ベネズエラの法定仮想通貨ペトロ(Petro/PTR)が仮想通貨取引所Bancarをはじめとする6つの取引所での売買を開始したことをBitcoin.comが10月19日に伝えています。
目次
法定仮想通貨ペトロ(Petro/PTR)とはどのような仮想通貨なのか?
ベネズエラにある天然資源を裏付けとして国が取引の管理運営を行うステーブルコイン。
ベネズエラでは不安定な政治状況などから法定通貨のボリバルが暴落してハイパーインフレが起きています。
外国への債務も増え続けており、1999年に260億ドル(3兆1200億円)だったのが、現在の債務は1500億ドル(18兆円)にまで膨れ上がっている状態です。
積み重なる国債や国営石油運営会社の社債の償還期限が2018年4月と迫る中同年の2月に発行されたため、返済資金の調達のために発行したのではないかと非難を浴びました。
ペトロ(Petro/PTR)が6つの取引所に上場する
ベネズエラ政府は国家主動の仮想通貨ペトロ(Petro/PTR)を6つの取引所で売買を開始することを発表しました。
取引可能となった取引所は以下の6つです。
ベネズエラ大統領のニコラス・マドゥロ氏は新しく6つの取引所に上場する以前に、16カ所の取引所にペトロ販売を許可し、10月17日から販売をすることを明らかにしていました。
ベネズエラ大統領がペトロ(Petro/PTR)への投資を呼びかける
さらにベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、貯蓄するときは「金」と「ペトロ」を選択するよう労働者に呼びかけています。
地元ニュースのNoticiero Digitalが10月18日に伝えています。
テレビ放送では、マドゥロ氏は、「今後数週間で、労働者は現行の法定通貨ソブリン・ボリバルではなく、ペトロにでボーナスを受け取るだろう」と発言しています。
「ボーナスの一部をゴールド貯蓄計画に投資することを労働者に求め、家族経済を強化するためにペトロに投資するよう求める」
ペトロ(Petro/PTR)が新たに取引所に上場したことの影響度とは
仮想通貨取引所に上場するには審査を通過しなければなりません。その審査を6つの取引所で通過したということは、ペトロが仮想通貨として認められたということです。
ペトロは、正式に開発されて以来、国内外からの複数の疑惑を引き起こしてきていました。
その理由として、ペトロは仮想通貨の時価総額よりも大きな負債がある国営石油会社を裏付けとしたステーブルコインだったためです。
今回、6つの取引所に上場したことでペトロにかかっていた疑惑を払拭できる可能性があります。
今後ペトロが正式に仮想通貨としてベネズエラの実体経済で流通し、ベネズエラの経済を正常に戻ることが期待されます。
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