【疑問】リップル(Ripple/XRP)の価格は今後上がるのか?下がるのか?(後編)



【疑問】リップル(Ripple/XRP)の価格は今後上がるのか?下がるのか?(前編)の続きになります。
前編ではXRPの上がる要素について考察しました。

【疑問】リップル(Ripple/XRP)の今後の価格は上がるのか?下がるのか?(前編)

2018.10.01

今回はXRPが下がるであろう要素と私がXRPを含めた仮想通貨の将来像について思うことについて記事にしています。

リップル(Ripple/XRP)の価格が下がる要素を考察する

それではXRPが下がる要素について考察していきます。

リップル(Ripple/XRP)はロックアップを毎月解放している

Ripple社は2017年12月に550億枚ものXRPをロックアップしました。
この550億枚は55ヶ月かけて(つまり毎月10億枚ずつ)ロック解除され、市場に流通する可能性があります。

勿論、ただ単に毎月市場に供給する訳ではありませんし、月単位で余った分は再度ロックアップをかけ、55ヶ月後にまた配布するとの事ですから、大丈夫だろうと言う意見があるのも事実です。

しかしながら、そもそも毎月総発行量の1/100ずつ増えていくことはそれだけでも相当な売り圧力になります。
仮にインセンティブ等で大量のXRPを受け取った人ないし、Ripple社が事業に見切りをつけXRPを手放す等の事象が発生した時に、個人レベルではありえない量のXRPが大量に市場に放出されます。
  
ビットコインがいい例です。
実際に取引されているのは発行されている枚数の全てではありません。
その一部が市場取引されているだけですし、その一部の通貨取引で、10万円だった ビットコインが1年もかからず240万円近い価格をつけ、そこから半年で70万円をきるところまで、一気に暴落したのです。
  

リップル(Ripple/XRP)ではなくリップル(Ripple/XRP)の通信ネットワーク技術があれば事が足りる

Ripple社が提供するxCurrentと言うXRPの技術を活用したサービスがあります。
このサービス、xCurrentはXRPをブリッジ通貨として使用しなくても、国際送金を高速かつ、確実に安く行う事ができます。

【xCurrent】
リップルの国際送金に使われる仕組みで、企業向けの送金システムになります。
依頼者が銀行に送金依頼をしたら、マネーロンダリングなどがないか事前チェックが入ります。

その後為替レートの提示を受け総コストを計算し依頼者に通知します。
国際送金をする前に手数料がわかるメリットや即時送金のメリットがあります。

【xRapid】
顧客の評価をもっと向上させたい送金業社の流動性を高めるためのシステムです。
xCurrentよりもさらに安く送金することを可能にしています。

xCurrentを利用してから、さらに、xRapidを使うことも可能ですので送金に対してストレスを感じることは少なくなります。

【Ripple×SBI】内外為替一元化コンソーシアムを3つのポイントで解説

2018.06.22

ブリッジ通貨の解説はこちらの記事でしていますので、ご覧ください。

ブリッジ通貨とは?従来の国際送金と比べてみる。

2018.07.13

少し金融機関をいじります。
よく言われる事ですが、

「銀行は程の良い借金取りだ」

なんて揶揄する人がいます。
勿論ありがたい部分も多々あるのですが、(起業のための貸付やローンなど)知識がない人から本来巻き上げる必要のないお金を集めて利益にしている部分があるのもまた事実です。
  
その良い例をあげると外貨預金ですね。
先日ある有名ブロガーの方が豪ドルのスワップポイントについて書いていましたが、自分で証券会社に登録し、低レバレッジで豪ドルを購入すればスプレッドは0.7銭程度です。
これが銀行を通すと1円とか2円とかのスプレッドを取られます。
実際に為替かじった事がある人なら1円のスプレッドがどれほどのものかお分かりだと思います。

スプレッドについての解説はこちらの記事でしていますので、ご覧ください。

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2018.08.05

その状態で取引をしようだなんて誰も思いませんよね。
その分の利鞘を、知らない人から搾取して利益をあげているのも事実です。
お年寄りとかが良いカモにされているイメージがありますね。

ここでXRPの話に戻ります。
そもそもxCurrentを使えばこれまでより高速かつ確実に国際送金を行う事ができることは前段で触れた通りですが、ここにかかる手数料は送金者、つまり送金するお客さんの負担となるでしょう。

当たり前の事ですよね。
  
例えxRapidを使わなくて手数料が高くても、その分を送金者に上乗せすれば良いだけですから、銀行は全く困らないわけです。
それどころか、知らない人に対して、
  
 「xCurrentと言うサービスが始まってこれまでより早く、お安く、確実に国際送金できるようになりました。」

と言って、本来かかる手数料以上に請求したとしても、これまでに比べて割安であれば、お客さんは払うでしょう。
xRapidを使うためにRippleを仕入れるお金を使うというのもナンセンスですよね。
わざわざ送金するためのブリッジ通貨として使うためだけにRippleを仕入れるお金を使うのであれば、その分別の投資にも回せますし、正直勿体無いと思いますね。

そしてここで銀行は程の良い借金取りだという言葉が生きていきます。
  
ずるい考え方だとは思いますが、あり得る話だと思っています。
  
自分たちの利益をあげるために、わざわざ既存金融機関の敵とも言える「仮想通貨の会社であるRipple社のXRP」を使う必要があるのでしょうか。

ブロックチェーンを活用した国際送金は確かに効率的ですし、これまでに比べれば、 不正送金の防止にもなります。
しかしわざわざ自分たちの敵をこれ以上儲けさせる道理はありません。

XRPの価値をあげる可能性があるxRapidは使わずにxCurrentを活用しつつ、持ちつ持たれつの関係を維持していく程度に留めていく事が考えられます。
前記の通りXRPを使うためにはそれを仕入れるためにお金が必要ですし、現状は法定通貨が世界中で使われていますから、法定通貨で送る方が分かりやすいですしね。

そう考えた時にXRPの必要性は無くなります。

リップルの大規模感ファンレンスである「SWELL」1日目には、xRapidの商用化が発表された。詳しい解説はこちらの記事より。

リップル(Ripple/XRP)がxRapidの商用利用を開始。何がすごいのかを徹底解説!

2018.10.02

XRPである必要性がそもそもない

仮想通貨はXRPだけではありませんし、海外送金に他の通貨を使っても、なんら問題なく送金をする事ができます。
私たちが実際に海外取引所で仮想通貨を購入するため、国内で購入した各種通貨を海外取引所口座に送金して、他の通貨に交換しているのと同じ事です。
  
仮想通貨が浸透していないうちはxCurrentのサービスなど銀行を使うサービスが中核になり得るかもしれません。
しかし、インターネットのように国際的に仮想通貨が浸透すれば、わざわざ銀行に手数料を払って、送金する必要は無くなります。
企業間であっても個人間であっても自分達で相手の口座に送金すれば事は足ります。

勿論、送金間違い「SelfGOX」という点はありますが、イーサリアム(Ethereum/ETHの)の規格であるERCの上位版はその点も考慮された仕組みになっていますので、それらを活用すれば送金間違いを防ぐことも可能です。
  
仮想通貨での取引が浸透すればするほど、XRPを活用する必要性が無くなってくるという事は悲しい事ですね。

ただ実際に仮想通貨に触れている人はそういう体験をしているんですよね。
tipnemやtipmonaのようなサービスがまさにこれを小さくしたようなものです。
  
私がブログを書いているALISの投げ銭も似たようなものですね。
ALISブロガーさんは海外の人もいますが、現状はオフチェーンの投げ銭(まだ引き 出せないが)を簡単に送る事ができます。
  
商品の購入や契約等ではありませんが、
「お世話になった人や応援したい人」
に対して、銀行から振り込むのではなく、その場で、気持ちを送る事ができます。
場所は関係ありません。
  
その仕組みが大きくなればなるほど、
「XRPで手数料を払って銀行を通して」ではなく「すぐに反応してもらいたいから個人で直接送ろう」となってくるのだと思います。

ここまでがXRPが下がると考えられる要素の一部です。
こちらもファンダメンタル的な要素が大きいですね。
結局のところ、既存金融に頼らない、仮想通貨による金融社会の構築が進めば進むほど、既存金融に寄り添うXRPはその存在価値を弱めていくものと思います。
  
企業・個人間の送金用仮想通貨というとSteller(XLM)ですが、実際のところ、送金手段として使うのであればなんでもいいのだと思います。
その企業・個人が使いやすいものでいいのだと思います。
そう考えた時に、「取引に使う通貨は、正直きちんと送金出来つつ、換金できればなんでもいいんだよな。」ということに気がつきました。

リップル(Ripple/XRP)の価格予測のまとめ

ここまで長い時間、お読みいただきありがとうございました。
XRPのみならず、全ての仮想通貨も上がるのか?下がるのか?なんて全くわかりません。

個人的な意見で述べさせていただければ、私がXRPについては、

短期的・中期的には上がる要素の方が強い。
しかしながら長期的に見て仮想通貨が現実に浸透した時はその価値が無くなっていく

と感じています。

 流れとして、

  1. 金融機関がxCurrent等を活用し始めることにより、その大元であるRipple社のXRPが証券的要素から機関投資家が流入して価値が上がる
  2. 仮想通貨での送金が一般化してくる
  3. 企業間・個人間で直接仮想通貨を送金した方が、安上がりであることに気付いた企業らが銀行の送金サービスの活用をやめて直接取引を行うようになる
  4. 銀行の国際送金サービスの活用が減り、一気にXRPに対する投資家の資金が抜け、価値が無くなってく
  5. その後、企業や個人間で送金をすることに特化した仮想通貨の資産価値が上がっていく

と考えています。
記事で言わせていただければ上がる要素が先に来て、その後下がる要素で収束していくという形かと思っています。

私自身の想いとしてですが、仮想通貨は今後の金融形態を大きく変えていくものであると思っています。
そういう意味ではXRPはその一翼を担っている事は間違い無いでしょう。
今回はXRPの記事ですが、長期的な目線で投資等を考えた時に「XRPが上がったからXRPだけ」にとらわれることなく、仮想通貨全体を見渡して、大きな流れとして見ていく必要性が今後求められてくると思います。
もちろんXRPも上がってくれれば嬉しいですが、今後色々な通貨が新しく発行され、乱高下し、成熟してくると思います。

どんな通貨が活用されるのか、楽しみですね。
広く大きく見て今後の成長を楽しみたいものです。
 

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