仮想通貨への投資、やられていますか?
2017年末、ビットコインの価格は20,089USDをたたき出しました。これは当時のレートで日本円にすると、およそ240万円。
当時は震え上がる人がたくさんいたでしょう。そしてその2日後には100万円ほど下落していきました。
そして2018年。たくさんの人がいつ値上がりするのか楽しみにしていましたが、ついに価格が上昇することはありませんでした。
「仮想通貨の投資の時代は終わった」
それを見て仮想通貨から手を洗った人もたくさんいるのではないでしょうか。
「仮想通貨への投資は本質的ではない」
こう唱えてきたCoininfo編集部が今回はいつもと違う論を展開していきます。
投資は必要だ。
目次
仮想通貨への投資が始まった
投資が正しい形なのかどうかを見ていくために、まずは仮想通貨の誕生から、取引所事件までを見ていきます。
ビットコインが誕生した
仮想通貨の誕生の歴史から見ていきます。
仮想通貨が誕生したのはいつなのか、もちろん皆さん知っているのではないでしょうか?
2008年8月、リーマンショックが発生しました。世界金融の中心であるニューヨークで、世界最大規模の投資銀行であるリーマンブラザーズが破綻したこの事件は、世界中で金融危機を引き起こしました。
詳しくは以下の記事にて解説しています。
そして同年10月、サトシナカモトという人物によって、インターネット上に「ビットコイン」という論文が発表されました。
これが仮想通貨の始まりです。
運用され始める
この論文をもとに開発がすすめられ、2009年にはビットコインの運用が始まりました。そして2010年にはアメリカにて、ピザ2枚と1万BTCが交換されました。
この交換から、ビットコインに対して明確に価格がつき始めたといえます。ピザ2枚でおよそ2500円だと計算すると、1BTC=0.25円です。
このピザの交換をきっかけに、ビットコインの取引量が徐々に増えていきました。もちろんマイニングをすることにより、通貨量は増加していきますが、それを超える勢いで取引が行われていったおかげで価格は上昇していきました。
そして仮想通貨を最も挙げたのが、キプロス・ショックでしょう。
キプロス・ショックが起きたときの逃げ道として使われたのがビットコインでした。
預金がなくなる可能性を感じた国民は、管理者のいない、改ざんの可能性もない仮想通貨に資本を返還することにしたのです。これによりビットコインの価格はどんどん上昇していきました。
そこに目を付けた投資家が仮想通貨を投資対象として認知し始めたのが、始まりだと考えられます。
取引所が誕生する
世界で最初の仮想通貨取引所が誕生したのはかなり早い段階でした。
ビットコインが誕生した2009年の翌年にアメリカにて「ビットコインセンター(Bitcoin Center)」が、世界で最初の仮想通貨取引所として誕生しました。
取引所の存在も、仮想通貨の投資の拡大に大きな影響を及ぼしていたことは言うまでもありません。
世界中でたくさんの取引所が誕生していき、仮想通貨取引をより活発化させていきました。
そして取引所が事件に合う
仮想通貨に対してのイメージを周りの人に聞いたときに、詐欺のようにネガティブなイメージが強いということをよく言われます。
そのネガティブなイメージを作り上げたのが、仮想通貨取引所で起きたさまざまな事件です。
ここでは、仮想通貨史に残る事件を簡単に紹介していきたいと思います。
マウントゴックス事件
実はマウントゴックスでの事件は2度あって、1度目はハッキングによる価格操作、2度目は通貨の消失です。
「仮想通貨がGOXする」という表現方法が使われますが、これは2度目の事件が由来となっています。仮想通貨が消えてしまうことを指しています。
この事件をきっかけにマウントゴックスは破綻してしまいました。大きな事件です。
TheDAO事件
TheDAO(自律分散型組織)で起きたハッキング事件です。DAO内に存在していた360万ETHが盗まれてしまいました。
この事件をきっかけにイーサリアムがハードフォークをして、ハッキング前の状態に強制的に戻ったので、盗まれたイーサはすべてもとに戻りました。
非中央集権的なシステムによる投資ファンドを作り上げようとしたDAOでしたが、そのセキュリティの脆弱さが露呈してしまった事件となりました。
コインチェック事件
この事件は記憶に新しいのではないでしょうか?
コインチェックに保管されていた580億円相当のNEMがハッキングされた事件です。
この事件によって仮想通貨取引所の仮想通貨の保管方法が叫ばれるようになりました。
仮想通貨の保管方法については以下の記事をどうぞ。
ユーザーに対しては、コインチェックの自己資金によって全額返還が行われましたが、取引所というものへの信頼を落とす事件であったことは間違いありません。
いまだに熱い仮想通貨がある
ここまでは仮想通貨の誕生から、取引所の流出事件を見てきました。
2018年、仮想通貨の価格は結局最後まで上がることはなく、仮想通貨の投資は終わったとまで言われています。
しかし、仮想通貨のこれからの可能性に期待をして、価格の上昇を待ち望んでいる人たちもたくさんいます。
代表的な通貨をその特徴とともにいくつか見てみましょう。
Ripple(リップル)へ投資する
リップルを保持する人のことをリップラーというんですけど、彼らの熱は本当にすごいです。
今年後半はイキリ倒し相場あると思うぜ
ビットコインもリップルも現物なら
夢見れるだろうな1番大事なのはガチャガチャして
退場することだぞお前ら体制を整えた上での底から月行こうぜ? https://t.co/tt4Q5eiLpG
— ᴢᴀғᴛᴍᴀɴ XRP兆し人 (@zaftman) 2019年1月7日
こんな感じのツイートを毎日しています。
リップルは送金に特化した仮想通貨として知られています。Coininfoの記事でもいくつか扱っていますが、リップルは様々な企業と提携を組むほど優秀な通貨です。
通貨面で見たときに、最も実用性がある仮想通貨といっても過言ではありません。
NEM(ネム)へ投資する
ネムも価格上昇に対しての熱量がすごいです。
以下の記事でも紹介していますが、NEMの持つコミュニティは非常に多様です。
また、2018年には行われませんでしたが、カタパルトの実装もこれから行われる予定ですので、2019年の価格にも期待がかかります。
NEMの活動はこれまでは新興国に偏ってきたけど、新理事の構成や活動を見るに明らかに今は北米を意識してるよね。やはり起爆剤としての北米のお金は無視できない。じわじわ法整備が整いつつある今、既存の決済インフラにNEMがどう知恵を凝らすのかが楽しみですよ。#NEM
— べろにか (@veronica_coins) 2019年1月7日
DEXから見た仮想通貨への投資の重要性を考える
「投資が大切である」ということを裏付けるために、DEXを例に考察していきます。
これまでのDEXと投資を考える
仮想通貨取引所には、中央集権型の取引所と分散型の取引所(DEX)の2つが存在します。
しかし、実際に取引によく使われるのは中央集権型の取引所です。
今現在、DEXが発展していかない原因の一つとして、流動性の低さが挙げられます。
DEXは交換が成立する可能性が高ければ高いほど人気になっていきます。しかし、DEXにて取引をする人が少ないがために、DEXを利用する人は全く増加せず、本来安くて済むはずの手数料が高くなってしまっている現状があります。
これからのDEXと投資を考える
これからの仮想通貨界を考えたときに、DEXの存在はマストになってきます。しかし、投資の熱が冷めてしまっている現状を見ると、上記で述べたように取引量が増加することが考えにくくなっています。
これからのDEXが盛り上がりを見せるには、DEXの良さをまずアピールするのではなく、投資の場としてDEXを使ってもらうことで、流動性を上げ、利便性の向上を図ることが先決なのではないかと思われます。
仮想通貨の未来を考えたときに投資の活性化が欠かせないものであることがわかっていただけたのではないでしょうか。
仮想通貨への投資は大切である
これまでCoininfo編集部は、「仮想通貨を投資対象にすることは間違っている」という考えを持っていました。
しかし、仮想通貨がここまで名を世に広めてきたのは、「投資」があったからに間違いありません。
そして、これからも同じであると考えられます。仮想通貨への資金流入の形は、投資が最も大きいのではないかと考えています。
どの通貨がどんなプロジェクトを行おうと計画しても、その通貨に対して市場が盛り上がりを見せていなければ、うまくいくことはないでしょう。
もちろん、仮想通貨が投資対象だけであることは大きな間違いであると思います。しかし、実用化を図るうえで通貨の活性化が必要になるのであれば、投資によって盛り上げることも正しい道の一つだと考えられます。
投資することを一概に否定するべきではなく、積極的に取り入れていくことも重要なのではないでしょうか?
あくまでも、仮想通貨が今後正しい形で普及していくマイルストーンとして、「投資対象としての仮想通貨」はあってもいいと考えています。
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今回は仮想通貨投資について勉強していきました。
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