イーサリアムをもっと深く理解する。イーサリアムアップデートの歴史まとめ。



仮想通貨の投資などを楽しんでいる方であればイーサリアム(Ethereum/ETH)を当然ご存知でしょう。
機能面においても優れていて「スマートコントラクト」が有名です。
その画期的な仕組みから仮想通貨業界以外にも幅広い分野で注目を集めているスマートコントラクトですが、イーサリアムではこのシステムをアップデートを繰り返すことで導入・改善してきたことはご存知でしょうか?

本記事では、仮想通貨イーサリアムの有する特徴をシステム面でのアップデートの歴史と共にご紹介していきます。

イーサリアム(ETH)は今後どうなる?実用化に向けた将来性を読んでみる 

2018.10.02

イーサリアムとは

数ある仮想通貨の中でもビットコインに次ぐ知名度を誇るのがイーサリアムです。
時価総額ランキングでもビットコインに次ぐ規模で、このイーサリアムの有するシステム面における最大の特徴が、「スマートコントラクト」と呼ばれる制度です。

スマートコントラクトとは
契約の自動化を意味する言葉。
「契約手続き」を「取引記録」と一緒にブロックチェーン上に記録し、自動的に実行すること。

通常、他人と契約を交わす際には不正な取引を防止する為に「書面で契約内容を確認する」、あるいは「第三者機関に契約相手の信用情報を問い合わせる」といった手順が必要となります。

イーサリアムではスマートコントラクトを導入することで、契約手続きの際に第三者機関等による仲介を不要とし、取引手数料の削減や取引完了までの時間短縮を実現しています。

また、ブロックチェーン上に今まで行った全ての取引履歴が記録される為、スマートコントラクトは取引の透明化にも貢献するとされています。

イーサリアムアップデートの全体感とは

それでは、イーサリアムにおけるアップデートが具体的にどの様な手順で行われたのかを詳しく見てみましょう。
以下の表は、イーサリアムに対して実行された、あるいは今後実行される予定である4段階のアップデートの名称及びその実施時期をまとめたものです。

段階 名前 時期
第一段階 フロンティア 2015年7月
第二段階 ホームステッド 2016年3月
第三段階 メトロポリス 2017年10月
第四段階 セレニティ 未定

ちなみに2018年9月現在、イーサリアムのアップデートは第三段階である「メトロポリス」の前半部分である「ビザンテチウム」まで実行されています。

メトロポリスは、「ビザンチウム」と「コンスタンティノープル」という2つのステップで構成されています。

イーサリアム発行からこれまでの3種類のアップデートで何が変わったのか?
また、今後のアップデートを通してイーサリアムにどの様な変化が起こるのかを、以下で詳しく解説していきます。

フロンティアで何が変わったのか?

まずご紹介するのは、アップデートの第一段階である「フロンティア」です。
2015年7月に行われたイーサリアム開発者向けのアップデートになります。

The Ethereum Frontier network launched on July 30th, 2015, and developers began writing smart contracts and decentralized apps to deploy on the live Ethereum network. In addition, miners began to join the Ethereum network to help secure the Ethereum blockchain and earn ether from mining blocks.
参考URL:http://www.ethdocs.org/en/latest/introduction/history-of-ethereum.html#the-ethereum-frontier-launch

フロンティアではイーサリアムの基本機能の実証実験が行われました。
上の文章には分散型アプリケーションの開発が行われたこと、マイナーがネットワークに加わりブロック(取引記録を記す台帳)の生成から報酬を得たことが記されています。

ホームステッドで何が変わったのか?

続いて紹介するのは「ホームステッド」です。
ホームステッドは2016年3月に実施され、多くのユーザーが使えるようにするためのアップデートになります。
原文の引用から見ていくことにしましょう。

EIP-2/4 eliminates the excess incentive to set the timestamp difference to exactly 1 in order to create a block that has slightly higher difficulty and that will thus be guaranteed to beat out any possible forks. This guarantees to keep block time in the 10-20 range and according to simulations restores the target 15 second blocktime (instead of the current effective 17s).
参考URL:http://www.ethdocs.org/en/latest/introduction/the-homestead-release.html

ホームステッドの主な目的はマイニングの難易度調整です。
マイニングの難易度を緩和することでより多くの人がマイニングに参加できるようになりました。
また現在のイーサリアムは送金すると15秒程度で取引の承認が行われます。
この承認速度の改善がおこなわれたのもホームステッドです。

メトロポリスで何がかわるのか

次にご紹介するのは、アップデートの第三段階である「メトロポリス」です。
メトロポリスは、「ビザンチウム」と「コンスタンティノープル」という2つのステップで構成されています。

ビザンチウムとコンスタンティノープルで何がかわるのか

ビザンチウムによりPoWからPoSへコンセンサスアルゴリズム移行準備が行われます。
現行のPoWでは偏ったマイナーが報酬を得たり、トランザクションを意図的にコントロールする51%問題が懸念されているため、管理に関して本当の意味での非中央集権ではないとの声もありました。

実際のPoSの移行は最終段階のセレニティとなります。

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そして、Zcashが提供しているZK-SNARKによる取引の匿名性の強化もなされています。
ZK-SNARKの技術によってスマートコントラクト上での契約開示にも多くの開示条件をつけることが可能になりました。

コンスタンティノープルのステップではネットワークが最適化され以前よりも取引処理などが改善され、取引手数料も抑えることが可能になりました。

セレニティで何がかわるのか

最後にご紹介するのはイーサリアムの最終形となる「セレニティ」です。
メトロポリスで行われたコンセンサスの移行準備がセレニティで完全に移行します。
イーサリアムのPoSアルゴリズムは「Casper(キャスパー)」と呼ばれ開発が進んでいます。

移行は一気に行うわけではなくイーサリアムの発行はPoWで行い、ブロックの承認はPoSアルゴリズムを採用するハイブリッド方式になります。

POSとはなにか

POS(プルーフ・オブ・ステイク)
「その仮想通貨を保有している量に応じて承認権が得られる仕組み」のことです。
POSの承認権は「保有量×保有年数」の数値が高い人に与えられます。

POWがマシンパワーに依存していたことと比べると、POSは全く異なる仕組みと言えるでしょう。

POWで行われる承認作業を「マイニング」と呼びましたが、POSの場合は「フォージング」という名称が一般的です。

仮に同一通貨で同じ保有量がある人が2人いたとしても承認権は異なります。
それは、POSでは、保有量とともに保有年数も重要になるからです。

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イーサリアムアップデートの歴史まとめ

本記事を通してイーサリアムに関する理解は深まったでしょうか?
最終的なアップデートのセレニティは残されていますが、イーサリアムはコツコツとアップデートを行い機能性も高まってきています。
これからどのようにイーサリアムが広まっていくか、セレニティに最終アップデートされ、価格にどう影響していくか見守りましょう。




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