6回目のまるわかり講座でウォレットの解説をしてもらったカレンちゃん。
その冒頭で、仮想通貨取引所(以下、取引所)について軽く触れていました。
カレンちゃんも記事を書くためにたくさんのニュースを読むようになりましたが、「DEXが今後はいい、あっている」というニュースを多く目にします。
DEXとは「分散型取引所」のことを指しますが、取引所が分散化しているということがよくわからなかったようです。
今回は、ビット編集長が普通の取引所とDEXの解説をしてくれるようです!それでは始めましょう!
目次
取引所とDEX
編集長!この前、ウォレットの話をしてくれた時に取引所についても軽く触れてくれましたよね?
そうだな。今現在、仮想通貨を使うにはウォレットを持って取引所に行って仮想通貨を買わなければならない。
私まだ取引所がどんなものかよくわかってないんですよね。
なるほどな。じゃあ今回は取引所の説明をしよう
それと!最近、ニュースを見てるとDEXっていう言葉を聞いたんですけどそれも取引所の一種ですよね?
じゃあ取引所とDEXの説明をしていこう
お願いします!
取引所の説明
じゃあまずは取引所の説明をするぞ
取引所ってなんのためにあるんですか?
仮想通貨取引所は仮想通貨を売りたい人と買いたい人をマッチングさせるためにあるんだ。
これは株の取引をするのと同じものだな。
これは株の取引をするのと同じものだな。
なるほど。じゃあ仮想通貨の売買をしたいときには取引所に行けばいいんですね!
基本的にはそうだな。取引所で取引を開始するためには、まずは口座を開設しないといけない。これも株の取引と同様だな。
でも私、仮想通貨はもちろんですけど、株の取引もしたことないんです、、
簡単にどんな感じか教えてもらってもいいですか?
簡単にどんな感じか教えてもらってもいいですか?
ここから下は取引方法の説明になるので、興味のない方は次のDEXの説明へ!
取引の方法
そうだな、簡潔に説明しておこうか。
さっきも言った通り、取引所は買いたい人と売りたい人をマッチングさせる場所なんだ。
カレンちゃんが通貨を買いたい人(売りたい人)だと仮定しよう。
さっきも言った通り、取引所は買いたい人と売りたい人をマッチングさせる場所なんだ。
カレンちゃんが通貨を買いたい人(売りたい人)だと仮定しよう。
わかりました。できれば安く買いたい(高く売りたい)ですね~。
()の中では売りたい人の動きについて書いてあるぞ。取引所内で行われる行動のことを「注文」というが、これは大きく分けて2つの方法があるんだ。「成行注文」と「指値注文」だ。
指値注文はなんとなく名前で想像できますね!
指値注文はその名の通り、欲しい通貨がいくらになったら買うのか(売るのか)をあらかじめ決めておいて、その値段になったら自動的に買う(売る)注文方法だ。
やっぱり!成行注文はどんな感じですかね?
そのときの値段次第って感じですか?
そのときの値段次第って感じですか?
だいたい正解だな。成行注文は、そのとき最も低い価格(高い)で通貨を買う(売る)注文方法だ。
それぞれのメリットやデメリットはあるんですか?
あるぞ。表にまとめてみよう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
指値注文 | ・チャートを常に見続けなくてもいい ・自分の希望価格で売買できる |
取引成立までの時間がかかりやすい |
成行注文 | 取引にスピード感がある | 希望価格で取引しにくい |
なるほど。じゃあ取引の初心者である私は、自分でいくらで注文するのか決められる指値注文のほうがいいんですね!
そうだな。取引所に似たもので「販売所」というものもあるが、一般的に多く使われているのは取引所だから、販売所についてはまた今度話そう。
取引所はなにで成り立ってる?
取引所ってなにで利益を得ているんですか?
基本的には書い手にも売り手にも手数料をかけているんだ。
手数料に関しては取引所によって違いはあるがな。
手数料に関しては取引所によって違いはあるがな。
なるほど!じゃあ取引する人からしたらメルカリみたいにいくらか利益がとられている感じなんですね!
そうなるな。ほかにもスプレットを設けたり、ほかの事業を行ったりしているようだぞ。
DEXの説明
ここからは、DEXの説明をしていこうと思う。
DEXってなんの略称なんですか?
「Decentralized Exchange」、分散型取引所と呼ばれるものだ。
ということは、普通の取引所は中央集権型みたいな感じですか?
まさしくそうだな。さっき紹介した取引所は管理者がいて、その管理者に手数料を払いながら取引をしていくものだった。
しかしDEXには管理者は存在せずに、完全に個々人で取引をすることになるんだ。
しかしDEXには管理者は存在せずに、完全に個々人で取引をすることになるんだ。
それってまさしく仮想通貨の本質って感じじゃないですか!
そうなんだ。コインチェックやZaifなどの取引所で起きた流出事件から、取引所の在り方が問題になった。これは、サトシ・ナカモトがビットコインを構想したときと全く同じだな。詳しくは以下の記事を見てくれ。
DEXではどういう感じで取引が行われるんですか?
DEXでは口座の登録などは行われないんだ。個人のウォレット同士で取引が行われるから口座は必要がない。
え!それってかなりすごくないですか?
次世代型の取引所と言えるな。実際に稼働しているDEXもいくつかあるんだ。
そうなんですね!DEXの特徴ってなにかあるんですか?
じゃあメリットとデメリットにわけて解説していこう。
DEXのメリット
まずはメリットからお願いします!
全部で3つメリットを挙げるぞ。まず一つ目のメリットは、手数料がかなり安くなることだな。
それは管理者がいないからですよね?
それもあるし、そこにつながるけどシステムの維持費がかからないっていうのもあるな。
DEXはブロックチェーン上に存在するから誰かが管理する必要もないんだ。
DEXはブロックチェーン上に存在するから誰かが管理する必要もないんだ。
中央集権的なシステムだとサーバーの維持費もかかりますもんね!
2つ目のメリットは、安全性が担保されているところだな。
これもブロックチェーンの仕組みだからこそ発揮できるメリットだ。
これもブロックチェーンの仕組みだからこそ発揮できるメリットだ。
ブロックチェーンはたくさんのノード上で管理するんでしたね!
どこか一つが攻撃を受けても残りの複数が生きている限りシステムはダウンしない!
どこか一つが攻撃を受けても残りの複数が生きている限りシステムはダウンしない!
その通りだ。ビットコインもブロックチェーンで成立しているが、いまだに一回もシステムダウンをしたことがない。ずっと動き続けているんだ。
何気なく言ってますけど、これって本当にすごいことですよね!
最後のメリットは、本人確認みたいな煩わしい手続きがいらないことだ。
これも管理者がいないからこそのメリットですね!
やはり本人登録のような作業は少なからずめんどくさいと思われているのが事実だからな。
それがないだけでも取引に参加する人の数は増加するはずだ。以上がDEXのメリットだ。
それがないだけでも取引に参加する人の数は増加するはずだ。以上がDEXのメリットだ。
ありがとうございます!
DEXのデメリット
こんなにいいところばっかりなのにデメリットってあるんですか?
ないとは言えないな。2点挙げよう。
まず一つ目は、DEX内での流動性が低いことにあるな。
まず一つ目は、DEX内での流動性が低いことにあるな。
流動性が低いっていうのは具体的にどういうことですか?
流動性が低いっていうのは、DEX内での通貨の動きが少ないっていう意味だ。
実際にDEX内で取引する人の数が少ないから、自分が取引したいと思う通貨の組み合わせが見つかりにくい。今後DEXが普及していくことによってこの問題は解決されるが、現状はこのデメリットのせいで参加しようと思わせられなくなっている。
実際にDEX内で取引する人の数が少ないから、自分が取引したいと思う通貨の組み合わせが見つかりにくい。今後DEXが普及していくことによってこの問題は解決されるが、現状はこのデメリットのせいで参加しようと思わせられなくなっている。
たしかに自分の希望通りになりにくいのがわかっていたら参加したいと思えないですもんね。
そうだな。DEXは基本的に「イーサリアム建て」や「ウェーブス建て」のように、基軸通貨を決めて運営されることが多い。EtherDelta(イーサデルタ)やWaves Lite Client(ウェーブスライトクライアント)が代表されるDEXだ。
中央集権型取引所ではかなりたくさんの通貨が扱われているじゃないですか?
そういう感じのDEXはないんですか?混在している感じの。
そういう感じのDEXはないんですか?混在している感じの。
Bitsquare(ビットスクエア)がそれに該当するな。ビットスクエアはどの通貨で取引をするのかを全く制限をかけない最先端のDEXなんだ。
それが本来のあるべき姿ですよね!
話がそれてしまったな。
2つ目のデメリットが、責任を取る人がいないということだ。
2つ目のデメリットが、責任を取る人がいないということだ。
どういうことですか?
コインチェックの流出事件の時は、コインチェック側に責任を問うことができた。
コインチェックが管理していたからだ。
コインチェックが管理していたからだ。
あ、そういうことですか。DEXだと管理者がいないから、万が一なにかあったときに誰に責任を問うたらいいのかがわからないってことですね。
その通りだ。完全に自己責任で取引を行わなければならないな。
そこの安心感も今後のDEXには必要になってくるな。
そこの安心感も今後のDEXには必要になってくるな。
これからのDEXの在り方と今回をまとめる
どう考えても、DEXが今後普及していくのは当然に思えました!
そうだな。さっきも話したが、仮想通貨というもの自体が非中央集権的なのに、それを取り扱う取扱所が中央集権的なのはおかしいよな。
DEXのデメリットで挙げられていた「流動性の低さ」と「責任の追及相手」は今後普及していくことによって解消されていきますよね!
責任の追及相手は法律での保護が必要になってくるが、そもそもDEXでそんな不正や不祥事が起きることのほうが考えられないというのが今の考えだな。
前にウォレットの話をしていただいたときに、取引所は今後必要なくなるみたいな話もありましたよね?それとDEXとの関係みたいなのってあるんですか?
その話をして今回は終わりにしようか。最終的にはウォレットでの取引が当たり前になると思っているんだ。そのマイルストーンとしてDEXがあると考えている。
詳しくはこっちの記事を読んでほしい。
詳しくはこっちの記事を読んでほしい。
今は中央集権的取引所が主流になっていますよね。
俺はこの考えのことを「集中から分散」と呼んでいるんだ。取引所だけではなくて、金融システムや社会のシステムでもこの考えは当てはまる。
完全な分散をウォレットにおいてるってことですね!
そうだ。だから俺たちがすばらしいと捉えているDEXもただのマイルストーンにすぎないってことをしっかりと考えておかなければならない。
そのためにもまずはDEXが普及していくような社会を作っていかないといけないな。
そのためにもまずはDEXが普及していくような社会を作っていかないといけないな。
なるほど!わかりました!
カレンちゃんはDEXがどう言ったモノなのか、DEXが今後どうなっていかなければならないのかをしっかりと学びました。
DEXはあくまでもマイルストーン。私たちが目指すべきトークンエコノミーの形成に必要な大事な一歩なのです。