そもそも、この議論はCoinInfoの中でも話題になった2本の記事から始まったもので、なぜ神とまで言えるのか、神とはどうゆう意味なのかを解説していきます。
まず、読んでない人は以下2本の記事を読んでみてください。
こちらの記事は、仮想通貨自体の歴史を第一次仮想通貨革命から第三次仮想通貨革命と段階分けして紹介しています。それぞれ通貨の特徴などが、なぜこうも分けれているのか?をどのような進化のプロセスで発生した違いなのかを理解できると思います。 こちらの記事では、そもそも仮想通貨という概念が誕生したプロセスを紹介している記事です。
そして、仮想通貨自体がどのような世界、社会を理想として、機能を実装しているのか。と具体的な技術などではなく、考え方というポイントで紹介しています。
これら2本の記事の中やタイトルで『ビットコインは神』といったニュアンスの言葉が多数あります。
そこで、方々から『なぜ、ビットコインは神という思想にいたったの?もう少し具体的に教えて!』との声が上がったので、解説していきます。
『ビットコインは神』という表現は必ずしもポジティブではない
『神』と一言で言うと、唯一無二で崇高なものであると行ったイメージがありますが、逆説的に言うと物質として存在しないことをも同時に意味します。
ですので、「ビットコインの実用化は経済を形成する上で絶対条件である。」と言う意味ではないのです。
つまり、ビットコインの存在は他の通貨と比べて、唯一無二でベストな通貨であるという意味ではない、ということです。
ビットコインは実用性より金融システムの健全化のための価値観であり概念
先ほど冒頭でも紹介したCoinInfoの記事を改めて確認した上で読み進めて頂きたいのですが、そもそもサトシナカモトが論文を発表した経緯、つまりビットコインが誕生した経緯には
中央集権システムが作る金融システムの不健全性が根本的な原因であり、その健全化のための論文であり、通貨であるということが前提です。
ビットコインは現在の金融システムの4つの根源悪の改善を目指そうという意志表明であり、それ自体が通貨として世界を変える役割を完全には持っていないのです。
なぜなら、現在のビットコインは機能として、後から出てきた他の通貨に対して、4つの根源悪を改善する機能性で劣っているという現状があるからです。
以下4つの根源悪を改善する機能
- マイクペイメント
- P2P
- 送金スピード
- 送金手数料
つまり、先ほども展開したように、これらは、あくまで金融システムを非中央集権的というシステムを4つの機能(価値観・概念)で作り上げるという指南書のようなものなのです。
それが、サトシナカモトの『Bitcoin』という論文だと。
ビットコインと神は概念という意味で似ている
宗教論なので、この議論は賛否があるかもしれませんが、個人的な見解としては
神とは、神自体が物理的に存在しているわけでもなく、神自体が直接的に政治をしているわけでもなく、経済の仕組みを形成し、回しているわけではないのです。
神が人間に提供するものは、人間がより良いコミュニティ形成、より良い文化形成、価値観形成を行い、社会全体がより良くなっていくようにベースとなる価値観や概念を提供しているのだと考えています。
想定される神が提供する価値観や概念
- 優しくあろう
- 無償の愛を与えよう
- 欲深くなってはいけない
etc…
これらを、いわゆる「バイブル」によって言語化し、教えとして我々は学んでいるのです。
ビットコインが現在の不健全な金融システムを健全化するために意志表明している論文。つまりバイブルである。
という側面から考えると、結論、『ビットコインとは神である』そう言えるのではないかと考えております。
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