VRは未来の技術なのでしょうか?そもそもVRがなんのことを指しているのかわかりますか?
VRとはvirtual realityの略で、「仮想現実」と訳されます。
現実世界とは全く違う世界を映像で作り出すことができ、ここ最近、テレビやニュースでVRという単語を聞くようになりました。
自分だけの世界を作り出すことができるVRはこれからの社会で主流になってくるテクノロジーでしょう。
新しいコミュニティ形成の手法となるこのVRを今回は紹介していきたいと思います。
目次
VRが広く認知され始めている
VRを利用したテクノロジーがたくさん出てきていて、その名が広く認知され始めています。
このパラグラフでは、VRを活用しているVtuberを紹介して、VRと似ているARとの違いを解説していきたいと思います。
Vtuber
みなさん、YouTubeはもちろん知っていると思いますが、YouTubeに動画をアップロードすることで生活している「YouTuber」はご存知でしょうか?
有名どころで言うとヒカキンさんやはじめしゃちょーさんが挙げられます。学生の間ではもちろんのこと、働く世代の方々でも認知している方が増えてきています。
小学生が将来なりたい職業のトップ3にYouTuberがランクインするほどその知名度は大きなものになってきています。
ここで紹介するVtuberとは、「virtual YouTuber」の略で実在している人物ではなく、アバターを作成してそのアバターを使って配信する仕組みのことを言います。
Vtuberの名を一気に広めたのが「キズナアイ」です。キズナアイ自身もたくさんのYouTuberに取り上げられ、その知名度を急速に上げていきました。
YouTuberとVtuberを比較したときのVtuberの利点を二点あげます。
まず一つめは、動画の中を自由に作り上げることができる点です。
実際のYouTubeの動画やテレビ番組では、雨を降らせたり雪を降らせたりすることはできません。しかし、VtuberはVRの世界で行われているので、リアルな雨や雪を降らせたりすることが可能です。
よりVtuberがしていることに対してリアルな情景を作り出すことができるので、視聴者がその動画や映像にのめりこんでいくことができ、ファン化することがより可能になります。
二つめは、タレント自体の自由度がとても高いことです。
現実のタレントを使用しているとどうしてもNGであったり、その日の体調不良であったり、問題が発生することが考えられます。
しかしVtuberは、あくまでもアバターでありキャラクターなので、どんな属性の案件であったり、仕事内容だとしても、ほぼ問題がなくこなすことができます、
VRとARの違い
VRに似たものでARというものがあります。ARとはAugmented Realityの略で、拡張現実のことを指します。
拡張現実とは、実際に見えている世界に情報を付加することで、自分の世界を拡張するというものです。
VRとの大きな違いは、実際の世界が見えているか否かです。
VRは完全に仮想空間を作り出し、その中で活動したり映像を流したりするものですが、ARは現実で見えているものに対して、コンテンツを付加する形をとっているという点です。
VRとARを作り出すシステムがそれぞれ違って、VRのほうが比較的安価で使用することができるので、現在はVRのほうが一般的に広く認知されています。
VRによってコミュニティが多様化する
ここまでVRとはどんなものなのかを紹介してきました。
では、これからの社会においてVRはどのような役割を果たしてくれるのでしょうか?
VRがより自由な未来を作ることができる
私は電車をよく利用するのですが、駅にいる人たちや電車に乗っている人たちはいつ見ても楽しくなさそうな顔をしています。
疲れ切っていて、生活がしんどいんだろうな、ということを感じます。
そしてそれはSNSの中でも見られます。SNSのタイムラインを眺めると、愚痴や不満が多く流れてきます。それはおそらく私だけの話ではないのでしょうか。
現実世界もSNS内も自分の思い通りの世界を作ることは不可能に近いです。
しかしそれらの問題をVRなら解決することができるのです。
当然のことながら、VRは自分の作り上げたい世界を自由に作ることができます。
部屋の中で言うと、どこにどんなブランドの家具を置いて、どんな間取りにするのか決めることができて。
より自分の居心地の良い空間を、より自分がしんどいと思わないような世界を作り上げることが可能になるのです。
また、この社会は民主主義で成り立っています。
民主主義では、なにかあったときに多数決が用いられるので、マジョリティの意見が残り、マイノリティの意見は消えていきます。
しかしここで重要なのは、必ずしもマジョリティが言っていることが正しいという保証はないということです。マイノリティの意見が正しい場合もあるのではないでしょうか?
インターネット上では、ハードフォークという分裂の仕方があります。これは、システムのやり方に運営側内で違いが出てしまい、それぞれが正しいと思うシステムで活動を続ける、というものです。
現実世界でハードフォークを行うことはできません。国の方針が分かれることもありますが、日本が二つに分裂することはできないからです。
しかし、仮想現実では、全く別の世界を作り出すことができます。既存の世界でなにか違うと思う部分があったら、また別の世界を作り出すことができるのです。
そして、既存の世界よりもいいものが作り上げられたら、既存の世界から人も集まってくるでしょう。
このようにVRは、より人が自由に世界を作り出すことができ、民主主義では消されてしまうマイノリティの意見も反映できるような仕組みになっているのです。
VR世界で経済圏を作ることができる
一つ前のパラグラフで、VRによってより自由なコミュニティが形成されていくということを解説しました。
個人が好きな世界を作り出すことがVRによって可能になりますが、その世界に自分ひとりしかいないというのも寂しいものですよね。
もし、自分が作り上げた世界が他人と共有することができたらどうなるでしょうか?
別の人が作った世界に共感することができたらその世界を一緒に作り上げていける。そしてたくさんの人が集まってコミュニティとして成り立つようになります。
そしてその世界だけで使える通貨も誕生します。これは現実世界の法定通貨と互換性のないもので、完全にコミュニティ内でしか使えない通貨です。
そのコミュニティ内の全員でその通貨の価値を決めるので、参加しているメンバーはその通貨に対して愛着を持って、通貨に力がどんどんついていきます。
もちろんVR世界は一つではなく、参加する人の数かそれ以上は存在するはずなので、その数だけ通貨も誕生します。
VR世界を通じて新しい経済圏を作りだすことが可能になるのです。
VRによって個人の専門性が多様化
VRが多様化することによって、よりたくさんのコミュニティが生まれてくることがわかりました。
自分という人間は一人しかいませんが、いくつものVRによって生まれた世界に属することができます。
自分を構成するコミュニティの数が増えれば増えるほどに、自分というものに希少性が生まれてきます。
1つのコミュニティに属しているよりも二つ、三つと増やしていったほうが自分はほかの人と違うという価値につながります。
つまり、個人としての専門性が上がり、社会に対しての価値が高まるのです。
VRがトークンエコノミーと未来を形成する
VRは現実世界では作り上げることのできない自由な空間です。
自分の好きなように、好きなタイミングで作り上げることができます。
そして、これからVRが広く普及していくことで、VR内でも経済圏を構成することができるようになるのです。たくさんのコミュニティがそれぞれの通貨で回っていくことによって、法定通貨が関与することのない、トークンエコノミーが形成されていくのです。
今までのコミュニティ形成はオフラインが基本にあったと思います。
しかし、これからの時代はテクノロジーによってコミュニティ形成が行われるようになっていくのです。
テクノロジーによって生まれた無数のコミュニティによって、経済が回っていくのです。
その形こそトークンエコノミーと呼ばれるものなのです。
新しい経済の形が見えてきました。すごく未来的で、わくわくしませんか?
そんなわくわくをCoininfoはこれからも発信し続けていきたいと思います。
コメントを残す