中国のアリババが提供するBlockchain as a Service(BaaS)が中国国外でも展開されることが明らかになりました。
BaaSが新たに展開される地域は米国・ヨーロッパ・東南アジアであると公式HPで報告しています。
目次
アリババ(Alibaba)がブロックチェーンのプラットホームを世界に展開する
アリババがブロックチェーンのプラットフォームサービスであるBaaSを世界展開していくことを発表しました。
この動きが世界にどんなインパクトがあるのかを見ていきます。
アリババ(Alibaba)が提供するBaaSとは?
アリババが提供するBaaSとは、ブロックチェーンのバックエンド機能を提供するサービスです。
アリババ(Alibaba)がBaaSを世界展開するインパクトとは?
ブロックチェーン技術の応用可能性を模索する動きが各国政府・企業で活発になる中、様々なブロックチェーンソリューションが生まれつつあります。BaaSは、ブロックチェーン技術の一般的な普及を支援する存在として、今後更にその需要が高まっていくことが予測できます。
ブロックチェーン業界におけるスタートアップやベンチャー企業などは、BaaSを利用し、開発環境構築の手間を簡単にすることで、サービス開発に瞬発力をもたせることができます。
つまり「ブロックチェーンの開発にアリババありき」の構造が成り立ちつつあるのです。
アリババ(Alibaba)がブロックチェーン事業に力を入れる
アリババはブロックチェーン事業に大きな力を注いでいます。
ここではアリババがどれだけブロックチェーンに注力しているかの実際を紹介していきます。
アリババの企業戦略の柱の1つにブロックチェーンがある
アリババグループは、企業戦略の5本柱として、「ブロックチェーン 、AI、 セキュリティ、IoT,、クラウドコンピューティング」をあげています。
その頭文字をとった「BASIC」と呼ばれるガイドラインを2017年に公開しています。
アリババグループがIBMを抜きブロックチェーンの特許数で世界一になる
2018年8月31日に報告されたiPR Dailyの調査によると、アリババはアメリカのIBMを抜き、ブロックチェーン関連特許数で世界1位であることが発表されました。
アリババとIBMの2社はブロックチェーンに関する多くの特許を申請しています。
最も多く申請しているのが申請数90個で「アリババ」、2位が89個で「IBM」、3位が80個でクレジットカード会社「マスターカード」、4位が53個でアメリカの銀行「バンク・オブ・アメリカ」の順です。
ブロックチェーンなきアリババは死ぬ
アリババの創業者あるジャック・マー氏は、「よりグリーンに、より多くの人を巻き込む」社会にするためには、ブロックチェーンをはじめとする技術は進化しなければならないと発言しました。
また、ブロックチェーンに対して金融業界のみならずあらゆる業界での活用を期待しています。
マー氏は「ブロックチェーン無きアリババは死ぬ(没有区块链的阿里巴巴,会死的)と発言しており、ブロックチェーンを主軸に今後アリババが事業展開していくことが予想できます(参照:金色财经)。
アリババ(Alibaba)のBaaSの世界展開をまとめる
今回アリババがブロックチェーンのプラットフォームを世界展開していくことを発表しました。
これによって、
アリババの提供するBaaSを利用して、多くのスタートアップがブロックチェーンのサービスをより速く開発できるようになります。
ブロックチェーンというテクノロジーによって、将来的にはあらゆるものが効率化されていきます。
その中心にアリババが君臨しているのかもしれません。
コメントを残す