前回までPoWについて学んできました。
改ざんされないことがメリットであることはわかったカレンちゃんですが、自分がそのマイニングには参加できないことも理解したようです。
PoW以外にも承認方法があることを、前回の話の途中でちょっとだけ聞いたカレンちゃん。せっかくPoWについて勉強したんだからそれ以外も教えてもらおうとしているようです。
カレンちゃんと一緒に様々な承認方法について勉強していきましょう。
目次
どんな承認方法があるの?
- それぞれの特徴
- その承認方法が生まれた背景
に分けて説明していくぞ!
最後には表にまとめられるようにがんばって理解します!
PoWをおさらい
そのマイニングをする過程でハッシュっていう計算方法を使ってナンスを求める。
なんとなく思い出しました!
PoSを解説する
ざっくり説明すると、「たくさん持ってる人が承認しやすい」っていう感じかな。
PoSの説明
ここでいうStakeの意味は「保有量」だな、
PoSでは、たくさん通貨を持っている人が報酬をもらいやすい仕組みになったいるんだ
いろんな取引をまとめる人たちがいたよな?
「単純に通貨を持っているだけのもの」もあるし、「通貨の保有量×その通貨の保有期間」で測るものもあるんだ
じゃあPoSのメリットとデメリットを見ていこう。
PoSの生まれた背景、メリットとデメリット
だって、全力でマシンを動かしてもマイニングが100%成功するとは限りませんもんね。
それを解消するためにPoSが生まれたんですね
たくさん通貨を持ってさえいれば、個人のコンピュータでも全く問題なく承認ができ、報酬を受け取れる。
正確には解消はできていないな。だが、全通貨の51%を保有している状態は極めて難しいといえるから、リスクがかなり減少したといえるな。
いっぱい持っていたら自然と増えていくんですもん
PoIを解説する
PoIの説明
保有量だけに依存しないなら、私でもぜんぜん参戦可能ですよね!!
いま1XEM=9円くらいだから90000円は必要だな。
それなりに資金も必要ですし、、、
PoIの生まれた背景、メリットとデメリット
このネムは、「New Economy Movement」の頭文字をとった仮想通貨で、名前の通り「経済に新しい動き」を生み出そうとして誕生した通貨なんだ。
PoWとも比較したら電気代や初期投資も少なくて済むところもメリットと言えるだろう。
PoWもPoSも、結局は資金をたくさん持ってる人に集まってしまいますし。
それと、PoIでの収入は安定しないな。
だから、いくらもらえそうだなっていう目安は立てられない。
次から紹介するのは必ずしも非中央集権的と言えるものではない。
中央集権的、民主的な承認方法
そこも見ていこう。
PoCを解説する
この承認方法はリップル(Ripple,XRP)やステラー(Stellar,SCP)で使われている。
なにが違うんですか?
でもPoCのバリデーターは、リップルのほうから信頼のおける第三者を選定しているんだ。
だから、PoCにはマイニングのような報酬制度は存在していないんだ。
余計な計算とかはすべて省き、10秒に1回は承認作業が行われるから実現するんだな。
俺たち使う側からしたら、もしそのバリデーターが一緒になって不正をしていても全く分からない状態になってしまう。
DPoSを解説する
「Delegated」の意味はわかるか?
ここまで聞いたらなんとなく想像できるか?
DPoSでは、DPoSを保有している人が「誰を承認者にするのか」に対しての投票権を持つんだ。
その保有量に応じて投票に重さをつけるんだ。
DPoSのメリットは、他者に承認作業を委託することで決済スピードでの時間的コストと選出者の時間的コストを削減することにあるんだ。
DBFTを解説する
その複数選ばれたブックキーパーの中からランダムで一人だけ代表者が選ばれるんだ。
投票の結果、66%以上が承認したらそのブロックが生成されるっていう流れだ。
だからDBFTにおけるメリットもDPoSとほとんど同じだな。
具体的にいうとしたら、PoWやPoSに比べて通貨を保有する全員が参加している状態になるので、間接民主的だな。
第6回をまとめる
名前 | 承認権をとるには | メリット | デメリット | 採用している代表的な通貨 |
---|---|---|---|---|
POW | 計算量(work) | 不正しにくい | 51%攻撃の脅威、膨大なコストがかかる | ビットコイン |
POS | 通貨保有量(stake) | 51%攻撃、電力消費の問題解消 | 通貨流動性の低下 | イーサリアム |
POI | ネットワークへの貢献度(importance) | 流動性がある、POWのデメリットの解消 | 収入が不安定 | ネム |
POC | リップル、他社からの委任 | 送金や決済がスムーズになる | 承認者に対する信頼性 | リップル |
DPOS | 通貨保有量に応じた投票 | 時間的、金銭的コストの削減 | 代表者が不正をする可能性 | イーオス |
DBFT | 複数の投票プロセス | POCやDPOSなどより信認性が高い | 通貨発行者の市場寡占化の危険性 | ネオ |
既存の承認方法の問題点を改善しながら新しい承認方法は生まれてきたんだ。
たくさんの承認方法を学んだカレンちゃん。
今回は承認方法について勉強しましたが、現在の仮想通貨界では、まだまだこれらの基盤である知識が知れ渡っていないように見られます。
仮想通貨やブロックチェーンの基本について勉強することが、今後の実用化につながっていきます。
これからも仮想通貨の基本の「キ」をカレンちゃんと一緒に学んでいきましょう!
次回は、取引所と分散型取引所「DEX」について解説します!
お楽しみに!