりそうですね!

不動産

ビット編集長
最後に紹介するのは不動産だ。

不動産っていうのはいまだに紙での管理が主流だそうだ

カレンちゃん
わたし、一人暮らししてるんですけど、その契約書は紙です!

めちゃめちゃ使えそうですよね

ビット編集長
まず確実に紙で管理するコストが削減されるだろうな

次に、不動産自体に目印のようなものをつけることによって所有権がわかりやすいものになるな

カレンちゃん
音楽とかと一緒ですね!
ビット編集長
しかも不動産には受け渡しが非常に多いから、ブロックチェーンを使うことによって取引の透明性も向上するな

不正な取引がかなり減少するはずだ

第4回をまとめる

カレンちゃん
今日はブロックチェーンの仕組みを勉強しました!
とくに

  • ブロックチェーンってどうやって動いているのか
  • ブロックチェーンはここがすごい
  • ブロックチェーンはこんなことに応用されている

を学びました!

ビット編集長
冒頭でも言ったように、ブロックチェーンの技術は「悪である中央集権を排除して善である非中央集権な社会を作る」ために生まれてきたんだ。

そのブロックチェーンがどんどん実生活に利用され始めている。

カレンちゃん
身近に感じることがあまりなかったですけど、周りのものがどんどん変わっていくって考えたらわくわくしますね
ビット編集長
インターネットの誕生に似ているな
カレンちゃん
インターネットですか?
ビット編集長
いまはかなり普及して生活にはなくてはならないものになった

しかし当時はたいして認知もされてなかっただろうし、認知され始めると土台もできていないのにその上の部分の発展を急いでしまっていた

カレンちゃん
今のブロックチェーンや仮想通貨も似た側面があるんですね
ビット編集長
現在の仮想通貨は投機に対して目を向けている人が多すぎるんだ

しかし仮想通貨の本質的な部分は投機ではなく実用にあるとここまでの記事を読んだ人ならわかるはずだ

カレンちゃん
誕生の経緯をたどるとなおさらわかりました
ビット編集長
それに気づくことのできた俺たちは今後の社会が正しい方向に動けるように発信していかなければならない。

それは義務なんだ。

仮想通貨を知る過程でブロックチェーンは必ず通る道であるといえるでしょう。

その本質に気づくことのできたカレンちゃんは今後どのような記事を書いていくのでしょうか。

コインインフォ編集部では、より善な社会を仮想通貨を通して目指して行きたいと思います。

次回は、仮想通貨を実際に保有するにはかかせない「ウォレット」について勉強していきたいと思います。

お楽しみに!

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2018.11.30




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