【素人でもわかる】仮想通貨用語「ハッシュ」を図解で世界一わかりやすく解説



近年、社会的に注目を集めている仮想通貨。
今は相場の乱高下による投機的な印象が非常に高いです。

ですが仮想通貨は「金融革命」と言われるくらい高いテクノロジーの裏付けがあり、開発されたものです。今後「円やドルなどの法定通貨の代わりになる」という考えを持っている人も少なくありません。

そんな仮想通貨ですが専門用語が非常に多く、なかなか取っつきにくいという印象がありますよね。

本記事では専門用語の1つである「ハッシュ」について解説します。

ハッシュは通貨の信頼性を高める為にとても重要な要素です。

革命に乗り遅れないよう、今のうちに勉強しておきましょう!

ハッシュとは何か

ハッシュとは、仮想通貨においてはマイニング時に使用されるデータの暗号化技術のことです。

例えば、「ビットコイン」という文字をハッシュ化すると
「b89ae3280372363341c1acef577b58d1e5b7df65a3775c7c8f1788aef9a04b66」
という不規則な文字列に変わります。

つまり、ある文字を不規則な文字列に暗号化する技術を「ハッシュ」と呼びます。

インターネットがまだ出始めの頃、インターネット間でデータを送信するときに、バグによって送信元と受信者の間でデータが変わってしまう恐れがありました。そこでハッシュ化して送ることで、データが本当に合っているかの答え合わせをしていました。

ハッシュ関数とハッシュ値とは何か

ハッシュをさらに細かく分解すると「ハッシュ関数」「ハッシュ値」に分けることができます。

ハッシュ関数・ハッシュ値ともにビットコインの取引には必要不可欠な要素です。

ビットコインを詳しく知る上では知っておくべき情報なので、ぜひ知っておきましょう。
ハッシュ関数とハッシュ値は似たような言葉ではありますが、それぞれに意味がありますので、本項で解説します。

ハッシュ関数とは何か

先ほど「ビットコイン」というデータをハッシュ化すると、不規則な文字列に変換されると説明しました。
この文字列は適当に選ばれているのではなく、ある一定の計算式によって変換されているのです。
この文字列を選ぶための計算式の事を「ハッシュ関数」と言います。

ハッシュ関数は1つだけではなく、複数の種類が存在します。

代表的なハッシュ関数として、「MD5」「SHA256」「RIPEMD-160」があり、
それぞれのハッシュ関数によって変換される文字列が変化します。

例えば先ほどの「ビットコイン」では

ハッシュ関数 文字列(ハッシュ値)
MD5 a6b51279389bb33e4503837cd4f5da63
SHA256 b89ae3280372363341c1acef577b58d1e….
RIPEMD-160 544e8c7c057342d9d265248f62b2c26b5….

と、同じ「ビットコイン」というデータでも変換される文字列は全く違っています。

それぞれのハッシュ関数には用途があります。
先ほど利用した3つのハッシュ関数の出力値を確認します。

MD5 与えられた入力に対して、128ビットのハッシュ値を出力するハッシュ関数
SHA256 与えられた入力に対して、256ビットのハッシュ値を出力するハッシュ関数
RIPEMD-160 与えられた入力に対して、160ビットのハッシュ値を出力するハッシュ関数

ビットコインでは、SHA-256とRIPEMD-160が使われています。
これらのハッシュ関数はGPUで計算することに向いており、普通のPCでもマイニングがしやすいという特徴があります。

ハッシュ値とは何か

ハッシュ値とは「a6b51279389bb33e4503837cd4f5da63」のような、ハッシュ関数を入れた後に出てくる文字列のことです。

例えば、X×3=Yという数式があるとします。
Xが任意のデータ(先ほどで言う「ビットコイン」)
X×3=Yという式が「ハッシュ関数」
Yが「ハッシュ値」という考え方です。

複雑な文字列が出てくるとややこしく見えてしまいますが、本質的には簡単な仕組みなのです。

ハッシュはどのように役立っているのか

ハッシュを使うメリットは

  1. 二重支払いの防止
  2. 情報の改ざんの防止

という2点があります。

ハッシュは二重支払いの防止に役立つ

ハッシュにより、送信したデータを受信側がちゃんと受け取っているかを確認できます。

送信したデータについているハッシュ値を、受取側が同じハッシュ関数を用いて計算・確認をすることで、確実なデータのやり取りを実現してます。

ハッシュは情報の改ざんの防止に役立つ

元データがほんの少し違うだけで、ハッシュ値は大きく変わります。

先ほどの「ビットコイン」を「ビットコイン.」という形に変えてみましょう。

ビットコイン 544e8c7c057342d9d265248f62b2c26b5f139f4c
ビットコイン. 3a83f3bfc03a9b149b4afd5a9fa524a1bd188b18

誰が見ても簡単に、変更されていることがわかりますよね?
このように誰かが不正を行おうと画策しても、簡単に不正がバレてしまうため、改ざんが非常に難しくなっているのです。

ハッシュのおかげで、データの改ざんが難しくなり、通貨の信頼性が高まります。


また、ハッシュは「ナンス」と一緒に使われることで、より通貨の信頼性を高めることができます。
ナンスについての詳しい解説は、こちらの記事を読んでください。

【素人でもわかる】仮想通貨用語「ナンス」を図解で世界一わかりやすく解説

2018.07.10

ハッシュとは

  • ある文字を不規則な文字列に暗号化する過程のこと
  • 情報の改ざんを防止し、通貨の信頼性を高める

ハッシュのまとめ

ハッシュはビットコインの取引において必要不可欠な存在であることがおわかりいただけたでしょうか。

ビットコインを送るとき・受け取るときに必ずハッシュが必要になるので、ハッシュを理解することは、ブロックチェーンのシステム・仮想通貨全体を理解する上で大事です。

通貨において最も大切なのは「信頼性」です。

ハッシュはその信頼性を高める為にも、重要な要素なのです。

皆さんもハッシュについて理解をしておき、ビットコインの知識を深めましょう。

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