3ステップで完了!独自仮想通貨発行方法まとめ!



仮想通貨への投資はもうすっかりお馴染みなものとなっていますが、仮想通貨自体を作ることを考えたことはありますか?
ICOのような話を耳にすると、投資対象として興味がそそられる反面、難しいホワイトペーパーを解読するのに四苦八苦した・・・なんて経験はないでしょうか。

話題になる仮想通貨は壮大なプロジェクトで、とても自分には出来ないと思ってしまっていませんか?

実は、仮想通貨は簡単に作成することが出来るのです。
仮想通貨を作成しようとする動機は人それぞれですが、どんな人でも意欲さえあれば、仮想通貨を単なる投資対象としてだけではなく、より沢山の可能性を秘めた独自の仮想通貨をとして、誕生させることが出来ます。

本稿では、独自の仮想通貨を作成するにあたって、独自の仮想通貨を作ることのメリット、作り方などを解説した上で、いくつかの注意点などもあわせてお話ししたいと思います。

独自仮想通貨を持つことのメリット

独自の仮想通貨を作る方法を見て行く前に、まずは独自の仮想通貨を作ると、どんなメリットがあるのかを確認します。
発行する主体は企業の場合もあれば、個人による場合もあります。それぞれの立場から見て、どのようなメリットがあるのでしょうか。

企業における独自仮想通貨を発行するメリット

企業が独自仮想通貨を発行するメリットは大きく分けると以下の二つに分けられます。

  • 独自サービスの利便性を向上させること
  • 企業の開発資金の調達に利用できる

それでは以上のメリットについて一つずつ見ていきましょう。

独自サービスの利便性を向上させること

2018年に入り、仮想通貨についてはNEMの流出事件などを背景に厳しい環境が続いています。
国内外で規制も強化されつつあり、昨年までのような楽観的な見方が支配的という状況ではありません。

しかし、このような中でも、仮想通貨自体に企業が消極的になっているかというとそうとも言い切れず、最近では楽天やヤフーなどが独自の仮想通貨の発行を計画していることを発表しました。
これらの大手企業が独自の仮想通貨を発行するメリットは、独自のサービスの利便性を向上させることにあります。ポイント制度などをより進化させ、交換などを可能にすることで、自社のサービスを顧客に売り込みしやすくなります。

企業の開発資金の調達に利用できること

その他のメリットは、スタートアップ段階にある企業が開発資金を調達出来る点があります。
これはICOと呼ばれるものです。
スタートアップ企業がその開発資金を調達する場合のもう一つの手法としてクラウドファンディングがありますが、この場合は一旦投資すると、具体的な果実を得るまでにしばらく様子を見なければなりません。
しかし、独自の仮想通貨を発行する場合は、投資する人は投資したプロジェクトが成功するかを見守る選択の他に、第三者に売却するという選択が出来ます。
この点で投資家の心理的な負担を和らげ、投資家を呼びやすくなることもメリットです。

企業における独自仮想通貨を発行するメリット

個人の場合に、わざわざ仮想通貨を作るメリットはあるのでしょうか?
個人で仮想通貨を作ろうとする動機の一つは、これだけ騒がれているテーマなので、記念に作ってみるということがあります。
思い出にもなるでしょう。しかし、これだけでも十分に仮想通貨を作る動機にはなりますが、それだけではありません。

企業が独自仮想通貨を発行するメリットは大きく分けると以下の二つに分けられます。

  • 自己サイトのポイント利用に使用できること
  • 仮想通貨を売り出すことによる資金調達

それでは以上のメリットについて一つずつ見ていきましょう。

自己サイトのポイント利用に使用できること

個人で仮想通貨を作ると、商業ベースで見られているように、ポイントの代わりとして使うことが出来ます。
楽天ポイントのように、友人間などで、自分のインターネットサイトなどの利用実績に応じてポイントを配布する、という使い方が出来ます。

自己サイトのポイント利用に使用できること

また、より趣味の範囲を超えて、作成した仮想通貨を購入してもらい、自分のサービスを消費する際に使ってもらうように広げることが出来ます。
また、企業のように、積極的に株券のように仮想通貨を売り出して資金集めをすることも可能です。
個人の場合でも、色々とトライ出来る余地はあるのです。

独自仮想通貨の作り方

それでは具体的に仮想通貨を作る方法を見ていきたいと思います。
ここでは、巷でよく耳にする方法を4つ取り上げます。

カウンターパーティーによる独自通貨発行方法

カウンターパーティーは、仮想通貨の一つで、2014年1月に公開されました。
ビットコインと同じブロックチェーン技術を使用しているなど、かなりの部分について、ビットコインに類似する性質を持っています。

カウンターパーティーの特徴の一つに、独自の仮想通貨を作るというものがあり、この機能を使います。

ステップ1
まずは仮想通貨であるカウンターパーティーおよびビットコインを用意します。
これは作成にあたって、一定の手数料が必要になるためです(千円程度)

なお、カウンターパーティーは、国内の取引所ではZaif、海外の取引所ですと、bittrex、Poloniexで購入することが出来ます。
ステップ2
カウンターパーティーを用いた独自の仮想通貨の発行は、IndieSquare(Android用とiPhone用があります)を用いて作成します。
まずは、以下のIndieSquareのサイトのリンク先にあるアプリをダウンロードします。

リンク:https://wallet.indiesquare.me

ステップ3

インストールしたのIndieSquareのアドレス宛てに必要なビットコインとカウンターパーティーを送金し、発行するトークンの名前や発行上限を設定します。

以上です。
発行自体は既にカウンターパーティーというプラットフォームに乗っかる形であるために、非常に簡単に出来ます。
しかし、使い方によっては動作が重くなり、サーバーが落ちてしまう状況もあるようですので、注意してください。

イーサリアムによる独自通貨発行方法

イーサリアムの仕組みに基づいた独自の仮想通貨を作ることも可能です。
しかし、前述したカウンターパーティーや後述するwavesと比較すると、手順が少しややこしいです。
ここでは、その手順の概略を説明します。

ステップ1
まずは、独自の仮想通貨を作る下準備を行います。
以下のリンク先にあるマイイーサウォレットを作成します。
(作成している方は、既存のもので大丈夫です)

リンク:https://www.myetherwallet.com/

次に、0.15ETHを用意し、MetaMaskをダウンロードのうえ、購入したイーサリアムを送金します。

ステップ2
次に以下のリンク先にあるMetaMask(主要なイーサリアムウォレットの一つ)をインストールし、先ほど購入したイーサリアムを送金します。

リンク:https://chrome.google.com/webstore/detail/metamask/nkbihfbeogaeaoehlefnkodbefgpgknn

ステップ3
ここから、いよいよ独自の仮想通貨を発行する作業手順に入ります。
以下のリンク先(トークンファクトリー:イーサリアムのトークン発行ソフト)にいき、以下の各項目(発行量、発行する仮想通貨の名前、小数点以下の桁数、自分の通貨の略称)を設定します。
その上で、「Create Token」ボタンを押すと、発行手続きが完了します。

リンク:https://tokenfactory.surge.sh/#/factory

wavesによる独自通貨発行方法

wavesは独自のブロックチェーンを持っている分散型金融取引プラットフォームであり、分散型取引所機能を有しており、法定通貨の取引仲介も出来る多機能なプラットフォームです。

また、wavesは独自トークン発行機能も有しており、これを利用することになります。

ステップ1
まずはwavesのプラットフォームを利用するのに必要となるため、wavesを1単位購入します。(6月5日で約460円程度)
この際には、国内の取引所では扱っていないので、bittrexなどの海外の取引所を通じて購入します。

ステップ2

wavesアドレスを作成します。
以下のリンク先にアクセスし、アカウントを作成しましょう。
作成後、ログインします。
Tokens Creation Tabをクリックすると、独自トークンの発行条件を設定出来る画面が現れます。
ここで、名前や発行上限、桁数などの設定を行います。

リンク:https://waveswallet.io

ステップ3

全てを設定したら、SUBMITボタンを押します。
そうすると、独自トークンが発行されます。

作業手順としてはカウンターパーティーと同様に比較的簡単に作成することが出来ます。
カウンターパーティーと比較すると、最初にwavesを海外の取引所を通じて購入しなければならない点がやや難点ではあります。
しかし、既に海外の取引所で口座を開設していれば、さほど作成に戸惑わないと思います。

Bitcoinのオープンソースによる独自通貨発行方法

最後にビットコインのオープンソースを使う方法もがあります。
現在ある仮想通貨はビットコインを基盤として発展してきたため、同様にビットコインをもとに考えているアイデアを実現されることは可能です。
しかし、上記の3つの手法と比較した場合、プログラミングスキルや環境構築に関する知識が必要になるため、なかなかハードルは高いです。
個人で楽しむことから始めようと考えている場合、まずは上記3つの手法から始めてはいかがでしょうか。

独自通貨を扱う際の注意点

以上で見てきたように、独自の仮想通貨はプラットフォームなどに特段のこだわりがなければ、少額の負担で簡単に作成することが可能です。
しかし、簡単ではあるものの、注意しておきたいのが法律に関する話です。

注意すべき仮想通貨交換業について

最近は仮想通貨に関する規制が厳しくなって来きています。
特に、自分だけで使用するのでなく、他人と何らかの形で仮想通貨に関する取引をする場合には、法律に抵触する可能性があるので注意が必要です。

資金決済法という法律が定めているところでは、仮想通貨の取扱いができるのは仮想通貨交換業者に限るとされています。
よって、仮想通貨交換業者ではない者が仮想通貨の取引をすると罰せられることになりそうです。

しかし、仮想通貨の取引をするすべての法人および個人が対象になるわけではありません。
この仮想通貨交換業者は、以下の行為をした場合に該当します。

  • 仮想通貨の売買又は他の仮想通貨との交換
  • 前号に掲げる行為の媒介、取次ぎ又は代理
  • その行う前二号に掲げる行為に関して、利用者の金銭又は仮想通貨の管理をすること

ここで、個人であれ、法人であれ、上記の行為を「業」として行う場合に必要となります。
「業」とは、一般の方に対し、反復継続して仮想通貨の取引を行う場合が該当します。
仮に、個人であっても、不特定多数の人に恒常的に仮想通貨の取引を行う場合は資金決済法違反となってしまう可能性がありますので、注意しましょう。

まとめ

本稿では、独自の仮想通貨を作成する方法について見てきました。
ここで取り上げた手順に基づけば、個人でも簡単に作成できることがお分かりいただけたのではないかと思います。
記念として作成するのでも結構ですし、友人間で利用するような使い方も自由に作成することが可能です!

また、色々な事業を行いたい時に、より多くのお金を集める手段としても有力な手段となり得ます。
従来の銀行からの借り入れや株式発行に加えて、これから事業を始める時の新たなツールとして認知度が今後高まっていく可能性は大いにあるでしょう。

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