前回はブロックチェーンの大枠とこれからの応用について解説しました。
そのブロックチェーンについて教えてもらう中で、誰が「取引をまとめて、前のブロックとの整合性をとるのか」はいろいろな方法で決まるというのをカレンちゃんは覚えていました。
今回はビットコインでの承認方法「PoW」について教えてもらうようです。承認方法はいろいろあるのですが、このPoWの問題点を改善する形で生まれてきたものです。
少し難しい内容ではありますが、カレンちゃんと一緒にわかりやすく教えてもらいましょう。
目次
ブロックチェーンをおさらい
それを知ってどうするんだ?
単純にどういう風にブロックがつながっていくのかを知りたいんです!
- PoWってなに?
- ハッシュってなに?
- ナンスってなに?
を紹介していこう!
PoWってなに?
基本的に承認方法はめんどくさいからその承認をしてくれた人には報酬が出るんだ。
めっちゃいいじゃないですか!
PoWとは
前のブロックと今回のブロックがあってるかどうか確認するって言っただろ?
他にはどんなのがあるんですか?
また今度教えてくださいね!
マイニングは儲かる
その「すごい量の計算」のことを「マイニング」って言って、マイニングをする人のことを「マイナー」と呼ぶ。
マイニングって英語でどういう意味でしたっけ?
ハッシュってなに?
本気を出せばなんとかなるんじゃ…!
ハッシュっていう特別な計算をしないといけない。これは暗号を導くために使われる計算方法なんだ。
まさしく暗号って感じがします。
ハッシュしたことによって出てきた不規則な文字列のことを「ハッシュ値」っていうことも覚えておいてくれ。
ハッシュの特徴
そのハッシュ値から、もともとの「ビットコイン」っていう文字は逆算できないようになってるんだ。
それとハッシュ値は、もともとの文字が少しでも変わると全く別の値になるんだ。
今度は「ビットコイン.」をハッシュ化したら「3a83f3bfc03a9b149b4afd5a9fa524a1bd188b18」になるんだ。
ハッシュとマイニングをおさらい
まず、新しいブロックの中には「前回のブロックのハッシュ値」「今回の取引データ(トランザクション)」「ナンス」の3つが入っているんだ。
思い出して欲しいのが、ハッシュ値は逆算できないってことだ。
ナンスを求めるって何?
さっきも言った通り、マイニングはナンスを求めることを言うんだ。
その説明をしていこう
ナンスとは?
マイニングでは、このナンスを誰よりも速く計算した人がマイニング成功になるんだ。
ナンスとハッシュの関係性
ブロックの中にはなんのデータが入っていたか覚えているか?
ナンスを求める過程にヒントがあるんだがわかるかな?
っていうことは、ハッシュの特性でそのブロック全体のハッシュ値が変わってしまうから、ナンスの値も当然変わってきますよね?
そんなことをしている間にもブロックの生成は行われているから、改ざんするインセンティブがないってことだ。
第5回をまとめる
とくに
- PoW
- ハッシュ
- ナンス
について教えてもらいました!
ハッシュやナンスという言葉はかなり専門的な内容になるから、マイニングの流れにおいてその単語はどこを指しているのか、はっきりと理解しておく必要があるな。
だが、PoWなどの承認方法についてはいろいろな場面で使うことがあるから、その仕組みまで理解できていることは話の理解につながるだろう。
カレンちゃんはPoWに関してしっかりと理解したうえでほかの承認方法についても知りたくなったようです。
ビット編集長も言った通り、ハッシュやナンスといった知識を使うことは少ないかもしれませんが、それを知っておくことでほかの承認方法についても理解がより深まるものだと思います。
しっかりと復習しておいてくださいね!
次回はPoSやPoIなどの承認方法について解説します!