仮想通貨をこれから始める方が色々と調査していると、「ICO」というキーワードを目にすることがあるのではないでしょうか。
目次
そもそもICOとは!?
ICOはInitial Coin Offeringの略で、新規仮想通貨公開と訳すことができます。
資金調達をしたい企業やプロジェクトが、独自の仮想通貨やトークンを発行・販売することで資金調達を行います。
発行された仮想通貨やトークンで、そのプロジェクトで提供される商品やプロジェクトが利用できたり、他の仮想通貨などと交換が可能となります。
その企業やサービスが人気になれば、発行された専用の仮想通貨やトークンの価値が上がるため、魅力的なサービスとなりそうな企業・プロジェクトのICOをいち早く見つけることに注目が集まっています。
仮想通貨ICO「Honor」とは
少子高齢化や非正規雇用の労働者が増加により、日本人の働き方が変化してきています。
働きたいのに働き口がない、なのに企業は人不足に悩んでいる。
そんな現在の日本における「労働のミスマッチ」を解消することに着眼して誕生したサービスが「Honor」です。
日本の就職の特徴
日本における就職・転職は「履歴書」にもとづいて評価が行われることが一般的です。
この履歴書には
- これまで勤めてきた会社名
- 勤続年数
- 主なスキル
- 経験
を記載しますが、これだけでは求職者の本当の実力を正確にはかることはできません。
逆の立場からすると、求職者から提出された履歴書がどこまで真実なのか疑わしいケースがあったり、書かれている実績がどれだけすごいことなのかを評価することができないことも考えられます。
履歴書というフォーマットで採用を決定することで、求職者・求人企業ともにマッチしない結果が発生していることが多いのではないでしょうか。
このことが能力や適性にあわない企業や職種への転職を強いられ、離職率の上昇を招いているとも考えられます。
またライフスタイルの変化により、「会社に通勤してフルタイム働く」という従来のスタイルとは別に、「在宅ワーク」や「短時間労働」「早朝や深夜に働きたい」という人たちも増加しています。
ICOで注目されたHonorの特徴
Uberのような依頼者とプロフェッショナルをつなげるサービス
アメリカでヒットした配車サービス「Uber」をご存知でしょうか?
Uberはアプリやウェブを使って現在地と行き先を入力すると、近くにいるドライバー(Uberに登録している)が表示されます。
その中から好きな車種や金額があうドライバーを選んで送迎を依頼できるサービスです。
海外でタクシーを利用する場合、不当な料金を請求されたり、チップの習慣が分からなかったり、そもそもタクシーを呼ぶことができずに困ることが多いですよね。
しかしUberを使えば、会話に自信がなくても車を呼ぶことができ、支払いもUberに登録したクレジットカードを利用するため現金・チップも不要となり、安心安全に配車サービスを利用することができます。
HonorはUberの就職・転職・仕事探しの版と考えてよいでしょう。
求職者はHonorに自身の経歴やスキルなどを「JUBSシステム」と呼ばれる仕組みを使って登録します(後述)。
企業はHonorを使って近くにいて希望にマッチする求職者を探すことができます。
労働評価システムJOBSシステム
Honorは「JOBSシステム」というユーザーのスキルやキャリアを評価する仕組みを導入しています。
これまでは履歴書による職務経歴だけが評価の対象となってきましたが、このJOBSシステムでは個性までも深掘りした評価を行うことができるようになります。
これにより企業・ユーザーがともに納得する職場探しをできるようになります。
「いますぐプロジェクトに参加できる即戦力がほしい」
そんなときはJOBSシステムにて評価されたユーザーの中から、希望にあうユーザーを簡単に見つけることができ、コンタクトも気軽に行うことができます。
仕事を探しているユーザーからしても、Honorに登録をしておくだけで、外部から簡単に仕事を請け負うことができるため、仕事探しにかかる負担を軽減することができます。
ですが相手によっては詐欺や支払いの遅れで報酬を手に入れられないことも考えられます。
そこでHonorではブロックチェーン技術を利用してこのようなトラブルを防ぐシステムが用意されています。
プラットフォーム上に残された契約書は誰にも改ざんできないため詐欺にあう可能性を下げることができます。
支払いスピードも早いため、安心して作業を行うことができます。
Honorはこれまで企業優位だった労働環境を、労働者にも公平な環境を提供してくれることとなるでしょう。
Linkedinよりもカジュアルに
求人・求職用のSNSとして活用されているが「LinkedIn」ですね。
「LinkedIn」はビジネスに特化したSNSであり、
- 自分のネットワーク(人脈)
- ユーザーとの関係性(同僚・上司・取引先)
- ビジネス交流を目的
として運用されており、職探しというよりは、経営者やフリーランサーがビジネス交流を深めるために利用しているケースが多いようです。
一方でHonorは「カジュアル」に、現在あるような大手転職サイトにエントリーを行うのと同様なスタイルで登録・利用することができるため、多くのユーザーに利用してもらえるのではないかと期待されています。
Honorは仮想通貨でサービスの支払い可能
Honorで紹介されたクライアントに報酬を支払う際には、仮想通貨を利用できることも特徴の一つです。
またクレジットカードでの支払いも可能となっているため、報酬を受け取る側のクライアントは3日以内に現金か仮想通貨「Honor」を受け取ることができます。
ICOで注目されたHonorの安全性
ICOを行う際には、ロードマップやプロジェクトに関わる開発メンバーを公開することが一般的です。
投資家達は、このロードマップやメンバー達がもつスキルなどを確認することで、そのサービスに投資するかを判断します。
Honorもロードマップを公開しており、こちらで確認することができます。
すでにHonorのICOは終了しています。
これは多くの投資家からHonorというサービスの価値が評価されて目標としている資金を調達できたからです。
このことから、Honorは多くの投資家たちから信頼されている安全なサービスと考えられるのではないでしょうか。
ロードマップから見るHonorの将来性
Honorの2018年の計画
- トークン「HONOR」の発行開始
- ブラジルでの運用開始
- JOBS2.0の実装
- スマートコントラクトの実装
Honorのロードマップによると、2018年はブラジル市場を拠点にして、JOBSシステムや契約システムなど基本的な機能の実装を予定しているようです。
Honorの2019年の計画
- 法律/裁判関連の対応
- 賠償責任/補償関連の対応
- ブラジル市場への浸透
- 通貨交換
2019年には法律や保険など実際の運用を念頭に置いたサービスの整備やブラジル市場への本格的な参入が予定されています。
Honorの2020年の計画
- ラテンアメリカへの展開
- その他地域への展開
2020年にはラテンアメリカ地域への普及や、さらにその他地域への展開が予定されています。
まとめ
労働の問題、働き方の問題は、日本だけではなく全世界に共通するものです。
また終身雇用ではなく、フリーランスとして個人で仕事を探してくることが当たり前になる時代も近い将来の出来事として予測されています。
そうなったときこのHonorは中心的な役割を果たすプラットフォームとして注目される可能性が高いのではないでしょうか。
まずはブラジルや南アメリカを中心としたサービス展開となるため、私達がHonorを身近に感じるのはまだ先のことかもしれません。
ですが、投資対象の仮想通貨としての魅力も十分にあると思われます。
このように、これからの世界の常識を変えるかもしれない革新的なサービスを立ち上げようとする人たちが、ICOによって資金調達を行っています。
そのような視点でICO情報を常に探してみてはいかがでしょうか。
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