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ダッシュはBitcartにてamazonギフトを20%OFFで購入できる
ダッシュはBitcart(ビットカート)というギフトカード販売会社にて、amazonカードを20%オフで購入することができます。つまり、ダッシュを使えばAmazonの商品をお得に購入することができます。
このサービスは、ダッシュを運営するダッシュ財団とBitcartの協力で実現しました。
もともとBitcartでは、ビットコインでもamazonギフトカードを購入することができました。しかし、ビットコインでは決済に時間がかかりすぎることや、ダッシュ利用者の増加に伴い2017年6月頃からダッシュでの決済に一本化されました。
ダッシュ+マスターノードについて
ダッシュはビットコインをベースとして作られた通貨ですが、ダッシュでは「マスターノード」と呼ばれる層が存在することでスピーディーな取引を実現することができてきます。
聞きなれない言葉が出てきたと思うので一つずつ説明していきます。
まず、「ノード」とは仮想通過のネットワークに参加する端末、つまりコンピュータやスマートフォンなどのことを指します。
例えば、ビットコインでは、ビットコインのネットワークに参加しているすべての人(端末)をノードと呼びます。その参加者にも種類があり、今までの全取引を搭載したブロックの連なりを持っている参加者のことを「フルノード」と呼びます。
ビットコインは中央サーバーのない「みんなで管理しみんなで監視する」システムであり、フルノードにはブロックチェーンの管理と監視を行う役割があります。
ただし、フルノードはマイナーとは異なり、報酬の貰えるマイニング(=ブロックの生成)は行わずブロックチェーンの検証のみ行うコンピュータのことを指します。したがって、ビットコインでは、ブロックの承認はマイナーだけが行っていることになります。
一方ダッシュでは、ブロックの承認がマイナーだけでなく「マスターノード」と呼ばれるユーザー層と二層構造になっているというのが大きな特徴です。マスターノードになるには、以下の条件を満たしている必要があります。
- 1000ダッシュ以上を担保
- 専用IPアドレスを保持
- 24時間端末を稼働できる
マスターノードは取引の承認という重要なネットワーク機能を提供することから、マイナーと同じく報酬を得ることができます。具体的にはブロック報酬(手数料や新規発行)の45%を獲得することができます。
ダッシュでは、このマスターノードが存在することによって、ビットコインや他の仮装通貨よりも速い即時取引を可能にしているのです。この即時取引の仕組みについてはまた後ほど詳しく説明します。
ダッシュとビットカートの関係性について
ダッシュを使ってAmazonギフトカードが購入できるようになったことについて、ダッシュのビジネス開発担当副社長ダニエル・ディアス氏は次のように話しています。
「暗号通貨(仮想通貨)の利用を促すために必要なもっとも重要なことの1つは、潜在的なユーザーに技術的なハードルを克服してもらい、デジタル通貨を毎日使うための強い理由を与えることです。」
「Amaozonでの買い物を20%割引で提供することは、新しいユーザーがダッシュでの決済を試み、それについて学び、最も重要なことに、その利点に気が付き始めるための強いインセンティブとなります。」
引用元:https://www.financemagnates.com/
つまり、ダッシュのような仮想通貨を広めるためにはより多くの人に日常的に使ってもらうことが必要で、ダッシュでamazonギフトカードが20%offで購入できるというのはそのための第一歩だと言えます。今後ビットカート以外でも、ダッシュで支払いができるサービスが増えていくのではないでしょうか。
ダッシュの特徴
即時取引(承認)
ダッシュの大きな特徴の一つが、取引時間の早さです。ダッシュでは、送金や決済の取引時間が約4秒と言われています。
ビットコインでは、取引の承認に約10分かかることを考えると、ダッシュの凄さがわかるかと思います。
この取引スピードを実現しているのは、インスタンドセンド(インスタX)と呼ばれる機能です。インスタンドセンドでは、一般のノードを介することなくランダムに選ばれた取引承認を専門に行うマスターノードが承認作業をすることによって、格段に取引時間を速くすることができるのです。
匿名性の高さ
ダッシュのもう一つの大きな特徴は、外部から送金先と送金元の関係がわからないようにできる匿名性の高さです。これは、コインジョインと呼ばれる技術を活用したプライベートセントという仕組みを活用しているため実現できています。
簡単に説明すると、複数の送金依頼を一旦一つの場所に集めてシャッフルした後に、それぞれの送金先へと送金しているため、送金者の特定ができないようになっています。
ダッシュと似ている通貨とその比較
匿名性の高いという点で、ダッシュと似ている通貨があります。それが、Monero(モネロ)、Zcash(ジーキャッシュ)です。
これらは、個人の取引履歴やアドレスが公開されないことにより個人情報が漏れないという特徴がありますが、それを実現する技術は仮想通貨の種類によって異なります。以下で詳しく説明します。
モネロの特徴
モネロの匿名性を実現しているのは、「CryptoNight」というアルゴリズムです。
このアルゴリズムでは、送金時の匿名性を高める「リング署名」という技術を改良した「ワンタイムリング署名」という独自のシステムが使われています。
リング署名とは、グループに参加している複数人の署名をまとめて一つの署名にすることによって、署名もとを特定しにくくする技術のことです。
ワンタイムリング署名とは、先ほど説明したリング署名をする際にワンタイムアドレス(署名の際に生成され一度しか使うことのできアドレス)を組み合わせたものを指します。そうすることで、取引の追跡ができないようになっているのです。
Zcashの特徴
Zcashは、誰が誰にいくら送金したのかを匿名化できる仮想通貨です。これを可能にしているのが、「ゼロ知識証明」という暗号技術です。
ゼロ知識証明とは、送金主が本当に送信するコインの持主であることを、取引に関わる一切の情報を伝えずに相手に示す技術です。
そうすることで、取引の追跡を不可能にするだけでなく、入出金量も非公開にすることができます。
ダッシュに関するニュースとその時の価格まとめ
ダッシュは2014年にDarkcoin(ダークコイン)として公開され、2015年にDASH(ダッシュ)へと改名されました。
イーサリアムやリスクなど多くのメジャーな仮装通貨は2017年5〜6月頃に高騰があり、その後に大きな下落という動きをしてきました。
一方で、ダッシュは2017年3月頃から安定して右肩あがりに価格を上げてきました。
時 | 要因やニュース | 価格 |
---|---|---|
2017年3月頃 | 特になし | 1DASH=1000〜2000円程度 |
2017年7月 | 誰もが知る世界最大手のIT企業Appleから取引対象となる仮装通貨として認められました。ダッシュの公式ウォレットがApple Storeでダウンロードが可能になったのです。 | 1DASH=20000円台まで高騰 |
2017年11月27日 | ジンバブエの決済サービスであるKyvaCashとの共同決済システムに対して約6240万円もの投資をしています。 ダッシュはジンバブエの公式デジタル通貨を目指しているのです。 なぜかというと、ジンバブエではハイパーインフレ状態が続いており、国が発行する通貨になんの信用性もない経済システムが完全に崩壊した状態にあるからです。 |
1DASH=80000円台まで高騰 |
2018年2月 | 特になし |
|
2017年3月からの1年で1DASH=1000〜2000円か1DASH=60000円と約30倍にまで価格が上昇したことになります。
ニュースからみてダッシュの将来性をどう読む?
ダッシュは仮想通貨用ATMを提供している「Lamassu社」と業務契約を交わしており、今後ダッシュが利用できるATMや店舗は増えていく予定です。
2016年1月
先ほどご紹介したように、Appleから取引対象となる仮装通貨として認められ、ダッシュの公式ウォレットがApple Storeでダウンロードが可能になりました。
2017年7月
直近のニュースでは、ジンバブエの決済サービスであるKyvaCashと提携し、ジンバブエ公式の通貨となるような計画が進んでいます。
2017年11月27日に
これからのことから、今後さらに多くのサービスでダッシュが決済手段として利用できるようになる可能性は高いと言えるでしょう。利用者が増加すれば、ダッシュの価値が大きく上がっていくことも期待できます。
ただ、同時に匿名性の通貨をセキュリティリスクの問題で規制が厳しくなっていたりするようなニュースも目立ちますので、慎重に今後を見て行く必要はあるかと思います。
オススメの取引所は?
ダッシュは国内の取引所ではコインチェックのみで利用する事ができますが、販売所での購入になるため、海外取引所と比べると手数料が割高になっています。
海外の取引所で手数料が0.1%と比較的安く、日本語対応をしていてオススメなのが、Binance(バイナンス)です。バイナンスは中国の取引所で、ダッシュ以外にも100種類以上の仮想通貨を取り扱っているため、他の仮想通貨の購入も一緒に検討している人にはなおオススメです。
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