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「仮想通貨の需要は今後、どんどん落ちていって、投資対象としても見られなくなるだろう」
アメリカのアナリストがこのように発言したそうです。
2017年末に仮想通貨の価格は暴騰し、20000ドルを超える結果となりました。
しかし、2018年を通して仮想通貨の価格は大きく下落し続け、今では5000ドルを切るかどうかのところを推移しています。
多くのアナリストは仮想通貨の価格を見て、「未来はない」と言い切っているのでしょうが、それは本来の仮想通貨を見ておらず、金融商品としてしか見ていません。
アナリストが「投資対象としての仮想通貨は終わって、実用化の時代に向かっている」という意味で発言しているのであれば、今後もそのアナリストの発言に注目したいと思えますが、明らかにそうではないと思います。
たくさん仮想通貨について発信している人の中に一人だけ気になる人がいました。
今回は、仮想通貨の未来について発言しているアナリストを取り上げて、その真意について考えていきたいと思います。
また今回取り上げる発言は、仮想通貨を投資対象として見ているわけではないです。
しかしその発言は果たして仮想通貨の本質をとらえられているのでしょうか。
前提として、「仮想通貨の時代はこれからが本番であり、どんどん実用化に向かっていく」という立ち位置で記事を書いていきます。
今回取り上げる仮想通貨に対しての意見を紹介する
ジェームズ・スロウィッキー氏は現在の仮想通貨の取引高が世界的に見てもそれほど増えていないことと、最近の研究にてトランザクションの半分が犯罪で使われていることを研究が示していることを言及しています。
そして、実際に仮想通貨が不換紙幣制度にとって代わることを夢物語と揶揄しました。
- 中央銀行の役割
- 価値の変動が大きいこと
- コスト面で見た非効率性
- 信用のおき方
の４つに分けて仮想通貨が今後、「本当の通貨にならない」ことを説明しています。
それを受けて我々が考えること
スロウィッキー氏の意見を受けて私たちが疑問に思ったことは、彼が仮想通貨が「本当の通貨」にはなれないと考えていることです。
そもそも仮想通貨は「通貨」として法定通貨に変わろうと思って作り出されたものではないということを心にとどめておかなければならないです。
サトシ・ナカモトがなぜビットコインを作ったのか。
リーマンショックという世界的に見ても、歴史的に見ても最大級の金融危機をサトシ・ナカモトがどう感じていたのかを理解するべきです。
あのリーマンショックは、既存の中央集権的な金融システムの終わりを見せる大事件だったはずです。
ある１か所、ある1人に信頼があることによってはじめて機能する中央集権システムを壊したい、その手段として仮想通貨「ビットコイン」が生まれたのです。
「ビットコインは概念であり神である」
これは私たちコインインフォ編集部の考えです。
詳しくは以下の記事を読んでいただいたらしっかりとわかると思います。
スロウィッキー氏の意見に戻ると、彼は仮想通貨が「本当の通貨にはなれない」ということに目を向けています。
しかしそれは仮想通貨の本質には目を向けられていないと考えています。
仮想通貨が目指している世界は、非中央集権的なシステムで成り立っている世界です。
これも私たちコインインフォ編集部が考えていることですが、現在の中央集権的なシステムは「人間は生まれながらに悪である」という性悪説で成り立っています。
人間が生まれながらに悪であるからこそ、私たちは人のことを信用しないといけないんです。
もし私たち人間が生まれながらに善であったらどうでしょうか？
おたがいを信用するという概念すらなくていいのです。
それが仮想通貨が成し遂げたい世界、非中央集権的とはこういうことをいうのだと考えています。
ではもう一度考えましょう。
そこに対して私たちが議論しないといけないのはなんですか？
仮想通貨が本当の通貨になれるかどうかではないはずです。
今の社会において、仮想通貨の立ち位置はどうしても投機的になりがちです。
それに気が付いている人もごく少数です。
この記事を読んだあなたは今の仮想通貨のありかたに疑問を持てているはずです。
私たちは社会をより良くするため、より人が善でいられる社会を作り上げるためになにをしないといけないのかを考えましょう。
その善でいられる社会というのが「トークンエコノミー」と呼ばれるものなのです。
ここまでの話をまとめる
冒頭でも述べましたが、ツイッターやNewsPicks、たくさんのサイトを見て日ごろ思うことがあります。
「仮想通貨の本質は見えているの？」ということです。
そこに書かれていることは、仮想通貨の価格のことや通貨としての一面しか見えていないということばかりです。
やはりいつも結論で持ってくるのは、仮想通貨がなぜ生まれたのか、私たちはその仮想通貨を使ってどのような社会にしていくのかです。
あくまでも仮想通貨というのは、目指すべき社会に近づくための手段であり、その考え方の一例であると思っています。
ほかにもたくさんその手段はあると思います。
ただ私たちは、サトシ・ナカモトが発表してくれた「ビットコイン」がそこへの近道であると判断したから仮想通貨を使って目指すべき社会に向かって発信し続けるのです。
私たちの考えに共感し、ともに熱狂してくれる人をいつでもお待ちしております。
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