北朝鮮に流入したと騒動を生んだモネロ(Monero/XMR)の特徴や将来性まとめ



モネロ(Monero/XMR)の概要や特徴

「モネロ(Monero/XMR)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

世界で第5位の市場規模を持つ、2014年4月から開始された仮想通貨のことで、モネロというのはエスペラント語のコイン、という意味があります。

さらに時価総額では10本の指に入るほどの人気を誇る仮想通貨でもあります。
アルゴリズムが匿名性に特化しており、外部からはどの人物がいくら送金したかがわからないのが特徴の仮想通貨です。
その理由はなんといってもプロトコル「Crypto Note」を使用しているところです。

プロトコル「Crpto Note」とは

プロトコル「Crpto Note」の特徴として、プロトコルの中で使われる高い匿名性をもつ「Crypto Night」というアルゴリズムにあります。
これには送金時の匿名性を高める「リング署名」の技術をモネロ独自に改良した「ワンタイムリング署名」が採用されています。

グループ内の複数の署名をひとつにまとめる事によって、ひとつひとつの署名元、個人情報を特定されにくくする「リング署名」の技術に「閲覧」・「送信」の際に使われるシークレットキーが組み込まれ、シークレットキーとなるアドレスが送金の度にランダムに変更される「ワンタイムキー」と呼ばれる技術により送金元が追跡不可能となり極めて高い匿名性を実現しています。

通常仮想通貨は取引履歴を追うことが出来るものですが、暗号通貨であるところに最大の特徴があります。

ビットコインとの違い

さらに、取引完了までにビットコイン(BTC)の約5倍の速度、2分程度で承認が完了するという優れた決済スピードを持つことでも有名です。

さらにビットコイン(BTC)との比較をすると、ブロックサイズによる制限がなく取引量増加による処理量超過による処理の遅延や停止が懸念される「スケーラビリティ問題」が起きにくいという利点でもなにかと特徴を比べられている仮想通貨ではあります。

モネロ(Monero/XMR)のマイニング方法

「モネロ(Monero/XMR)」は2014年の登場当初、約4年で86%採掘されると言われていました。よって間もなくマイニングが終了してしまう可能性が大きくあります。
マイニングを検討されている方は急いだ方がよいでしょう。

それでは「モネロ(Monero/XMR)のマイニング方法についてみてゆきましょう。
他の仮想通貨と比べ、家庭用のパソコンでもマイニングが出来るため、わざわざ設備投資をする必要がないことでも知られている「モネロ(Monero/XMR)」。

「Crypto Note」はCPUとGPUでのマイニングに最適化されている為、低消費電力でマイニングが出来る「モネロ(Monero/XMR)」ですが、GPUが最も重要視されています。Radeon RX VEGA 64/56があれば効率よくマイニングを行うことが出来ます。

マイニングから報酬を受け取るまでの流れ

  1. マイニング報酬を受け取るためのウォレットの準備。
  2. モネロでは公式のウォレットアプリがあり、安全性は確保されますが利用開始までに少々時間がかかるので、注意して下さい。

  3. 「MinerGate」などのマイニングソフトのダウンロード。
  4. 「MinerGate」のようにメールアドレスがあれば無料で使用でき、フリーアドレスでも使用可能で、個人情報の不要なソフトもあります。

  5. プールマイニング・もしくはソロマイニングで作業開始。
ソロマイニング
個人で計算し世界中のマイニング参加者を相手に一番最初に計算の答えを導き利益を総取りする方法。(企業向き)
プールマイニング
世界中のマイニング参加者の一員となり、PCの性能に応じた報酬を得る方法。(個人向き)

合わせて取引所などで口座を開設しておけば、保管・換金も便利になります。

モネロ(Monero/XMR)のチャートを見て価格推移を見てみる


【出典:みんなの仮想通貨

「モネロ(Monero/XMR)」のチャートで価格推移を見てみると、デイリーチャートでは数時間おきに時に2,000円前後の乱高下を頻繁に繰り返しています。
しかし全体としては何度かの高騰を繰り返しながら右肩上がりの上昇を続けている仮想通貨です。
現在は日本の仮想通貨取引所での取引はコインチェックのみ可能で、過去には約66倍もの高騰を見せたことで話題となりました。

モネロ(Monero/XMR)の価格上昇に関するニュース

「モネロ(Monero/XMR)」に関するニュースでは以下のようなものが話題となりました。

年月 ニュース 価格
2014年4月 公開直後 500円を超え、安定した価格で推移
2016年8月 AlphaBayとOasisの決済通貨として「モネロ(Monero/XMR)」を採用すると海外のまとめサイト「Reddit」で発表 2倍の1,000円台で推移
2016年9月 「コインチェック」がにモネロの取引開始をする旨をアナウンス 価格変化特になし
2017年8月 韓国最大の仮想通貨取引所Bithumbによるモネロ取り扱い開始のアナウンス 2倍以上の高騰で10,000円台で推移
2017年8月下旬 香港に拠点を置くMonero愛好家チームによりマッチングサービスLocalMonero(ローカルモネロ)の発表 高騰し15,000円台に

モネロ(Monero/XMR)のネガティブなニュース

金融保安院でハッキング分析組織を指揮するクァク・キョンジュ氏により北朝鮮のハッカー集団「アンダリエル」による韓国企業のPCをハッキング、「モネロ(Monero/XMR)」をマイニングするという事件が発覚し騒動となりました。

モネロ(Monero/XMR)を購入するのにオススメの取引所

 

仮想通貨取引所 手数料
Binance 0.10%
Bitfinex 0.10%
Poloniex 0.15%
Hitbtc 0.10%

「モネロ(Monero/XMR)」を購入することの出来るおすすめの仮想通貨取引所を比較してみました。
手数料で選ぶのであれば日本語に対応している手数料0.1%の「Binance(バイナンス)」か0.1〜0.2%の手数料の「Bitfinex(ビットフィネックス)」ではないでしょうか。
ほかにも取引量の多いpoloniex(ポロニエックス)も「モネロ(Monero/XMR)」の購入におすすめできます。

SNSやニュースからモネロ(Monero/XMR)の将来性を見てみる

なにかと高騰しがちで、かつ今後も価格上昇が期待できる「モネロ(Monero/XMR)」ですが、将来性はどうなのでしょうか。

なんといっても匿名性が特徴の仮想通貨のためそれゆえにリスクも大きいのが「モネロ(Monero/XMR)」です。
北朝鮮のハッカーの話題からもわかるように、各国から警戒されてしまうほどに悪用される可能性が高いということです。

また、2018年1月米国に拠点を構えるサイバーセキュリティー会社のエイリアンボルトが「モネロ(Monero/XMR)」の採掘コードを摘出したところ、採掘した通貨を北朝鮮にある「金日成総合大学」のサーバーに送る仕組みのソフトウェアを発見するなどマネーロンダリングに使用されているといったイメージを気にしている方も多い印象を受けます。

個人情報保護の観点から見ると有効な仮想通貨の反面、その極めて高い匿名性を逆手に取るかたちで悪用の懸念も併せ持っている「モネロ(Monero/XMR)」、今後政府から禁止される違法な仮想通貨となる可能性があります。

今後、政府・市場の動きが気になりますが、取引のプライバシーを保護を証明する「ワンタイムリング署名」の匿名性は組織だけではなく様々な資本家からのニーズに応える技術として人気を集めていく可能性を持っているといえます。

そして、2014年4月の公開からわずか9ヶ月で10倍近くの高騰をしており、まだまだ成長の可能性を感じている保有者の方も多いようです。今後の市場の動向を意識しながらの投資が必要な仮想通貨でもあります。

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