CoinInfo編集者のカレンちゃんは、仮想通貨に対しての知識を全く持たずに編集者になってしまいました。
仮想通貨における代表的なものとして「ビットコイン」についてはなんとなく知っていましたが、「どうやって誕生したのか」「何のために生まれたのか」「他の仮想通貨ってどんなものがあるの」など詳しいことは全く知りません。
これから記事を書いていくにあたって、根幹になるものを知っておく必要があると思ったので、カレンちゃんがビット編集長に質問をしたところから始まります。
ビットコインは神?
よし、じゃあなんで神といえるのかを説明するために、まずはビットコインがどのように誕生したのかを話していこう
ビットコイン誕生の経緯
そもそも始まりはリーマンショックが原因で、、、
えっと、、リーマンショックって何ですか??
じゃあまずはその説明からだな
お願いします!
リーマンショック発生
銀行が破綻することってあるんですか?銀行はいい就職先だっていう風に聞いていたんですけど、、しかも大きな銀行だったんですよね?
リーマンショックの一番の原因は「サブプライムローン」という住宅ローンにある
2000年ぐらいにアメリカでは好景気のおかげもあって住宅ブームが起きていて、たくさんの家が建てられていたんだ。
たくさん建てた家が売れ残ってしまったら困るから、所得が低い人でも家を買えるようにサブプライムローンっていうものが生まれたんだね
そしたらどうなったんですか?
ローン会社はその債権を銀行に売って、銀行は買った債権を今度は「証券」っていう形で投資家たちに売るようになったんだ。
投資家の人たちはみんな欲しがったんですか?
しかも『低リスク高リターンの証券』なんてつけたらなおさらみんな欲しがって、その証券の値段がどんどん上がってしまったんだ
そして一番の問題である、借りた人たちの返済能力の低さが出始めたんだ。
お金を貸したことに対して発行された債権はお金が返ってこなければ『意味のないただの紙』、いわゆる不良債権になってしまうものがたくさん出てきた。そのことを知った投資家たちは一刻も早く自分が持っている証券化された債権を手放そうとして売りに出した
この莫大な借金のせいでリーマンブラザーズは破綻し、世界の経済の中心であるニューヨークでおきたこの事件は世界中へと金融危機を広げていったんだ。これがリーマンショックだ。
銀行への不信感、中央集権への不信感
債権は銀行が買ってくれるからという理由で返済能力がない人にもどんどん貸してしまっていたからね。
でも一番の原因は銀行にあると考えているんだ
ここに一万円札があるが、もし今俺がこの一万円札を破いたらどうする?
この一万円札だってただの紙きれであることに違いはないだろ?でもお前はこれに価値があると信じている。
誰がこれに価値があると決めたと思う?
おれたちは、中央銀行が価値があると決めたこの紙を信用して使っていることになる。そしてこの日本銀行券を中心に日本経済は回っているんだ。
これはリーマンショックのときに、ただの紙きれである証券に価値があると銀行が言ったことと全く同じなんだ。
つまり、あるもの(証券)に価値があるかどうかを決める権利がその中心にある機関(リーマンブラザーズ)に集中してしまっていたことが問題だったんだ
サトシナカモトの論文発表
リーマンショックが起きた直後の2008年10月にサトシ・ナカモトっていう人物がインターネット上にある英語の論文を上げたんだ
もしかしたら複数人でこの論文を書き上げたということも考えられるな。
その論文の名前は「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」。これこそがビットコインの始まりであり、仮想通貨の歴史の始まりといえる
- 中央集権的な金融システムへの批判
- それに対しての改善機能
それぞれ細かく見ていこう
中央集権的な金融システムの問題点
クレジットカードでの決済とか、電車乗るとき使うICカードも直接的なやりとりではないですよね
- その仲介をする人にもコストを支払わなければならない
- 仲介をする人から情報がもれてしまうかもしれない
- 仲介を通すことによって決済のスピードはその分遅れる
- 国境を越えたやり取りの場合は通貨を交換しなければならない
これらのデメリットを、ビットコインによって改善しようとしたんだ。
ビットコインのもつ機能
ビットコインの中で提唱されたP2Pっていうのは、サーバーみたいな管理者を必要としないで、そのシステムに参加している人たちだけで成り立つ仕組みのことをいうんだ
そしてこのP2Pを成り立たせるためにサトシ・ナカモトが作り上げたのが『ブロックチェーン』なんだ
ブロックチェーンっていうのは、みんなが行った取引のデータをブロックにしまって、どんどんブロックをつなげていく仕組みのこと。
そのブロックはチェーンみたいに一本の鎖として長く続いていくからブロックチェーンと名付けられたんだ。そのブロックの中にある情報が一個前のブロックとずれていないかっていうのをみんなで確認しながら、みんなで管理していくシステムなんだ
第1回をまとめる
- リーマンショックが起きたことで中央集権に不信感を持った
- サトシ・ナカモトがその不信感から論文「ビットコイン」を提唱した
- 中央集権だとなにがいけないのか
- ビットコインが持つ上記の不満を解消する機能
この4点です!
実は通貨としてビットコインを見ると、仮想通貨でのベストな通貨ということはできないんだ。
結構緩めな感じですよね、、
まずはビットコインの「通貨としての面」を改善した仮想通貨が多数誕生してくる。(第一次通貨革命)
次の段階では、ビットコインで用いられている「ブロックチェーン」の技術を応用して、新たなプラットフォームとしての仮想通貨も誕生した。もっとも有名なのがイーサリアムだな。(第二次通貨革命)
あ!もしかして、、、
俺たちが実生活で神と呼んでいるものは「こうありなさい」と教えてくれるものであり、実際には目に見えない、実体のない、いわゆる概念みたいなものだ
コインインフォ編集部ではビットコイン誕生後のこれらの2つの動きを通貨革命と捉えました。
第2回では「第一次通貨革命」、第3回では「第二次通貨革命」について解説していきたいと思います!
さらにくわしく解説していくのでお楽しみに!