落合陽一氏やイーサリアムの創設者ヴィタリック・ブテリン氏が述べたように、仮想通貨は投機のフェーズを終え、着々と実用化に向かって発展しています。
それに伴い、仮想通貨の性能をアップデートさせることが続々と起こっています。アップデートの一つにハードフォークと呼ばれるものがあります。
ハードフォークの詳しい解説はこちらの記事をご参考にしてください。
本記事ではハードフォークに焦点をあて、2018年10月に注目を集めたハードフォーク関連のニュースをまとめて紹介していきます。
目次
最近のハードフォークをまとめる
仮想通貨の実用化に向けて、多くの通貨が続々とアップデートをしています。
2018年10月に注目を集めた仮想通貨のアップデートをまとめてご紹介します。
ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)のハードフォーク
ジーキャッシュの大幅な機能改善を実現したアップデートが10月29日に予定されています(Zcash公式)。
Saplingと呼ばれるハードフォークを伴うアップデートは、2016年のジーキャッシュ発行以来兼ねてから目標としてきたものです。
今回のアップデートでは処理高速化、モバイル対応、分散アドレス導入、トランザクションの開示/非開示オプションの採用といった改善や新機能が多く盛り込まれ、注目を集めています。
しかし、ユーザーの推奨移行時期は数ヶ月先です。
ジーキャッシュはアメリカの有名銀行JPモルガンが採用するほどの高い技術力を持っており、今回のアップデートで今まで以上に流動性が向上することが見込まれるため期待が集まっています。
モネロ(Monero/XMR)のハードフォーク
モネロが取引手数料の削減を主な目的としたアップデートを10月18日に実施しました(ALTCOIN TODAY.com)。
今回のアップデートは「Bulletproofs」を採用し、送金時の手数料がほぼ0円になりました。トランザクションの承認方法を再構築することにより、承認時間短縮やトランザクションコストを削減しました。
今回のハードフォークでは、Bulletproofsの他にプラットフォームの匿名性向上、モネロに特化したマイニング用ハードウェア構築の阻止などが含まれます。
これにより、モネロの利用者が増えるのではないかと推測されております。
イーサリアム(Ethereum/ETH)のハードフォーク
2018年年11月に予定されていたイーサリアム(Ethereum/ETH)のハードフォーク「Constantinople(コンスタンチノープル)」が2019年1月まで延期されることが開発者会議で決定されました(YouTube)。
イーサリアムの性能向上やトランザクションコスト削減のために、全4回に渡るハードフォークが予定されており、「コンスタンチノープル」は第3段階の一部となるはずでした。
延期の理由として、開発者たちがバグを発見し、動作が止まるなどしたことが報告されています。
仮想通貨のアップデートによってどうなるか?
本記事では、2018年10月に注目を集めた仮想通貨のアップデートを紹介してきました。
仮想通貨は投機のフェーズを終えつつあり、実用化に向けて動き出しています。イーサリアムの創設者ヴィタリック・ブテリン氏が述べたように、仮想通貨が実社会の課題をどう解決していくかに注目が集まっています。
投機的な目線だけではなく、「その通貨が解決したい課題は何なのか」「ビジョンはあるのか」という視点を持つと、仮想通貨にワクワクしてきます。
新たな視点で仮想通貨を見てみてください。
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