仮想通貨は価格変動が激しい投資先として有名です。
そのため情報をいつも収集する必要があり、それを怠ってしまうと利益を得られないばかりが、大きな損益をかぶってしまうことがあります。
仮想通貨の情報を得るためには、仮想通貨に関する用語を理解しておく必要があります。
仮想通貨用語には通常の投資にはないような用語が多くあるのです。
今回ご紹介する「Burn(バーン)」もその用語の一つです。
バーンは価格に大きな影響を与える一つの要因です。
今回の記事では、
- バーンとはそもそも何か
- バーンによる価格への影響と事例まとめ
- バーンに関する情報の入手方法
について解説いたします。
目次
仮想通貨用語Burn(バーン)とは
バーンとは「仮想通貨の総発行枚数を減らす」ことを意味します。
仮想通貨を焼却処分するという意味合いのburnが語源となっております。
バーンは、仮想通貨の開発者または運営者によって実施されます。
具体的な手法としては、以下の順序となります。
- ウォレットを作成する
- (バーンを実施する)通貨の一部を作成したウォレットに入金する
- ウォレットの秘密鍵をわからない状態にする
- 結果的に市場から通貨の一部が「消えた」状態となり、事実上の発行枚数が減少したことになる
なぜ仮想通貨はBurn(バーン)するのか?
なぜ開発者や運営者は自社の仮想通貨をバーンするのでしょうか。
結論から先に言いますと、「価格の上昇」及び「資金流入の増加」をするためにバーンを実施します。
開発者や運営者は、仮想通貨発行枚数の大半を保有しているのが一般的です。
平均すると80%程度保有していることが多いとされています。
そのため仮想通貨取引所などで上場した場合でも、大半は自社が保有しているため価格は上がりにくくなってしまいます。
「ICOの実施=資金集めを行う」ことなので、価格が上がらなければ、これからの運用資金を得ることができないのです。
そこで、開発者・運営者が保有している仮想通貨を自らバーンすることにより、総発行枚数が減少し、仮想通貨の希少性を高めることができます。
結果的に価格が吊り上がり、開発者は運用のために必要な資金を手にすることができるという訳です。
Burn(バーン)を実施した仮想通貨の事例まとめ
過去にバーンが行われた仮想通貨のチャートを確認します。
過去のチャートを見て、バーンが始まる前、行われているとき、その後ではどのような価格変動があるのでしょうか。
今回は過去にバーンが行われた4つの仮想通貨についてご紹介します。
Burn(バーン)の事例①:Triggers(トリガー)
Trigeersは2017年9月1日にバーンを実施することが発表されました。
実際にTriggersのpバーンが実施されたのは9月14日です。
Triggersはバーン実施が発表されてから急激に価格上昇し、バーン実施の2日前に最高値を記録しました。
バーンの実施日にTriggersの価格は急落し、その後価格は安定に向かっています。
Burn(バーン)の事例②:ALIS(アリス)
ALISは2017年9月23日にバーンの発表が行われました。
実際にALISのバーンが実施されたのは11月17日です。
バーン実施の発表後、ALISの価格は急激に上昇しました。
ALISもTriggersと同じく、バーン実施の2日前に最高値を記録し、バーン実施後に価格急落、その後価格は安定に向かっています。
Burn(バーン)の事例③:Einsteinium(アインシュタニウム)
Einsteiniumは2018年9月末にバーンが行われることを発表しました。
10月6日にバーンを実施する予定でしたが、10月25日にバーンが延期されることが発表されました。
バーンの発表日から順調に価格が上昇し、バーンの日程変更発表日まで価格の上昇は続きました。
バーン直前に価格が下落した後、バーン実施日に価格が上昇しました。
EinsteiniumはTriggers、ALISとは価格の変動の仕方が異なる珍しいケースであるといえます。
ただ、バーンの発表後に通貨の価格が急激に上昇しているのは、共通点であります。
Burn(バーン)の事例④:MediBloc(メディブロック)
MediBlocのバーン実施日は2018年1月20日です。
MediBlocは、仮想通貨全体が暴騰し暴落した1月初旬から中旬の後にバーンを実施したケースです。
稀なタイミングでのバーンでしたがMediBlocもTriggersとALIS同様に、バーン実施の2日前まで価格が上昇し、バーン実施日には価格が下落しています。
バーン実施後、MediBlocの価格は安定に向かっています。
Burn(バーン)は仮想通貨の価格上昇に影響するのか?
4つの仮想通貨のバーンから共通点を探り、価格上昇と関連があったのかを考察してみます。
共通点として、バーンの発表日からバーン実施日直前まで価格が上昇していたことがあげられます。
Einsteniumのみバーン実施日にも、価格が上昇していましたが、Einsteniumはバーン予定日を変更しており、例外として考えて良いでしょう。
基本的にはバーン実施の直前まで価格は上昇し、バーン実施日に価格が急落、その後バーン実施前より高い底値で価格が安定するという流れになります。
- バーンを実施することを発表した後、価格は上昇する
- バーン実施日の直前、価格は急騰する
- バーン実施日には、価格は急落する
- バーン実施後、バーン実施前よりも高い底値で価格は安定する
Burn(バーン)予定情報の入手方法
価格上昇が見込まれるバーンの日程はあらかじめチェックしておきたいものですよね。
多くの仮想通貨開発者はツイッターなどで情報発信をしているので、定期的にチェックするのをおすすめします。
ツイッターでは仮想通貨の有益な情報のみを選んで、発信している人もいます。
こちらの記事にフォローすべきアカウントを載せていますので、参考にしてください。
Burn(バーン)予定情報を入手できる最適なサイト「CoinMarketCal」
ツイッターでは自分が求めていない情報でタイムラインが溢れてしまい、情報を見落としてしまう可能性があります。
バーン情報のみを検索したいときは、仮想通貨のあらゆる情報が掲載されている「CoinMarketCal」を利用するととても便利です。
CoinMarketCalはこれから起こるイベントや、過去に行われたイベントなどがまとめられているサイトです。
CoinMarketCalではバーンの情報はもちろん、AirdropやForkの情報も検索可能です。
CoinMarkeCalでのBurn(バーン)予定情報の検索方法
実際に、CoinMarketCalでバーン予定情報の検索方法を解説します。
まずこちらからCoinMarktCalのサイトに入ります。
次にUpcoming Eventsのボタンを選択します。
下の画像のようにCategories-AllのタブをクリックするとBurnが選択できるようになるので、Burnを選択します。
最後にSearchボタンをクリックして検索をします。
検索すると、検索した日付から先に予定されているバーンの情報を見ることができます。
直近では、XGOXのバーンが6月30日に予定されているのを確認できました。
この他にもBurnと選択するところをAirdropやForkに変更できます。
様々な情報を入手可能なとても便利なサイトとなっているので、ぜひ活用してください。
Burn(バーン)の価格への影響のまとめ
本記事では仮想通貨の用語の一つであるバーンについて解説させていただきました。
過去のバーンした仮想通貨の情報を参考に分析すると、バーンと価格上昇には関係があります。
基本的にバーン実施の直前まで価格は上昇し、バーン実施日に価格が急落、その後バーン実施前より高い底値で価格が安定します。
バーンを通して値動きが発生することは間違いありませんが、バーンが行われる当日に値上がりするとは限らないので、動向は必ず見ておく必要があります。
バーンが行われることが発表されたその時から価格はじわじわと上昇するので、ツイッターやCoinMarketCalなどを使っていち早くバーン情報を集めるようにしてください。
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