【日常生活から考える】移動はどう変化していくのか



いつもの通勤や通学であなたはなにを利用しているでしょうか?

自分の自動車?自転車?バス?電車?何も使わずに徒歩?

もしかしたら朝からタクシーとか。新幹線とか?はたまた自家用ジェット使ってます!とか、そういう人もいるかもしれませんよね。

なにが言いたいのかというと、この世の中にはたくさんの移動手段があるということです。

しかし、どこかに移動するというとき、少なからず無駄は生じてしまっているでしょう。

時間やお金や空間などなど。

今回の記事では、「移動する」ことに関して現在どういった問題が生じているのか、それに対してどのような対策をとることができるのか、この二つを見ていきたいと思います。

具体的には「タクシーとUber」に多く焦点を当てて考察していきます。

移動に関する問題を紹介する

まずは、移動手段で現在生じている問題点をいくつか挙げてみます。おそらく日常生活で感じたことがあるものも出てくると思います。

一緒に見ていきましょう。

自動車の所有率と稼働率を紹介する

日本には世界のトヨタがいることもあり、自動車産業がとても活発です。

時代が進むにつれて自動車の保有台数は増加傾向にあります。所有率も上昇はしていないもののいまだ安定した数値を維持しています。


しかし、実際に車が動いている時間というのを意識して考えたことはあるでしょうか?

自動車の「稼働率」といいますが、こちらは4.8%とかなり低い数値一般的に言われております

この2つの数値を見てわかることがあります。

車が動いていない時間がどんどん増加していて、お金の無駄、資源の無駄、空間の無駄になっている、ということです。

これは明確な問題点として挙げられると思います。

満員電車の問題を紹介する

日本の社会問題として認知されている移動に関するものとして、「満員電車」が挙げられます。

これに関しては、ビジネスマンのほとんどが理解できると思います。これを読んでいる方々も毎朝、満員電車に揺られて通勤しているのではないでしょうか?

満員電車の悪いところは上げだしたらキリがありません。

密着感、におい、身動きのとれなさ、、、

これもさまざまな対策が国や企業によって行われているとは思いますが、解消できているとは言い難いものがあります。

移動手段の問題点を多く含んでいる事例といってよいでしょう。

国土交通省が出してる資料をはこちらです。

タクシー料金の問題を紹介する

朝からタクシーを使って通勤通学をしている人は少数派だと思いますが、仕事帰りや終電終わりに利用したことがある人は多いのではないでしょうか?

タクシーの料金は、法律によって規制されています。深夜料金は別問題として置いておくとして、どこの場所に行くにしても、どれだけの混雑状態であっても、一定の料金幅が決められているのです。

当然、タクシードライバーのお給料も売り上げから支払われているはずなので、常に一律の料金体系は問題があるように感じます。

タクシーの料金体系に関してはこちらの記事をどうぞ。

さまざまな待ち時間を考える

徒歩で通勤している人や自転車で通勤している人には当てはまらないかもしれませんが、何かの交通手段を利用するときに、待ち時間が生じてしまいます。

電車が来るまで、バスが来るまで、タクシーを捕まえるまで。

もしかしたら複数の手段を使って移動する人もいるかもしれません。
たとえばバスに乗った後に電車に乗り換えるなど。その乗り換えの時間もかなり無駄ですよね。

それと、交通機関を使う際に絶対にする行為として、支払いがあります。

速く移動することが大事なのに、移動する最中にわざわざ支払いをする必要が果たしてあるのでしょうか。

最近は、Suicaのような電子決済が主流になっていきているので決済にかかる時間はかなり短縮されました。

しかし、実際になくなっていないことも事実です。

ここまでを総じていうと、生活が便利になってきているものの、いまだに移動するということに関しては無駄が省き切れていないというのが現実問題としてあることがわかりました。

無駄の少ない移動を考察する

ではここからは、「より無駄が少ない移動をする」ということについて考えていきましょう。

移動にかかる時間を削減する

まず最初に削減できそうなものは、移動することに関してかかる時間です。
いくつかあると思うので、見ていきましょう。

支払いの時間

先ほども述べましたが、キャッシュレス決済が徐々に普及してきたおかげで、支払いにかかる時間は大きく削減されてきました。

どの移動手段を使うとしてもワンタッチで支払いを済ませることが可能です。

しかし、それは移動時間中にしなくてもよいのではないでしょうか?

移動する前に支払いが完了していたら?

これが真っ先に可能になるのがタクシーです。Uberがそのいい例です。

アプリによって配車をして、アプリ上で決済を行うことができます。わざわざ移動をするときに決済をする必要性がなくなるのです。

電車やバスも可能になっていくでしょう。

今よりも個人を認識する技術が上がれば、駅構内で人を検知して、電車に乗ったタイミングで支払うことが確定し、到着時に決済が完了する、という感じです。

実際にAmazonGoは顔認証によってこれを可能にしているので、電車でもそれができるようになるはずですよね?

待ち時間

電車やバス、タクシーを待つ時間は無駄な時間です。

その時間になにか作業をすることもできますが、いつも仕事をしている場所でしたほうが間違いなく効率がいいので、ここではその時間も無駄であるとしています。

こちらもUberがいい例として挙げられます。

Uberは自分が出発する前にあらかじめ何時にどこに行きたいのかを連絡する必要があります。それさえ行っておくことによって、自分にストレスのない状態で移動をすることが可能になります。

移動時間

最も削減したいのはもちろん「移動する」という行為そのものにかかる時間ではないでしょうか。

物理的に、移動している時間を極限まで小さくすることには限界があります。(瞬間移動が可能になればここまでの議論はいらないのですが。笑)

ですのでここでは、移動している時間にも意味を持たせてたらいいのでは?という提案をしていきます。

電車やバスの中にはたくさんの広告が点在していますが、私たち乗客はスマホに夢中になっている人がほとんどです。果たしてあの広告たちに効果はあるのでしょうか?

意味がないとは思いません。しかし、おそらくあの広告にも莫大なコストがかかっていることでしょう。

それだったらいっそのこと、乗車賃を無料にして、乗車している間は優先的にもともと掲示してあった広告がスマホに映し出されるされるようにしたらどうでしょうか。

広告を打ちたい企業をたくさん集めて、それらの企業で電車の運営費を賄ったらいいのです。その分好きに広告を打つことができます。

実現可能性が高いかどうかは置いといて、このようなこともできるのではないか?と考えることが重要だと思っています。

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シェアリングするということを考える

先ほどもお伝えしましたが、自動車の稼働率がとても低いこの現状を見て思うことは、「自動車を所有することは無駄である」ということです。

ほとんどの時間で動いていない車を持つということは、毎年税金を払い、置く場所が必要になり、ただの金属のおおきな塊に近づいているといっても過言ではありません。

それだったらそもそも持つということをせず、移動したいと思ったときに誰かから借りたほうが間違いなく効率的であるといえるのではないでしょうか。

それか、自分の持っている車を実際にほかの誰かに貸してあげることも、自動車の無駄を食い止める一つの手といえます。

レンタカーが個人間で成り立つようになるのです。

働くことを見直す

問題点の時にも言及したタクシーの運転手について、働くことを考えていきたいと思います。

日本のタクシー料金は、タクシーが走り始めてからメーターが少しずつ上昇していく方式をとっています。これは、どれだけ道路が混雑していても、どれだけお客さんの数が多い状況だとしても常に同じ料金体系になっています。

いわゆる「需要と供給によって価格が変わる仕組み」ではないのです。

これではタクシードライバー自身のモチベーションにもつながりません。

これもUberを一例に紹介していきます。

料金体系を「車両数」と「乗客数」の需給関係で決めることにします。

ドライバーはよりたくさんの乗客がいるところへ、そして車両数が多くなっていくにつれて料金は徐々に落ちていきます。

これによって、タクシーもより効率稼ぐにはどこを狙うべきかを考えるようになりますし、交通状態もかなり改善されるのではないでしょうか?

また、Uberを取り入れることによって、よりたくさんのドライバーの参戦が考えられます。

もともと通勤通学で自動車を使っていた人がちょっとした帰り道にお小遣い稼ぎをすることができます。

働くという概念が少しずつ変わってくるのではないでしょうか。ドライバーもいずれいなくなってしまうのかもしれませんね。

情報の開示が重要になる

これからの移動がどのように変わっていくのかを考察してきました。

では具体的に、なにをすることが一番重要になるのでしょうか?

答えは出ていて、情報を全て開示することが必須の条件になってきます。ここでいう情報は、プライベートの情報のことになります。いわゆる個人情報です。

名前や誕生日、職業はもちろん、一日のスケジュールや全予定、食べ物の好みなど、個人に関するすべての情報です。

それらの情報をすべて公開することで、それをAIがすべて分析し、その人の動きに合わせた完ぺきな移動が達成されます。

11時から会議があるので、10時に起きて20分には出発したい。あらかじめ出発時間が管理されているので家を出たらそこにはUberが。そのまま会議に向かうのだが、ご飯を食べている時間がなかったことも共有済みなので朝ご飯も用意されている。最近は筋トレにはまっているからジムの広告やプロテインの広告が常に車内に流れている。会議をする場所についたら何もせずにそのまま下車。お会計はすでにスマホ上で決済が終了しているから。

一日のスケジュールをここに書き記すことはさすがにしませんが、これを読んでいるみなさんも妄想をしてみてください。ここまで説明されると、意外と全部可能だなということがわかると思います。

「移動する」ということを考えたときに、自分の位置情報も個人情報の1つと考えることができます。

やはり正確な位置情報はGPSでは得られないと思っています。

なぜならGPSはそれ本体だけが位置情報を認知しているからです。一つだけのものが、そこにいるということを定義しているのです。

そこに信頼性を置けるのでしょうか?GPSが絶対に正しいと言い切れるでしょうか?(正確だとは思いますが)

それより、常時Bluetoothをオンにしておくことで、複数人の人から、「そこにいる」ということを相互で定義しあうほうがより正確だと思います。

自分の情報をどんどん公開していくことによって、より移動が無駄のないものに近づいていくと思いませんか?

情報の公開はトークンエコノミーにつながる

情報を公開するということは、今後の社会でメジャーになっていくことが考えられます。

いつか、お金ではないものによって価値を定義するような社会に変わっていきます。

以下の記事で、価値主義について詳しく解説しているのでぜひご覧になってください。

【思考解剖】佐藤航陽を徹底的に見る vol.1

2019.01.22

つまり、情報を公開することが当たり前の社会になることによって、お金以外のもので価値を媒介することができる可能性が生まれます。それがトークンエコノミーへの1つのマイルストーンになると考えられます。

情報だけでなく、自分の感情や、文字など、さまざまなもので価値を媒介することが可能になるのです。

すべてトークンエコノミーにつながっていくと考えられます。

【体温のある経済競争】共感経済とトークンエコノミー

2018.12.31

移動することについてまとめる

移動することにどれだけの無駄が内包されているのかお判りいただけたでしょうか?

今回出てきた問題の多くは既存のUberを使うことによって解消できることもお判りいただけたでしょうか?

情報を公開することの重要さもお判りいただけたでしょうか?

しかし私は、まだこの先があると思っています。

ドライバーが完全にいなくなる未来が待っています。当然その未来でも情報は開示されています。

もしドライバーがいなくなったら?お給料を払う必要もなくなります。

広告をしたい人と、移動したい人だけのやり取りになり、個人情報が使われるようになります。

お金をつかわない未来が待っています。

よりスムーズな世界が待っています。

もしかしたらお金が摩擦を生んでしまっているのかもしれませんね。

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